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本場アメリカより:リンクトインを効果的に使うためのマインドセット

僕は2009年からリンクトインを利用していますが、これがなければ今の僕のキャリアはどうなっていたか想像もできません。リンクトインはアメリカや外資系のリクルーティングとビジネスコミュニケーションに多大なる影響を及ぼしたと僕は思います。

リンクトインをキャリアアップや年収アップに利用するためには二つの基本的なマインドセットがあると思います。

マインドセット

リクルーターが探している内容を理解する

あなたのオーディエンスはリクルーターです。リクルーターは、クライアント(インハウスなら他部署)から埋めるように依頼されたジョブを常に念頭に置いて活動しています。

ですので、リクルーターがなるだけ早くあなたのことを理解できるようにプロフィールを書くことが大切です。外部エージェントや自社の人事部リクルーターと関わった僕の過去の経験上、リクルーターは以下の項目に注意をしている場合が多いので、現職と過去の職業に関して、以下を洗い出すといいと思います。

  • 業界

    • IT、コンサル、金融など、業界に特化したリクルーターが多い

    • また、同業界で経験がある候補者を探したり、時には意図的に他業界の人材をサーチしている時もある

  • 部署、業務

    • Pre-M&A financial due diligence、UIデザイナー、経営企画などのざっくりとした「何をする人」がわかるラベル

  • 役職、経験年数

    • 特にエクゼキュティブ・リクルーティング(通常次長より上のレベル)に重要。そもそもこのレベルだと普通のリクルーティングとは別に扱われることが多いので、正しいリクルーター及び候補プールに含まれるためには、最初から自分の現在の役職や経験年数を明示することが大事

  • 職務範囲、業務、スキル

    • さらに細かい、具体的な能力

    • やる気ありますとか、体力ありますとかはいらない

キャリアストーリーを意識する

過去に転職したことがある人は、節目節目でなぜ離職・転職をしたのかを明確に説明できるといいです。また、プラスアルファで、「なぜ」の背後に強い個人的な価値観や目的意識があるといいです。

例:価値観:I've always had a strong passion for community service. Therefore, for each job I've held in the past, I've been deliberate to choose and environment that allows me to give back more to the community around me. For example…

例:目的意識:My goal is to one day become a CFO. Therefore, I've been deliberate in choosing the roles that will provide me the biggest opportunities to grow and exercise critical financial and communication skills. For example…

二つ目の例にもあるように、キャリアストーリーの伏線として、プロフェッショナルとしての成長が含まれていると尚よしです。停滞ではなく、常に何かのベクトルに沿ってスキルを伸ばしていることが伝われば伝わるほど、強い候補として見られると思います。

過去に転職したことがない人も、価値観、目的意識、成長などの軸に沿って、次の職場に何を求めるのかを明確に説明できるといいと思います。

答えはジョブディスクリプションにある

究極を言うと、リクルーターが探している理想の候補像はすでにジョブディスクリプション(JD)に記されています。なので、もし興味があるJDがすでに見つかっているのであれば、虚偽にならない範囲で、その内容に自身のプロフィールを寄せることが、書類審査突破(そして採用)への一番の近道です。

日本はどうかわかりませんが、アメリカではJDに応じてリンクトインやレジュメの内容を変えることは日常的に行われています。僕は、リクルーターから連絡をもらうたびに、まずJDと給与バンドを要求します。この二つを検討して初めてそのリクルーターと話を進めるか否かを決定できます。

最後に、プロフィールは英語で

プロフィールの言語を英語にしましょう。これはアメリカで職探しをする場合は当然マストです。

外資系の場合は日本語でも大丈夫かもしれませんが、コンサルやITなど業界によってはリクルーターが外国人の場合があるので、英語に自信のある方は英語でプロフィールを作ってください。

文法やスタイルのチェックは、Grammarly を激推しします。

次の記事では、具体的なリンクトインの使い方を紹介しようと思います。

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