ウスアオ

音曲祭の観劇をキッカケに               刀ミュが好きになった審神者。大型…

ウスアオ

音曲祭の観劇をキッカケに               刀ミュが好きになった審神者。大型書店が好き。

最近の記事

唯一、捨てて戸惑ったもの

好きなアーティストの、ある曲が聴きたくなり。 CDを探すも、無い。   そうだった、捨てたよ。 しかもその曲、 オリジナルアルバムにしか収録されてない。 (ベスト盤は手元に残した) CD捨てても配信を買い直せば 良いや、と思って捨てたが。 大々的に断捨離をして数年。 一枚たりとも買い直していない。 一度買ったアルバムを またお金を出して買う、という作業が 思っていたより心理的ハードルが高かった。 あぁ。 そういえば、新作も配信で買えば良いや、って 決めたはずが1枚も買

    • ヨシタケシンスケさんの 『メメンとモリ』 とても良い絵本だ。 手元におき、いつも眺められるように しよう。 ただ生きてるだけのことが、 ただ愛おしくて嬉しいことだと 再認識させてくれる。 雪だるまの話も、胸にくる。 自分も、何が出来るのか。 考える契機になりそうだ。

      • 朝の発見

        朝に目覚めて、布団を出るまでの ぐすぐずとした時間。 その時に、抱えていた問題の解決法が 突然、頭の中に現れることがある。 一晩中考えていたわけじゃないのに。 この現象て何だ?と思っていた所、 「思考の整理学」の中の 『寝させる』という文章でこの現象について  書かれていたので面白く読んだ。 頭を使う作業は朝のうちに、と言うが、 寝かせたアイデアが朝に目覚める。 それは意識したことがなかった。 この文章に感化されて 朝の過ごし方を変えた。 以前は目覚めてすぐにゲームの

        • 手書きのノート

          最近は紙のノートにも興味を 持ち始めている。 それに際して、書くことを習慣化しようと 取り組んでいる。 「出来事、予定+自分の感想、考え」と セットで書くようにしている。 生まれては消えていく 自分の思考傾向を明確にするのが目的だ。 紙に自分の感情をとにかく書き出すと 感情の整理が出来る。 よく言われている手法だが、実践して 効果を実感している所だ。 特にやって良かったなと思ったのは、 苛立ちの感情も躊躇なく文字に起こすことだ。 何故苛立つのか?を細かく分析する。

        唯一、捨てて戸惑ったもの

        • ヨシタケシンスケさんの 『メメンとモリ』 とても良い絵本だ。 手元におき、いつも眺められるように しよう。 ただ生きてるだけのことが、 ただ愛おしくて嬉しいことだと 再認識させてくれる。 雪だるまの話も、胸にくる。 自分も、何が出来るのか。 考える契機になりそうだ。

        • 手書きのノート

          読書メモ「現代語訳 福翁自伝」福沢諭吉(齋藤孝 訳)

          たいへん、面白かった。 福沢諭吉の堅固な知性を  嫌味に感じないのは、 自身の性質をよく理解した上での 信念と生き方、それを貫く姿勢によってだろう。 貧しい中でも勉学に徹底して取り組み、 自分の力で何事もこなせるように 物事と関わる姿勢の人だという印象を受けた。 後進の若者に対しても、 貴重な時間でお金を稼ぐのではなく 勉学することが大切だと考えていた。 福沢諭吉による自伝なので、 史実のポイントで福沢がどう感じ 考え捉えていたのかを知れて興味深い。 ただ真面目な話

          読書メモ「現代語訳 福翁自伝」福沢諭吉(齋藤孝 訳)

          〜陸奥一蓮〜

          村正双騎以来の刀剣乱舞ミュージカル観劇。 とても、とても良かった。 ◯三日月と子供のやりとりのシーン、  感涙は不可避だった。 ◯最後の最後で、三日月の行動の意味を 理解した気がするが.. じゃあその男士は..どうして..今は..などと、 考察してしまうと怖い。 (改めて見直したい) ◯歴史上の人物達それぞれが、  温かい心と、熱い気持ちを持った人物で  魅力的だった。  もしも違う出逢い方をしていたら、という  フレーズが心に残る。   ◯三日月、鶴

          〜陸奥一蓮〜

          読書で見つけたこと

          最近、文房具にすっかり興味が湧いている。 レターセットやノートを 集めて始めてしまった。  文具店に足を運ぶのが楽しみになっている。 ツバキ文具店を読んだからだ。    「ツバキ文具店」「キラキラ共和国」 そして「椿ノ恋文」。 この3作品の中で、素敵な手紙をたくさん 読ませてもらった。 (作中では送った手紙が再現されている) 代書屋を営む主人公・鳩子が作中で、 手紙を送る相手や内容に合わせて 便箋・封筒・筆記具・切手に至るまでを じっくりと吟味する。そのさまに 心惹かれた

          読書で見つけたこと

          展覧会メモ「マティス 自由なフォルム」

          アンリマティス展鑑賞。 展覧会で感極まり、 涙を流す経験は初めてだった。 色とりどりの鮮やかな色彩が、 これでもかと感性を揺さぶってくる。 360°見渡す限りにマティスがある。 なんて幸せに満ちているんだ。 胸を熱いものが込み上げた。 美しいものが、いつもそばにあること。 自分の身の回りに、自分の美しいと感じるものを 置いておくことの大切さを はっきりと思い出させてくれた。 こんなにも心が、喜びと優しい気持ちで 満ちるのだから。 目の前に広がったカラフルな 花と果

          展覧会メモ「マティス 自由なフォルム」

          読書メモ「君のお金は誰のため」田内学

          この本、とっても良かった。 おすすめの一冊。 お金の仕組みだけに留まらず、 お金の役割を本質的に説いている。 深く納得がいって感動させられた。 お金を払い、問題を解決する。 それが出来るのは働いてくれる人がいるから。 商品を作ってくれた人、 お店で売ってくれた人、 お店まで商品を運んでくれた人。 誰かが働いてくれているから社会が 成り立っている。 商品をお金を出して買ったと思うか、 誰かが作ってくれたと思うか。 その意識の違いはとても重要だと思う。 そう考えること

          読書メモ「君のお金は誰のため」田内学

          読書メモ「〈あの絵〉の前で」原田マハ

          自分の隣にいる様な普通の人達の人生が、 アートを介在して人生を開いていくさま。 それを自分と重ね合わせて 感動して心が震わされる。 小説を読み、 誰かの人生を追体験する面白さを 知らせてくれた作品だ。 作家を目指す女性の物語と、 衝動に駆られて 直島に向かった女性の物語が 特に良かった。 直島の物語には、この作品全体を 象徴していると思われるシーンがあり、 印象深かった。 直島に行ってみて、主人公と同じ景色を 実際に見てみたいと思った。 自分も、この主人公と同じような

          読書メモ「〈あの絵〉の前で」原田マハ

          展覧会メモ 「池大雅 ー陽光の山水」

          作品と対面した瞬間、 澄んだのどかさを感じる。 描かれている人物たちが 朗らかで可愛らしく。 キャッキャッとはしゃいでる声が 聞こえてきそうな程に。 鑑賞するこちらの心まで 和やかに楽しくさせてくれる。 細やかに書き込まれた風景の描写、 色使いの繊細なグラデーション。 やわらかく丁寧な筆致が、気持ちを揺さぶる。 大作でありながら圧迫感を 感じさせない穏やかさ。 しかし遠くから眺めると、 まるで実際にその場所に連れて行かれた様な 没入感が与えられた。 池大雅の作品とは、

          展覧会メモ 「池大雅 ー陽光の山水」

          読書メモ「春琴抄」谷崎潤一郎

          ⚫︎三味線の名手で盲目の春琴、  奉公人として春琴を支える佐助の  エピソードを第三者視点から語られている。 ⚫︎春琴への強い尊敬の念と、  憧れの気持ちから献身的に支える佐助。  どんなに厳しい三味線の稽古を  つけられても、わがままが過ぎる態度を  とられても。それが揺らぐことはなかった。 ⚫︎佐助の思いはあまりにも深く強い。  “見えない事が幸せである”と、  盲目の春琴と同じ世界で「見える」喜びを   獲得した。  

          読書メモ「春琴抄」谷崎潤一郎

          読書メモ「椿ノ恋文」小川糸

          おいしいごはんを食べる。 季節の移ろいに気付き、心を留める。 そんな日々の何気ない瞬間が、 愛おしくて大切なこと。 小川糸さんの作品には、 何気なく過ごせる毎日の嬉しさと ありがたさが詰まっている。 読んでいる間の、 心に毛布をかけてもらっているような 温もりと安心感が好きだ。 鎌倉の代書屋・鳩子と依頼人達、 そして家族や鎌倉の人達と過ごす 日常の物語。 穏やかに、丁寧に綴られる文章には 主人公・鳩子の想いが強く滲み出ている。 まるで鳩子の生活を追体験しているかの様

          読書メモ「椿ノ恋文」小川糸

          綾戸智恵さんコンサート

          「クラシックとか演歌とかポップスとか。 あれはCD屋さんの棚卸しの都合で あいうえお順に並んでますけどね。 お客さんがいてくれたら、そんなの 関係ないんですよ」 綾戸さんの言葉通りの 素晴らしい新日本フィルとの共演だった。 クラシックとのコラボはやはり嬉しい。 好きだ。 曲を知ってる知らないに関わらず、 クラシックアレンジを生で聴ける喜びは大きい。 スウィングを奏でるオーケストラの迫力、 感動的なアレンジ。 その中で自由に動く綾戸さんのボーカル。 曲が終わるたび、素敵.

          綾戸智恵さんコンサート

          読書メモ「滅私」羽田圭介

          この主人公、あんな事になってまで 「この方が良いはず」だって自分なりの 正論で突き進むのか..と思ったら..。 ミニマルも、持ちすぎることも 人それぞれの考え方、生き方。 自分にとって心地良い方を 選べば良いと思う。 物を減らす事が目的化している 登場人物たち。 そこで生じている歪み。 ぼんやりとした違和感。 それを的確に 言語化している部分が興味深かった。 客観的に見たら なんでそんな事するの?と思うけれど。 人から見たら、自分にも少し そんな部分があるのではないか

          読書メモ「滅私」羽田圭介

          小さな感激に触れる

          なんだか気が向かなくて休んでいた 読書や展覧会巡りを再開した。 そして、ひとつ気が付いた。 日々の生活の中で、 それまでの様に小さな事で苛立つ自分が いないのだ。 まぁ、全く無いわけではないが、 まぁいいやと楽に許せている。 乾いた気持ちには、 小さな棘でも強く痛んで 少しのことにも腹を立ててしまう。 心の機微の少ない時間で、 無自覚に余裕を少しずつ削っていていたのかなと 思う。 それが素敵な作品に触れたり、 物語に感激することによって、 優しい気持ちを少し取り戻し

          小さな感激に触れる