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”最後の雨”を聞いて思い出したのは…優しい元彼ではなく、DV男な元々彼だったの#2

誰だって幸せになりたくて恋愛をするんだ。
まだよく知らない君との未来に、可能性を感じてしまったんだ。


#2 前々回の続き、

「元々彼とお付き合いするまでの話」になります。

前々回の記事をまだ読んでいない方はぜひ!

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元々彼に一目惚れした話

あの人との歩みを説明するには、大学1年生時の私がまだサークルに入っていた頃にさかのぼる。

きっかけは同じ野球サークルの新歓(※1)だった。

彼だけは他の先輩たちと違って見えたのだ。
新歓で、女の子の新入生たちにひたすらお酒を強要する彼らとは。

最初の乾杯は1年生同士お話をして、平和な時間が過ぎていった。

その後、席替えをし、私は少し怖い先輩に絡まれてしまった。
”俺にはヤクザの知り合いがいる”や、”借金を返済するためにまた借金をしたんだ”などの勘違い武勇伝を永遠に語ら、うんざりしていたところだった。

”その話面白そうじゃん、俺にも聞かせてよ”と言いながら、
彼は私の隣にそっと座ってきた。

その瞬間から私の心拍数は荒れ狂った。
一目惚れだった

スマートに、この状況の空気を換えてくれた彼から放たれるオーラが、まぶしかった。
彼の、コップの水滴をなぞる指先に、ドキドキが止まらなかった。

その細長い指先に触れられたい、と強く思った。

※2 新入生歓迎会

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元々彼とお付き合いするまでの話

”○○さんって彼女いるんですか?”
”いないよ”

野球練習の休憩中に返ってきた、たった4文字の答えが嬉しくて仕方なかった。

同期のマネたちとの帰り道では、自分はこの世で一番ラッキーなんだとニヤニヤを隠し切れなかった。
浮かれまくって、同期のみんなに、彼には彼女がいないことを話た。

けど、ここからなぜか私は同期のマネから嫌われ、様々な嫌がらせを受けることになる。
みんなに話したことがいけなかったのか、当時の私が気に食わなかったのか、理由は未だに分からない。

同期のマネの数は少なくなく、その中でも私と同じ学科の女の子たちが圧倒的数を占めていた。

4月末にある1泊2日の新歓合宿で、初めて私は同期のマネの行動に違和感を持った

行きのバスでの座席はくじ引きで決まる。
その時、彼の隣を獲得したのは、同期のマネの1人、Aちゃんだった。

Aちゃんに座席を変わって欲しいとお願いしようとしたが、彼女は早々と自分のくじの結果を座席係りの先輩に報告したのだ。

一つ目の小さな違和感が生まれた。

私の座席は、隣ではないにしろ、Aちゃんの気になる先輩(以下、先輩B)が通路を挟んだ向こう側にいたのだ。
なのに、彼女はそんなことなど気にも留めず、嬉しそうに私の気になる彼の隣に向かっていった。

そして、トイレ休憩のためにサービスエリアに5分程停留することになった。
Aちゃんは一緒にトイレに行こうと私を誘った。

彼女は、私と先輩Bがどのようなお話をしたのか聞いてきた。
私は、先輩Bの好きなタイプや、普段何をしていることが多いのか、いま彼女はいるのかどうか、さらには言ったジョークなど、聞いたこと洗いざらい全てを教えた。

だが、私が彼のことを聞いても、Aちゃんは何も教えてくれなかった。

そして、バスに乗り込んだAちゃんは、嬉しそうに彼の隣へ向かって行った。

2つ目の違和感が生まれた。

バスの運転が再開した頃、Aちゃんから彼の笑顔の写真がスマホに送られてきた。
その時の私は、彼の笑顔が愛おしくて、それが拝めたことにAちゃんに抱いていた違和感など忘れて、感謝の気持ちが生まれていた。

今思えば、私は彼の笑顔をあなたより先に見れたのよ、という彼女のマウンティングだったのだろう。

宿泊する施設に到着し、その日の夜は宴会の様に皆お酒を飲んでいた。
いろんな先輩が声をかけてくれたが、私は彼の隣に行きたくて仕方なかった。だけど、部屋中どこを探しても彼の姿を見つけることはできなかった。

すこし落ち込んだ私は、お手洗いに行くことにした。
何という事だ。そこに彼はいた、そして彼の隣にAちゃんもいた。

正直、むかついた。
だから、私はわざと彼らに近い方の個室に入った。

手を洗っているとき、私は彼に呼び止められ、一緒に話すことになった。
そのことが嬉しくて、いつのまにかAちゃんの存在なんか見えなくなっていた。

その時だった、Aちゃんは彼に耳打ちをした。
その後、彼はあまり私と目を合わせなくなった。

3つ目の違和感を感じた瞬間だった。
(後から彼に、Aちゃんに何を言われたのか聞いたら、”うさぎは小悪魔系ビッチだから、やめておいた方がいいですよ”と言われたそうだ。)

その後、誰かの提案によって、みんなで星を見るついでにコンビニに行くことになった。1人でフラフラと歩く彼を見つけた私は、彼の手を取り、コンビニにつくまで支え続けた。

ふと、Aちゃんのにらみのきいた目つきが視界に入った。
夜中に見るには、刺激が強すぎた。怖かった。

宿に戻りしばらくして夜も遅くなり、みんなで寝ようとした頃、飲み部屋の中で彼のスマホを拾った。私は、おやすみなさいを言えるチャンスだと思い、必死に彼を探した。

4つ目の違和感はやってきた。

そのことに気づいたAちゃんは ”私が○○さんに返しとくよ” と言いながら、スマホを奪おうとしてきた。私は、とっさにスマホを持つ手に力を込めた。
お互いが譲らなかったことで、綱引き状態になってしまった。

結果、2人で一緒に渡すような形になってしまった。いつ思い返しても、謎すぎる。

次の日は帰るだけっだったので、彼とはあまり話せないなと寂しくなっていた。だが、サービスエリアで彼は、私だけにアイスをおごってくれたのだ。
今にも叫びだしたいくらい嬉しかった。

こうして、最後は幸せな記憶で合宿が終わった。

お付き合いするまでの話#2

合宿が終わってしばらくした頃、先輩3人、うち1人は元々彼、とAちゃんと私の5人で川越までドライブすることになった。

日中はAちゃんとも仲良くでき、楽しく過ごせた。

問題は、夜だった。

飲み会の終盤にさしかかると、Aちゃんは積極的に彼の隣に行き、口説き始めたのだ。
しかも、ちらちらと私を見ながら。

意味が分からなかった。
応援していると言ってくれたのは、一体なんだったんだ。

もう、Aちゃんが彼の首元に”暖かくて気持ちいい”と手を置いてるのを見るのに耐えられなかった
その場から逃げるために、私はお手洗いに行った。

出てきたら、他の先輩が飲みすぎで気持ち悪いとトイレに駆け込む途中だった。
私はどうしたらいいか分からず、とりあえずお水をもらいに行き、もう1人の先輩に助けを求めた。
あたふたしながらも、なんとか介護を終えた。

疲れ切って、席に戻ろうとしたら、彼とAちゃんは抱き合っていた
この瞬間、積み重なった違和感は確信に変わった。

心臓がズキズキと音をたてた。
もう、しんどい以外に言葉が見つからなかった。

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続きもぜひ、読んでいってください。

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最後までありがとうございます!

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感情的になって書いてしまったり、思考の未熟さなど、現状では多くの問題があります。
そのため、つまらなかったり、分かりづらかったらすみません。
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おやすみなさい。


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