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おもしろかった記事

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ジャンル問わず記事でおもしろかった記事保存用。デザイン・ビジネス系が多めですが、漫画であったりとか短編小説も面白いものは入れています。
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#読書

ホームズに興味を持ったなら原作を読もう。入門書なんて買うな。代わりに教えるから。

前日譚 綾波宗水の回想 ある日、書店でのよく見る棚のコースをまわっていると、「100分de名著」の今月号として、シャーロック・ホームズの特集がなされていた。テレビを観ないので、こうして本屋へ来ていなければ気づかなかっただろう。    ホームジアン(シャーロッキアン/ホームズマニア)を自認している僕は、比較的安価なその雑誌を、あやうく購入するところだった。  パラパラと目次や大まかな内容を覗いてみると、何と言うことだ、あまりにも初歩的だよワトソン君。  もちろん、あの番組

【前書き全文公開】とタリーズナンパ事件。

たった1人きりの人事が、1年半で68名を採用、しかも1人当たりの採用単価は3万9725円。 にわかに信じがたいお話です。たった1人でごく短期間に大量採用を実現していることはもちろんですが、採用で一般的に利用される紹介会社を経由すると、1人当たりの採用単価は、90~150万円になる、と言われます。 この驚異的な実績から、ついたあだ名は【採用モンスター】。 採用モンスターこと、鴛海敬子(おしうみけいこ)さんは、その後、活躍していた企業から退職することを宣言、すると、なんと6

プレゼントにおすすめの本【幼児向け】【小学生向け】こどもに人気のめいさくたからばこ/ 世の中のふしぎ400/世界を変えた人たち365

ボードゲームに関する記事に、 宇佐兎三★うさうさんさんから このようなコメントをいただきました✨ 『キースさんの記事を見るたびに これもいいなあれもいいなって思ってます(o^-')b』   ですって💕 嬉しい~!!嬉しすぎます💕 ということで、頼まれてもないのに✨お答え企画✨ プレゼントにおすすめの本を ご紹介します🌟 今回は、甥っ子さん姪っ子さん、 友人のお子さんなど、本は好きみたいだけど どんなの読むかわからないな〜 という方へのおすすめです。 ズバリ! ✨

【かくれ繊細さん】一見外向的だけど傷つきやすい「HSS型HSP」を知ってほしい。

関連書籍の大ヒットもあり、テレビなどの大手メディアで、「HSP」「繊細さん」という言葉をよく聞くようになりました。 人気タレントのロンブーの淳さんがHSPを公表、そこから一気に知れ渡ったように思います。 ただ、正直、「淳さんがHSP・・・?」と思ってしまったことも事実。私はロンハー世代なので、ガサ入れとかしていた淳さんが、内向的で繊細なHSPとはどうもしっくりきませんでした。 そこで、HSPについて調べたところ、HSPにも種類があり、なかでもHSS型HSPという、「一見

【181冊】noteでご紹介した本の索引

我が家は、本に助けられています。 読書は好きだけれど、机に向かってコツコツ勉強するのは好きじゃない娘と息子。 人一倍感受性の強い二人は、学校にいるだけで疲れ果てて家ではのんびりしたいというのもよくわかるんです。 私の方も、日々の暮らしに手一杯で、勉強に付き合う余力は残っていない。 そこで学習漫画。 本棚に紛れさせておくだけでアラ不思議。 勝手に読んで、勝手に学習してくれる、魔法のアイテムなのです。 勝手に読んでもらうには、娘のように本が好きということが前提にはなるので

ポストモダン以降の思想史兼ブックガイド~『いま世界の哲学者が考えていること』

「哲学者が」と題されてはいるけれど、広く現代が直面する多くの問題に人文諸学がどう立ち向かっているかを紹介する本。 カバー範囲が広い代わりに、それぞれの論点概説は最小限、難しい言葉もほとんど使われていないため、「現代思想キーワード集」といった感じで使えるし、その観点ではよくまとまっている。全体が読みやすいわりに各章末のブックガイドは未邦訳本も多く重たい印象だが、文中に散りばめられる大量の学説や書籍自体が秀逸なブックガイド、ブックリストとして機能している。読者おのおのが興味を深

読書猿『独学大全』~待ち焦がれた傑作、それでも、足らないもの

3年、待っていた。自身、独学者を志し今年はじめに会社を辞めるとき、少なからず不安はあった。でも、どこか「その頃には『独学大全』も出るしな」と思って気持ちを落ち着けていたところがあった。 それぐらい、自分にとって信頼の置ける論者の一人である。ブログもそれなりに読んでいるし、本が出ればすべて買う。いちファンであり、それゆえに、本書をフラットな目線でレビューすることは難しい。 一方で、本書を最も我が身に引き付けて読む必要がある切羽詰まった読者・実践者として、おそらく殆どなされな

【209】書かれた速度で、あるいはより遅く読んでみる作業

モーツァルトが生涯に書き留めた量の楽譜は私たちが手で書き写そうと思っても写し切ることはできない、という話を聞いたのはもう15年ほど前のことだと思います。 この話の真偽はともかく、30代半ばにして亡くなったモーツァルトの残したものの量がそれだけ膨大だった、ということは、私たちを驚かせるものです。 そんなことから発して。 ※この記事は、フランス在住、西洋思想史専攻の大学院生が【毎日数千字】書く、地味で堅実な、それゆえ波及効果の高い、あらゆる知的分野の実践に活かせる内容をまと

人は、本に出会いたがっている。

ブックイベント"風の本棚"第1回が、無事におわり、本棚を出現させることができた。 ライジングフィールド軽井沢さんの場をお借りしたその場は、とても抜けた空気感のなか、来場くださる方々が思い思いの距離感で、本との出会いを楽しんでらっしゃった。 子どもと一緒にシートに寝転んで絵本を読み聞かせるお母さん、好きな本を手にとって時間も気にせずゆっくりとページをめくる人、二人で談笑しながら気が向いた本を手に取る人、閲覧用の本を借りて自分のテントにもちかえる人…。 その光景を見て、改め