見出し画像

転職を待ってはいけない3つの理由

個人的に、転職を絶対するべき・いつも考えているべきなのは以下の2タイプの人だと思います。

  1. 安定よりも成長や進歩を選ぶ人

  2. 今いる労働環境が心身に悪い影響を及ぼしている人

    • 寝不足、仕事の夢を見る、など、「大したことない」「我慢の範囲内」と思えることも含む。必ずいつか限界が来ます。

僕は、アメリカでたくさん転職をした結果、現在ある程度余裕のある恵まれた生活を送れています。当然、アメリカの給与水準と言うのは大きなファクターですが、どこの国でも富の水準は相対的なので、日本でも転職を利用すれば日本の水準で豊かな暮らしを効率的に獲得できると思っています。

でも何故かたくさんの人がまだ転職に対して消極的です。ここでは、そんな皆さんの背中の後押しするため、転職をするべき理由を3つまとめました。

(1) お給料は下がり続ける。転職は給料アップの一番効果的な方法

最近やっとニュースでも取り上げられ始めていますが、日本の給与はオワコンです。平均給与は、15〜30年前の水準と比べ下がり続けています。僕のいるアメリカはその逆で年々上がっていて、OECDによると2019年の平均給与は$65,000ドル(1ドル=100円換算で650万円)、一方日本はたった$38,617でした

日本もアメリカも、今空前の人手不足です。マクロ経済的な要因は尽きませんが、労働市場という観点で見ると労働者側に明らかなレバレッジがあり、給与は上がり続けるはすなのです。

アメリカでは給与20%アップが最低ライン

ではなぜ日本の給料は上がらないのか。それは、日本人とアメリカ人の転職の際の給与のエクスペクテーションの大きな違いにあります。アメリカのホワイトカラー職の場合、一般的に1回の転職で最低20%の給与アップをターゲットとします。

転職にはある程度時間と労力もかかるし、転職したあとも人脈作りなどゼロベースのタスクが発生するので、それに見合った上昇率としてみんな20%アップを最初から頭に入れて転職・給与交渉に望んでいます。

複利ならぬ「複お給料」

鋭い方なら、ここまで読んであることに気づかれたかもしれません。

毎回20%上がるなら、転職すればするだけ給料上がり続けね?

そう、複利ならぬ、複お給料です。

現実的に考えると、お給料は環境によって定義されるので、短期間で転職を繰り返すと職種や業界の範囲内での待遇はいずれ頭打ちしますが、それでも超単純計算をすると、3回の転職で給料は72%上がります。

(2) みんなで渡れば怖くない。一人一人の転職がいずれ日本を救う

前述の通り、今はどこもかしくも人手不足です。つまり、労働市場において供給側(労働者側)に大きなレバレッジがあり、給与交渉に大きなアドバンテージがあります。

それでも日本の手取り給与が上がっていないのは、税金などのマクロ要因は当然ありますが、給与の絶対額の増加が追いついていないと言うことです。あらゆる業種や業界で給与の絶対額を上げるには、より多くの人が転職活動に参加し、多くの給与を求め、全体の給与水準を押し上げていくしかありません

みんな転職すれば日本が変わる

そうすることにより企業の人件費は上がり、企業は色々工夫をするようになり、以下のマクロ・ミクロ経済的なベネフィットが起こります:

  • 価格上昇(デフレ脱却)

  • 機械化、自動化の促進(効率化)

  • 商品・サービスの、価格競争ではなく付加価値競争(イノベーション)

もちろん御上(国や企業)がこれらにいつか取り組み、いつかお給料が増えるのを願いながらその日をじっと待つこともできますが、そんな消極的な人はそもそも転職に向いていないと思うのでこの記事ではこれ以上言及しません。

(3) 次がある、苦手がわかる

転職を踏みとどまる理由の一つに、失敗への不安があると思います。

ただ、この人手不足の時代、次の雇い手はいます。また、失敗を通じて得られるラーニングもたくさんあります。

転職エージェントはあなたの強い味方

転職にエージェントはつきものです。彼女・彼たちはあなたの大きな味方です。何故なら、エージェントはクライアントの求人を満たすたびに、その求人の年収の何割かをフィーとして得ているインセンティブ構造だからです。

僕の知り合いの、コンサル業界に特化した日本のエージェントは、成立した求人の年収の3割をフィーでもらっていました。つまり、年収1000万円の求人にマッチする人を紹介し、その人が面接を経て職を得た場合、クライアントから300万円をもらっていました。これを10回やるだけで年収3000万です。それくらい、日本のホワイトカラーの労働市場は高騰しています。

エージェントはあなたをマッチングさせるために必死に働いてくれます。その分あなたもエージェントに協力してレジュメの準備などをしなければいけませんが、例え転職に失敗しても次の機会に巡り会うのに大した時間はかからないでしょう。

キャリアストーリーを形成できる

僕の知っている日本人は、自分のキャリアや職務を線でなく点で見ています。

よく言うと、その時、その日、その職の職務を一つ一つ全うしているということなのですが、悪く言うと目的意識がなく、場当たり的・その場しのぎ的に仕事をしている印象を受けます。

特に外資系の転職では、このアプローチは不利です。何故なら、ジョブ型の企業・職種・求人では、「何故あなたがぴったりの候補なのか」を説得しなければいけないからです。エージェントも、あなたも、このストーリーが端的に伝えられれば伝えられるほど、その求人に刺さりやすくなります。

転職という場数を踏めば踏むほど、あなたの人生観、仕事感、そしてキャリア形成がパーパスフルになるでしょう。

キャリアストーリーの形成については、こちらの記事で深掘りしているので、ご参照ください

視野と可能性が広がる

これは個人的な話なのですが、広告からコンサルに転職した時に、僕の人生は大きく変わりました。今まで考えたこともなかった職種、エキスパート、業務内容、成果物に触れることができ、自分がクライアントに提供する価値が倍増しました。より多くの人を巻き込み、より多くのインパクトを、より多くの成果物とプロジェクトを通じて提供できたと思っています。

それと同時に、自分のお給料も倍増しました。

転職をして、新しい環境に身を置くことにより、得られるものは必ずあります。最初に書いた通り、もし安定よりも成長や進歩を選ぶ人なのであれば、転職がもたらすプラスはマイナスよりも多いでしょう。

Good luck!
転職に関する質問やリクエストは、ツイッターのDMかリプまでお願いしまーす。


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?