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税理士の平均年収は958百万円

本Noteでは、税理士の取得難易度や平均年収について紹介してみたいと思います。

1.税理士の平均年収


令和2年賃金構造基本統計調査によると、税理士の平均年収は958百万円となります。同調査の一般平均年収が300万ちょっとであることを考えると、税理士の資格がどれくらい高い年収を獲得できるかわかるでしょう。

ただし、平均なので、40~50代の年収ピークを超えた年収が低い税理士も加味した上での年収のため、都市圏で勤務をする税理士はもっと高い年収であることが想像できます。

実際、同調査の年代別を見てみると、30代の税理士の平均年収は1,000万円を超えてますし、40代の税理士の平均年収は1,100万円を超えています。

これは、筆者の周りの税理士を見てみても、あながち間違った数値ではないことがわかります。

BIG4に勤務する税理士マネージャーは1,000万円/年を超えてますし、シニアマネージャーは1,200万円~1,300万円、さらにパートナーを超えると1,500万円から先は青天井と風の噂で聞いています笑

では、それほど年収の高い資格である税理士の取得難易度はどれくらいなのでしょうか。

2.税理士の合格率


国税庁の税理士結果一覧を見てみると、ほとんどの年度において合格率が20%を切っています。
これは、合格しなければいけない5科目の平均合格率であることから、単純計算で、税理士を勉強している受験者3,000人に1人しか税理士全科目に合格できないという計算になります。

ただ、税理士の良いところは、科目別に受験できるので、一度落ちたとしてももう一度単科目で受験ができます。

そして、税理士5科目を全部合格するためには、平均で4,000時間の勉強が必要と言われています。

3.税理士の勉強時間

基本的に、税理士は社会人が働きながら勉強しやすいように、単科目受験を認めているものの、トータルで4,000時間の時間を捻出しなければいけないことから、とてつもない時間を投下しなければいけないことがわかります。

また、行政書士の平均取得時間である800時間や、社会保険労務士の1,000時間、USCPAの1,500時間、この3つを合算した総勉強時間より税理士の勉強時間の方が多くなってしまいます笑

実際に、少しネットで税理士の求人を調べてみると、以下のような結果となりました。

4.税理士の実際求人例


・税務会計スタッフー年収500~700万円
国内外の法人クライアントに関する決算書類作成や法人税、地方税、消費税申告書の作成/クライアントからの会計・税務相談対応/会社設立業務、キャッシュフロー管理、巡回監査、会計監査、株価算定、相続税申告業務、国際税務コンサルティング 、お客様の担当者として主に「相続税」にお困りのお客様の対応や税務申告などお客様の相続税対策のご相談、相続税の申告対応/税務申告書作成、会計ソフトの入力/税務会計等の質問に対する回答など

・税務コンサルー年収600~700万円
巡回監査、決算業務、税務申告業務、経営計画の策定、各種コンサルティング、相続税申告(年間10~20件程)、事業承継コンサル、国際相続・各種帳簿作成、月次・年次決算、法人税申告書の作成、M&AがらみのDD/PMiあり

・大手税理士事務所マネージャー年収800~1200万円
非上場会社の株価算定、承継スキームの策定、株式の集約、後継者の選定育成支援、不動産評価、事業承継計画策定、財産承継コンサルティング、株主対策、各種税務・会計相談業務(上場企業、上場準備企業、医療法人)、各種税務申告書および税務関連書類のレビュー、月次巡回監査業務(試算表、稟議書等のレビュー業務)、アドバイザリー業務(組織再編、グループ通算制度導入支援等)

いかがでしたでしょうか。
本記事では、税理士の年収や取得難易度について紹介させていただきました。

本Noteでは、税理士や会計コンサル、戦略コンサルの転職体験談を複数紹介しています。


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