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【ドキュメンタリー小説】シェア本棚の老板〜3(100円物語)

(前回)

あと3日になってしまいました。
ははははは。
笑って誤魔化すしかないな。

さて、メニュー。
まずはコーヒーなんだけど、
そんなに凝ったマシンは購入出来ないので、
ドリップで入れることに決めた。

問題は価格。
家族と相談。

「100円じゃねえと売れねえんじゃね?
だってコンビニのコーヒーうまいもん。
100円以上なったらコンビニ行くっしょ?」

えっ? 100円?

食べ物についても家族に相談。

「長く中国にいたんだから、
中国らしいのがいいんじゃない?
小籠包とか?」

小籠包かあ。
いいかもなあ。

小籠包を試作した。
味は悪くない。
修正する余地はあるけれど、
なかなかいけるんじゃないかと思った。
「1個100円でどうかな? 買うかな? ちょっと安いかな?」
「こんなちっちゃいの1個100円!? 買わない、買わない」
「小籠包はちっちゃいから小籠包や。この前浜松町で小籠包食べたら7個で1600円してたぞ!」
「それは東京やからや」
「ほんなら、なんぼやったら買うん?」
「1個50円なら買うかも」

小籠包、1個50円では作れまへん。
しかも熱々で出さないといけないんだよ。
厨房と言っても台所なんだからね。

それでもなんとか原価を抑えながら
簡単に作ることができないか試行錯誤を続け、
中華なんナンというのを開発。
明石市魚住町なので、
「魚住発祥!since2022 歴史の始まり!」
と謳うことにした。

中華なんナンとは、
中華風ナンに具を挟んで焼くもので、
探せば似たようなのはあるかもしれないけど、
マジでオリジナルだ。
#noteギター部 の人ならわかってくれるはずだ。
中華豚ナン、中華カレーナン、中華チーズナン、中華キャラメルナンと4種類をレギュラーとして揃えた。

メニューがこれだ。


2個100円。
原価は?
材料費だけでひゃー!
考えないようにしよう!
考えないが幸せなのだ。


コーヒーも結局100円。(泣)
しかも400mlコップサイズで。(更に泣)

原価は?
というかさ、
テイクアウト用のカップだけで@10円以上するねん。
1000個買っても。
そして蓋はカップより高いねん。
持ったら熱いからそれ用のカバー、
マドラー、
クリープ、
砂糖、シロップ、、、!!
コーヒー飲むのにコーヒー以外で@40円はするでえ!(泣き続ける)

かき氷も100円!
かき氷も氷やから安いと思ったらあきません。
カップとかスプーンとかシロップとか原価がかかるんですよ!
何を血迷ったか、練乳かけ放題って!

練乳かけ放題って!


ミルクせんべいも練乳かけ放題になっとるやんけ!

練乳大好きな人のパーセンテージ知ってるのか!?
マヨラーぐらいおるかも知れんで!

知れんで?
試練や!

愚痴ってみました。
愚痴ったって自分にだけど。

アホですわ。

自分で決めたことやからな。
どうなんのかなあ。

泣いても笑っても後3日!
もっとアホになるかもと心配です。

もしよろしければ、このドキュメンタリー、
今後もお付き合いください。

(つづく)


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