素鸡に魅せられて
さて、「素鸡」とはなんぞや。というところから問題が起きる。これを一発で答えられる人はかなりの中国通であることは間違いない。もしくは、中国語を学んだことがある人は、分かるかもしれない。漢字を見てだいたいの意味が想像できるのが良いところである。
素…そのままで読むと「素」になる。その要素というところだろうか。
鸡…鶏のことである。
なので、「鶏肉もどき」です。材料は大豆なので、大豆製品に含まれます。そして、お値段も驚愕の安さでした。500g3元(約45円)程度でした。そのため、たっぷり入れても100円を切るという安さ。
あれっと思った人もいるのではないでしょうか、「大豆ミート」などは乾燥品として水に戻して使うが、これははたして?これは、乾燥品ではなく布にくるまれて販売されている。
上記の写真で分かるようにひねってあり、一見すると「チーズ」ではと私は思いましたが、残念。これが、「素鸡」です。販売の際は、表面の布をはがして、中身だけを売ってくれます。
それを持ち帰り、適当な大きさに切ってから炒めたのがトップ画像の写真。「中国に来てよく使うようになった調味料は?」という質問があれば、答えるのは「オイスターソース」「黒酢」「かえし醤油」の3種である。特に、オイスターソースはかなり便利で、日本に帰っても常備しておきたい(500mlとか750mlとかの大容量で)一品である。
さて食感はどうなのかというと、精進料理の一種らしく「鶏肉らしい」といえばそうだが、もちろん豆腐の一種というのは避けられない。どちらかというと、鶏肉よりプリプリしているので、歯ごたえがあると言えばある。ただ、「鶏肉」としてどうぞ、と言われても困る。別の食材として使う方が良いと思う。「素鸡」に引っ張られていると、「ナンカチガウ」とつぶやきたくなる。
そして、鶏肉に比べて味が染みこみにくいので、しっかり時間をかけて煮込む必要がある。そうしないと、豆腐の味だけが前に出てきて、豆腐の味が後に残るという豆腐づくめになってしまう。
全体的な評価としては、お肉は高いので、こうした食材をうまく使いながら安く料理を仕上げるのはありだと思う。そして、味もおいしい(鶏肉とは違うものとして判断)ので、毎週の食材として取り入れていきたい。
次は、素鸡の外を粉でまぶしてカリカリにしようかなと思っているが、うまくいくのだろうか。カリカリにしたら野菜と一緒に炒めるとおいしそう、とクルトンのような形を勝手に想像している。
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