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短歌に癒される日 〜詩窓コト始め〜

あなたは「和歌」を覚えているでしょうか?
そう、後になって「短歌」と呼ばれることになる、あれ──
私たちが学校で習った57577の字句で書かれる詩歌です。

学生の頃、私にとって古文の授業で取りあげられる和歌も、単語や文法の知識を身につけて解く「問題文」でしかなく、鑑賞して楽しむ「芸術作品」ではありませんでした。

ところが、学校を卒業し、大人になってみると、和歌や短歌は思いのほか心地よくて、日常生活に疲れた心を癒してくれることに気が付いたのです!

私が和歌のことを「いいな」と感じたのは、なんとはなしに『百人一首』を口ずさんだときのこと。

久方の光のどけき春の日にしづ心なく花の散るらむ(紀友則)
春過ぎて夏来るらし白妙の衣ほしたり天の香具山(持統天皇)

上が春のうたで、おだやかな春の日に花の散るさまを惜しんでいる心。下が夏の訪れを白い布が干されている様子から感じている心を詠んだ、初夏のうた。

どちらも読んでいて、日本らしいゆったりとした情景がすっと目に浮かび、豊かな心地にさせてくれます。

──で、思ったんです。あ、これが和歌の美しさなんだな。って。

そう思った理由は何なんだろう。。

整えられた文字の並びかた? 
流れるような言葉の響き? 
それとも声に出して読んだときの音の心地よさ?

古語を用いた繊細で微妙な表現の魅力かもしれないし、
詩歌のかもしている風流で典雅な雰囲気かもしれない。

いずれにしても、和歌そして短歌の美しさを味わうことができるのも学生の頃の学びのおかげです。
今さらながら、古文の先生に感謝♪

いま、短歌にふれるひとときが私にちょっとした心の潤いをもたらしてくれます。
多くの人にとって、こんなに魅力ある短歌の世界が学生時代の記憶として忘れられている。。

それってなんだか、もったいない!

短歌の魅力は学びの先にあるのに。。
これは私がなんとかしなきゃ。。。

そ・れ・で!

一人でも多くの人が日々の暮らしの中で、短歌の美しさにふれて心の潤いを感じられたらうれしいな、と思い、【詩窓 -UTAMADO-】をはじめることにしたのです♪

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