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15年で年収200万円が20倍に。過程とポイントを解説

自分はものすごく恵まれたキャリアを歩んできていると思います。

この記事では、こちらの記事でざっくり紹介している僕のキャリアと年収ヒストリーの中のマイルストーン・ターニングポイントで役立った実践的コツをご紹介します。

マイルストーン(1)日本で就職

僕の最初の就職はデザイン制作会社で企画職でした(年収200万)。他にも大手広告代理店とコンサルから内定出ていたんですけど、上記の会社に入社しました。理由は人と職務内容です。先輩方はみんな頭が良くていい人で、おそらくクソ生意気だった自分を温かい目で見守ってくれました。また、小さい会社だったので入社1日目から実務にガッツリ関わることができ、偉い人へのプレゼンや撮影の手伝いまで、本当にいろんなことを経験・勉強させてもらいました。あの時の思い出は今でも宝物です。

もし就職できていなければ、あの会社じゃなければ、あの先輩方に恵まれていなければ、僕は間違いなく別の道を歩んでいたと思います。

ポイント:最初の仕事を人、環境、業務内容で選んだ。環境に甘んじず、思い切って次のステップ(大学院)へ進んだ。

マイルストーン(2)米大学院中退

大学院は、その分野でトップ10に入る州立大学の修士プログラムでした。幸いなことにフェローシップやティーチングアシスタントの職に就けたので、学費は1ドルも払わず、お給料も日本の会社員時代くらいは出ていました。

そこで研究に没頭し、ピアレビューの学術誌にもいくつか論文を出版することができ、博士候補としてバリバリ研究をしていました。が、ある日、アカデミアの外の業界・実社会において、自分の分野でトップとされる学術誌が全く認知されていない・研究が応用されてないことを知り、すぐに大学院を去りました。

社会に還元されない「研究のための研究」に生涯を捧げることを無意味に感じたからです。また、州立大だったため自分のもらってるお金が税金の無駄遣いにも感じました。と言うことで、サクッと退学して、つてを辿って社会人復帰しました。

ちなみにこの時のつては、大学院で教鞭をとっていたとき、自分の授業にゲスト講師として招待した業界の最前線で働く人たちでした。本当にコネクションって大切です。

ポイント:価値観に沿った決断を。冷めたら次へ。ダラダラしない。自分の価値を最大限発揮できる環境に常に身を置く。人脈を常に広げ、保つこと。

マイルストーン(3)メンターとの出会い

大学院を去った後、僕の人生を大きく左右するメンターとの出会いがありました。彼は僕が心から尊敬する人物で、ことあるごとにキャリアに関するアドバイスをもらっていました。

そして、いつかは彼の元で働きたいと強く思うようになり、彼の働くデジタルマーケティング代理店の求人を頻繁にチェックし、どんなスキルが求められるのかを勉強するようになりました。

その後若干の右往左往はありましたが、数年後には無事彼の元で働けることになり、大学院時代の年収250万年収750万にアップしました。特に何か特別なスキルや資格を得たわけではなく、日本で働いていた頃のスキルと、大学院で得た知識やスキルと、右往左往あったときにした勉強を、新しい業務内容に合わせて応用してました。スキルや学びはしっかりと仕事の成果物に反映させ、メンター(上司)のフィードバックをもらいました。環境は、あなたのアウトプットとその価値を定義します。

ポイント:私生活でも仕事でも、生き様を心から尊敬できるメンターを探し、人間関係を築き、学び、自分なりのアウトプットをしっかりとフィードバックする。

マイルストーン(4)コンサル業界へ転身

前述のデジタルマーケ代理店に勤務している時に、業界問わず自分と同じ職種の人が集うミートアップを積極的に企画していました。ケーススタディーの発表会やネットワーキングを通じて、色々な人と知り合うことができ、その中の一人の紹介で戦略コンサルへ身を移しました。

理由は簡単で、自分が立てた戦略を実行できるスケールが、デジタルマーケ代理店よりも戦略コンサルの方が大きいことを知ったからです(戦略コンサルの方が提供するサービスやできることが多い)。つまり、自分が生み出す価値を最大化するための決断でした。あと、この戦略コンサルの企業文化と雰囲気を、面接の段階でとても好きになりました。

年収は、前職の年収750万から年1000万にアップ。この時の自分にとって1000万は大金で、小さなお祝いをしたのを覚えています。年収750万もらっている時に1000万を待遇として提示するのは相当勇気が要りました。ちょっと漏らしていたかもしれません。

そもそもなぜ1000万を提示したかというと、それが自分の経験年数やスキルを持つ人がコンサル業界で稼いでいる水準だったからです。面接で待遇の話をする前に、Glassdoorなどの職業レビューサイトやコンサル業界ブログをたくさん読み、自分が要求するべき待遇をリサーチしました。

ここで、一つ強調したいのは、あなたの過去・現在の年収は、将来の年収になんの関係もないことです。お給料は、あなたが社員として寄与した成果に会社が支払う対価です。つまり、前述の通り、環境に左右されるものです。現・前職の内情を将来の職業のネゴシエーションに持ち込む必要は全くありません。

ここでいう環境とは、

  • 会社・業界の給与基準

  • あなたと同じスキルを持つ人、同じ水準の仕事をできる人がどれくらいいるか

  • 会社・上司が、あなたの寄与した成果に対しどれだけの価値を付けるか

などです。どれも、あなたの現・前職とは関係ありません。

僕の仕事の本質的価値が750万だったわけではなく、僕の仕事の価値を750万と評価するような環境にいたんです。コンサルに転身して年収が1000万になっても、僕の業務内容や成果物は変化はありませんでした。ただ、コンサルという業界、そして僕が転職した会社が、僕の仕事に1000万の対価を払う(払える)環境だったんです。

ポイント:転職先に求める年収は、そこの業界、職種、役職、求人に記されたスキル、経験年数、業務内容の水準に合わせる。現在の年収を水準に考えるのはNG

マイルストーン(5)IT業界へ転身

戦略コンサルでは昇進・昇給を重ねてスタート時の1000万の年収が最終的に2000万までアップしました。

そんな色々順調な2021年秋、クライアントの社長と副社長から声がかかり、数ヶ月のプロセスを経て引き抜かれることが決まりました。役職は事業開発部の部長で、待遇はとても良く、株とオプションを含む給与パッケージの総額は4000万を超えます

待遇のネゴシエーションは(4)と同じで、Glassdoorで調べたり、知り合いのIT業界専門のエグゼキュティブリクルーターに会社の規模や職務範囲を伝え、相場のパッケージがどれくらいなのかを教えてもらいました。「今2000万もらっている自分がいくらもらえるか」ではなく「向こうが求める職務と価値に見合った対価はいくらか」と言う風に考えました。

ただ、流石に2倍以上の要求なんで最初はダメもとで提示しました(結果そのまま通りましたが)。待遇を話し合うミーティングの前夜、以前の上司の上司の一言を思い出しました。彼は若くして起業し、大手コンサルファームに会社を売り、そこで偉くなった後に僕の前の職場のチーフ・ストラテジー・オフィサーになりました。僕が、彼に「順調でハイペースなキャリアを歩むコツは?」と聞いたところ、彼は

Sometimes you have to swing big(時には大振りをしなければいけない)

と言いました。

ポイント:ここぞと言うときは、大きくベットする。待遇交渉の準備として、ターゲットしている会社・求人の水準を理解するため、できるだけインサイダーに近い情報源を獲得する


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