展覧会メモ「マティス 自由なフォルム」

アンリマティス展鑑賞。

展覧会で感極まり、
涙を流す経験は初めてだった。

色とりどりの鮮やかな色彩が、
これでもかと感性を揺さぶってくる。

360°見渡す限りにマティスがある。
なんて幸せに満ちているんだ。
胸を熱いものが込み上げた。

美しいものが、いつもそばにあること。
自分の身の回りに、自分の美しいと感じるものを
置いておくことの大切さを
はっきりと思い出させてくれた。

こんなにも心が、喜びと優しい気持ちで
満ちるのだから。

目の前に広がったカラフルな
花と果実の光景が、私を脱力させた。

自由に躍動する花々の中に
ちょこんと現れる眩しい黄色い果実。
可愛らしさと愛おしさを詰め込んだような
花畑にしばらく見惚れていた。

マティスは、その美しさを紡ぎ出す
豊かな才能を、惜しみなく形に残してくれた。
その事に心から感謝の念を抱いた。

人生の彩りを与えてくれた
この感激と出逢う為に。
今日までを生きてこられて良かった。
大袈裟かもしれないが、
そんな風にすら思えてしまう
マティスとの時間だった。



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