国数社理英、役に立ったか考える。
「勉強しなさい」
と、10代の頃親に言われた記憶がない。母は自分が親からガミガミ言われて嫌だったから、自分の子には言わないと決めていたらしく、ほとんど勉強に関する小言をいわなかった。父はオールマイティな成績を取るよりも、自分の得意分野を伸ばすことを大事と考えるタイプだったので美大に受かったときにこそ一番喜んでくれた。
そのように放任な親のもとで、しかし長女的真面目さでもって自分のメンツが保てると私自身が考える成績をキープするくらいの努力はしていたと思う。けれど、はっきり言って