600円の使い方

この間、約半年ぶりにピアノを弾きに行った。

全然指が動かないだろうな。

せっかく半年前には弾けたところが、さっばりだろうなと思いながら。

なんのミラクルか分からないけど、こんなに長いブランクがあったのに、思った以上に弾けた。

転びまくるハノンに、目は追えても指がついてゆかないもどかしいバッハ。

と思っていたのに、そうでもなかった。

バッハはインヴェンションの二曲目の両手を始めることができたし、「Let It Go」も時間の関係で最後まで弾けなかったけど、前よりずっと譜面が追えた。

嬉しや！

楽しや！

帰り道、うきうきで歩きながら、「そうだ、今日のお昼ご飯はコンビニで買ってしまおう」と思いついた。

コンビニご飯なんて、すごい贅沢だなと思いながら、選ぶのがとても楽しかった。

お昼のラッシュが過ぎたコンビニは、お客さんも商品も少なくなっていたけど、滅多に行かないご飯コーナーで何にしようかとうろうろ。わくわくした。

コンビニも行かないうちに、色々売るようになったんだな。

温泉玉子が乗っている丼物もあった。

コンビニでご飯を買うなんて贅沢はできない！　身分不相応だ！

そう言って、今まで600円の出費がこわかったけど、楽しみと、楽ちんと珍しさを買うのだと思ったら、600円の使い方も変わる気がした。

時には、冒険もしよう。

時には、楽をしよう。

時には、普段やらないことをしてみよう。

そんなふうに思えた分、考え方がちょっとは柔軟になれたかなと思う。

【今日の英作文】
彼女は自分が不幸な人だという固い信念から離れられません。
She won't leave from her firm belief that she is an unhappy woman.

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