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友人の家を転々とする日々

どうもカモです。

この記事は『9/29 学校帰りの道に父が立っていた日』の続きです。なお、登場人物のイニシャルは仮称です。


(・◇・) (・◇・) (・◇・)


父との別れを決めた日、僕は小学生の頃から仲の良かった友人Hsの家へ向かいました。夜遅くの事だったので、父も一緒に行き事情を説明して泊めてもらうことに。

とはいうものの、父は本当の事情は語りません。お得意の口から出任せで、仕事で急な出張が決まったとか何とか言っていました。


父の外面の良さはホントうんざりしていました。いつも体裁ばかり繕って、僕にもそれを押しつける。僕が良い子でなければ父の面子が保たれないから僕を叱る。父の思うがままの良い子に僕を躾ようとしていました。まぁ僕もそれに気づいたのはこの頃になってだったんですけどね。


しかし僕自身、父のことは嫌いではありませんでした。むしろ父のことは好きだったし自慢の父だったし、傍から見るとファザコンかってくらい仲が良かったと思います。

僕、反抗期がなかったんですよね。父に反抗したことがなかった。(いや正確には部活に関してのことで1回あったか。そのことはまた別の機会に。)

なので、この父との決別が、最初で最後の大きな反抗だったと思います。


(・◇・)


その日、友人Hsの家にお世話になることになりました。

小学生の頃から仲が良かったS。仲良くなり始めた当初は性格の不一致からよく喧嘩もしましたが、中学時代も経てわりと何でも言い合える親友になっていました。

なので、僕はSにこれまでのことを包み隠すことなく伝えました


「まさか、そんなことになってるとは思わなかった。」


Sは驚いていました。まぁ僕自身も際際まで気づいてませんでしたから。正直、相談する暇もなかった。汗

そして、嘘の事情を話していた父に対してSは「そんな人だと思わなかった」と漏らしました。


Sが僕の家に遊びに来た時に父と話すことはもちろんあったし、一緒に遊びに連れて行ってもらうことも多く、きっと良いお父さんという印象が強かったんでしょうね。すごくショックを受けていました。


ホント外面が良いんですよ(爆)


周りの大人に対してだけではなく子供たちにも好印象。

いや、どちらかと言うと大人より子供受けの方が良かったかもしれませんね。だって一緒に遊んでくれる大人ってなかなかいないですよ。外で野球したり家ではゲームしたり。男子からしたら理想のお父さん、女子からしたら理想の旦那さんって感じでしょ(笑)

そうなんです、女子からはモテてました(笑)

僕の友達はみんなバレンタインに僕の父用のチョコを用意してました。あ、もちろん僕のもありますよ。(謎の見栄を張ってみる)


‥‥と、少し話が逸れてしまいましたが、友人Sも僕の父に憧れる1人だったため、そんな父が借金をして夜逃げ同然で家を出て、挙げ句の果てには嘘までついて‥‥という事実、ショックが大きかったようです。

その日は夜も遅かったため、一通り事情を話し終えると就寝しました。


次の日は僕も友人Sもお互いの学校へ登校。


そして学校にて今後のことを考えます。Sの家には1泊させてもらうだけの話になっていました。まぁ急な話だったのでそんなに長居はできません。Sの親御さんには本当の事情も話してませんし。

‥‥と言うことで、現在の事情を知っている高校の友人Kの家に行くことにしました。ここからは父は介入せず僕の独断です。


Kは高校からの(部活仲間で)友人ですが何かと気が合い、高校では一番仲良くしている存在でした。お金がなく昼ごはんにパンひとつ食べていた僕にお弁当を作って持ってきてくれるような心優しい友人です。

Kの家では、懐かしいゲームをしたり、他愛もない話で盛り上がったり。この先どうなるのか見えなくて不安でしたが、友人と過ごすこんな普通の時間が幸せだと感じていました。

その中でも印象に残っているのはKがプロミスリング(当時はそう呼ばれていました。今で言うミサンガですね)を僕の腕に巻いてくれたこと。願い事をして肌身離さず付けていると、これが切れた時、願いが叶うというものです。

Kから貰ったプロミスリング。僕はこの先ずっと肌身離さず付けていくぞ!と心に誓っていました。(いや、切れないと願い叶わないんだけど‥‥)


(・◇・)


しかし、いつまでも友人の家を転々としていくわけにもいきません。

学校に行っている間に今後のことを担任や顧問の先生と相談していました。そして児童相談所(通称:児相)というものがあるということを知ります。

顧問と僕は児童相談所に行き、これからのことを決めていくことになりました。


児童相談所に一時保護所(通称:一保)というものがあると言われました。何かしら事情があり親が面倒を見れない子、家出して保護された子などがお世話になっている施設ということでした。

これ以上、友人の好意に甘えて迷惑をかけるわけにもいかないので、僕は一時保護所に入ることにしました。

その後のことは、担当のケースワーカーと相談して決めていく‥‥と、とりあえずはそういうことになりました。


(・◇・)
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🔜次回は、一時保護所での話になります。(予定)

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