綾波宗水

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綾波宗水

アヤナミ シュウスイ。 【カクヨム】https://kakuyomu.jp/users/Ayanami4869 🖋️読書(人文系)、アニメ・映画好き。ゆに国男爵。月の土地所有。博物館学芸員資格所持。

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  • ポケモン関連まとめ

    ポケモンについてのnote記事まとめ。めざせポケモンマスター!

  • 綾波主義者《アヤナミスト》

    綾波レイへの想いを主題としたnoteまとめ。

  • 絵画解説シリーズ・美術関連noteまとめ

    絵画解説や、テーマが特に美術(作品)に関連するnoteをまとめております。

  • 映画感想・考察まとめ

    映画鑑賞が趣味の一つであり、noteで執筆しているものの中でも、映画の考察や感想は定期的に投稿しているジャンル。

  • シュウスイちゃんとの思い出

    大切なパートナー「シュウスイちゃん」との思い出。

最近の記事

しょこたん先生にまたしても気づかされる

 中川翔子さんの著書『「死ぬんじゃねーぞ!!」いじめられている君はゼッタイ悪くない』を読んだ。  今回は久々に、読書を通して考えたことを個人的な日記だけでなくnoteに書こうと思う。  ご本人の活動からもよく知られているように、彼女は学生時代、いじめの被害にあっている。その経験と、今だからこそ伝えられることを書籍にしたのが本作といえる。  このnoteは人権作文でもなんでもないので、殊更に“いじめはよくない”という話を書き連ねるつもりはない。そもそも自明のことであろう。

    • 憧れと模倣ーシノワズリー

       文化趣味として、僕は長らく大正ロマンが好きだった。  西洋のアンティークと和風とが奇妙な調和によって大正の御代15年間を色づけた。和魂洋才と謳われた明治のモダンな在り様が上手い具合に、それでもやはりエリート・上中流主義を残しつつ発展した感がある。大正ロマンとは他でもなく、日本から見た西洋社会への憧れなのだ。  ところが、西洋社会にも中国や日本への憧れが一時、上中流社会を席捲したことがあった。  それは中学校などではジャポニズムとして習うものだが、それだけではない。「シノワズ

      • 電書への転向

        自らの考えを深め実践する者のことをヒトは哲学者と呼ぶ。この際、実践が伴わなければそれは哲学者ではなく哲学研究者なのである。何らかの主義主張を発する上には、当然、周囲の社会から哲学者自身が実際に行えているのかを観察される。 なお、哲学者といえども考えは変容する。そういった場合、研究の場では前期・後期と哲学体系を分けて論述することがあったりする。 無論、前まで言っていたことと違う時、人はそれを糾弾するだろう。しかし、哲学者に求められるのは、その課題へ取り組み続ける姿勢である。よっ

        • 自身の生活を再認知するために

           僕の中で、物心ついた頃から今もなお一番の熱量をもって続けている趣味のひとつに読書がある事はまず疑いない。以前、数十冊売った話はしたものの、あれからちらほら買ってもいる。むしろ、売ったことにより、更に自身の深めたいジャンルが明確化したとも言えるので、今後も買い、そして読むことだろう。  さて、その本との出逢い方ではあるが、僕はもうしばらくの間“偶然、書店で巡り合う”という経験をしていない。僕の本の買い方は未だに紙の書籍しか認めず、実際の書店へと足を運ぶというスタイル。Amaz

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        • ポケモン関連まとめ
          11本
        • 綾波主義者《アヤナミスト》
          9本
        • 絵画解説シリーズ・美術関連noteまとめ
          12本
        • 映画感想・考察まとめ
          19本
        • シュウスイちゃんとの思い出
          16本
        • 各有料noteまとめ
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        記事

          ERINNERUNG

           大学でドイツ語をかじってから本格的にドイツという国や文化に興味を持ちだして久しいものの、一度たりともかの地を踏んだことはない。  生涯で一回くらいは観光したいという気持ちはいかなる国よりも今では強い。僕がシャーロック・ホームズ好き(作家ドイルはイギリス人であり、勿論、舞台もイギリス)であることを鑑みれば、これはかなりの度合いであろう。  特に昨今では東ドイツに強く惹かれている。  まるで王朝交代した中国の歴史のように、一夜にしてソ連の衛星国家たる社会主義国へと変貌したその社

          本を60冊ほど手放す

          まもなく蔵書数1000冊も程遠くないといった頃合いに、表題通り僕は本を売った。 現時点で所蔵している書籍は約900冊。 僕の知る人に、本を売るのは自らを小さくする行為のように捉えている人がいる。確かに、勉強量や知識量を増やそうと思えば必然的に本は増えるものだ。それをわざわざ捨てたりするのは、その逆行のようにも思える。 だが、今回僕が売ったラインナップは、言わば買ったものの読む優先度が非常に低いもの。 そういう本はたいてい、古本屋で安く販売されているのを見かけて、知見を広げる

          本を60冊ほど手放す

          ついに毎週投稿も60週目になりました。 いつもお読みいただきありがとうございます。 今後とも、どうぞお気軽にお読みください!

          ついに毎週投稿も60週目になりました。 いつもお読みいただきありがとうございます。 今後とも、どうぞお気軽にお読みください!

          この日、リチャード三世はついに没す

           漫画・アニメ『薔薇王の葬列』をきっかけに、一挙に好きな歴史として僕の中で定着した時代、イギリス史における「薔薇戦争」。  ランカスター家とヨーク家との内乱であり、元来、日本史の南北朝時代を研究している僕にとっては気晴らしでもあり、また学びでもあった。  実を言うと、「リチャード三世協会」なる組織に入ろうかと思案するくらいにはリチャード三世が好きだったりする。  稀代の悪徳な王として、その名を後の歴史家やシェイクスピアが固めていったその王を。協会の主たる目的はその再評価にある

          この日、リチャード三世はついに没す

          アタッシェケースに惹かれてきた半生

           個人的な思い出を書き連ねていく前に、最初に確認しておくが、「アタッシュケース」ではなく、「アタッシェケース」が本来正しい表現なのをご存知だろうか。  フランス語も英語もアタッシェであり、アタッシュは単に日本における慣用的表現に過ぎない。アタッシェとは、大使館職員のことであり、彼が用いていた書類カバンをそう呼ぶようになったのが語源。  さて、アタッシェケースといえば、悪の組織が金銭の取引に用いたり、拳銃をしまっていたり、あるいは映画の中で金融マンが用いていたりと、既に我々――

          アタッシェケースに惹かれてきた半生

          道長って結局どういう人なの

          気高き貴公子・道長   歴史学を専攻した身としては、ながらく大河ドラマや歴史小説にはあまり触れないようにしている節があった。それは架空のものであり、娯楽であり、そして先入観を自身に植え付けるものとなりかねないからだ。  だが、今では毎週日曜日に大河ドラマ『光る君へ』を楽しく視聴している。やはり戦国よりも平安貴族の日々に興味が惹かれるのもあって、まだまだ続くことにもなんらマイナス感情はない。  ところで、はや30話を越えたところではあるが、当初から感じていたのは、道長の貴公

          道長って結局どういう人なの

          知識の最大化を志すうえで

           今、アヴリル・ラヴィーンさんの曲を聴いてみている。  なんとなく元々ある印象は、美人な方だなというくらいで、クラシックやアニソンばかりを聴く僕にとって洋楽、そして流行りの曲は意識的に距離を置くジャンルでもあった。  少し前に彼女のファッションに再注目する瞬間があった。適切なカテゴライズは知らないが、あのゴスともガーリーとも決め難い一種、ラヴィーン風とも言うべきファッション。  2000年代的な強さと脆さとを兼ね備えたその在り方に、どこか惹かれるところがあった。というか、画像

          知識の最大化を志すうえで

          ハイカラとして生きる

           近頃、東ドイツの歴史を調べるのに熱中しているのだが、それにともなってにわかにドイツ語の勉強も少しずつ再開しつつ、ネットにてメイドインドイチュラントな品々をチェックしたりしている。  かつては舶来品とも呼ばれたであろう品々については、僕は元来、ホームズ好きなのもあって英国グッズにも興味を惹かれる。  先日は、元・イギリス空軍マーク、現在はモッズと呼ばれた若者文化のマークとして知られるもののピンズを購入し、ドイツ製のカバンに付けたりしている。  しっちゃかめっちゃかな用い方

          ハイカラとして生きる

          ぎこちなく走るキリン

           20世紀イタリアの作家カルヴィーノの『パロマー』という小説を読んでいる。  連作小説としての一篇に「キリンの駆け足」というストーリーがある。そこで主人公のパロマー氏は、動物園のキリンの走る姿を観察している。    短編集の中では、ほんの4ページほどの物語なのだが、読んでいて感じたことは、そういえばキリンの走る姿を、あまり明確に思い起こせないという事実の発見。  なるほどキリンという動物は、その特徴的な見た目から、はっきりとイメージができる上、僕自身も動物園で実際に見たことも

          ぎこちなく走るキリン

          年に一度、画廊でアニメ絵を買う

           タイトル通りだが、僕は年に一度のペースで、画廊が開催する即売会にてアニメや漫画等の複製原画・複製原稿などを買っている。これがなかなか楽しい。なるほど、法的にはどうあれ、今の時代、なかなかのクオリティで画像をコピー印刷することはできる。  だが、額装もしっかりと施された状態で、一期一会の複製原画を買う喜びは、他の消費行為ではなかなか体験できない。そういう意味では、額の印象も大きく作用する。次の即売会に、同じ絵があるとは限らない。  今回、購入を決断したのは『ベルサイユのばら

          年に一度、画廊でアニメ絵を買う

          ひと言日記:和文→羅馬尼亜語→再翻訳

          ひと言日記:和文→羅馬尼亜語→再翻訳

          天与の品、ぬーどるストッパーフィギュア

           美少女フィギュアを愛で、飾り、心を癒すという現象はまさに、聖母像に対する行為に等しいと思われる。  こういった言説は決して稀ではない。おそらく文化人類学的な観点から言っても、それは類似した行為ではあろう。  オタク文化にとっても一大産業でもあるフィギュア業界において、天与の品であろうかと個人的に感じざるを得ないレーベルがある。  僕の中ではフィギュア上の今世紀最大の発見・発明だと思う。  それが「ぬーどるストッパーフィギュア」。  さっぱりとした公式サイトを訪れると、何で

          天与の品、ぬーどるストッパーフィギュア