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渡米して感じた日本の良さ

渡米してから早8ヶ月半。先月留学エージェントから帰国便のお知らせのメールが届きました。残り約2ヶ月となり、時の流れが驚くほど早いなと痛感している毎日です。
渡米する前はアメリカに早く行きたいという気持ちが先走り、これだから日本は、、、などと批判ばかりしていた自分がいました。しかしいざ渡米してみるとアメリカの良い、悪い一面が見えただけでなく、日本にいた頃は気が付かなかった自国の良さが分かりました。そんな私、高校生が感じた日本の良さを今回は綴りました。

①四季があること

これは渡米して1番最初に感じたことです。滞在先のフロリダ州は常に温暖である上、植物もヤシなどの常緑樹林が多いことから一年を通して殆ど景色が変わりません。その為、季節感を感じることが無く時には寂しく思うこともあります。春夏秋冬の変わりゆく風景や風物詩、旬の食べ物を楽しめることは一つの大きな魅力だと思いました。

②公共交通機関が発達していること

アメリカは車社会と言われているようにどこへ行くにも車です。近くのスーパーへ行くにも車、学校へ行く時も車…。車が無ければ生活できない程社会に浸透しています。高校交換留学生の身としては運転をすることが出来ないので、友達と遊びに行く時やどこかへ行きたい時にはホストファミリーに送り迎えをしてもらっています。勿論ホストファミリーにも都合があるので、若干大ごとにはなります。気軽に電車やバスに乗って…という便利な生活が恋しくなる時が未だにあります。

③「食」

無形文化遺産に登録されている和食。世界的に定評があるだけにやはり和食は別格な存在です。それだけでなく季節ごとに違う旬の食べ物や地域ごとによる特産品など味わいの変化を楽しめることは世界に誇れる最大の魅力だと思います。反対にアメリカは日本のような特産品というものが存在していません。これまでにシアトル、コロラド、フロリダに滞在しましたが、いずれも料理は殆ど変わらずです。大体はピザかハンバーガー。稀にアジアンやメキシカン料理店を見かけますが、地域によって大きな違いは見受けられなく単調です。

④礼儀正しい・マナーが良い

日本人は礼儀が正しいと海外からよく言われますが、本当にその通りだと思います。例えば列に並ぶこと。私の学校では昼食の時間になると一斉にスクールランチを貰いに行くのですが、多くの生徒がスキッピングという割り込みをすることが問題となっています。また食前食後に言う、「いただきます」・「ごちそうさま」の何気ない習慣はとても良い文化だと思います。食事に関して携わった全ての人への感謝の気持ちを「言葉」で表すことは大切。実は「いただきます」にあたる言葉は他国では見受けられない日本特有の文化だそうです。日本人の礼儀正しさが伺えます。

⑤誇れる伝統文化

日本には様々な重宝される伝統文化が存在しています。年中行事として行われるお正月や節分、雛祭り、七夕などなど。茶道や書道、剣道、弓道、柔道などの武道。日本舞踊や歌舞伎などの伝統芸能。和太鼓や三味線などの古くから伝わる楽器。などなど数え切れないほど、世界に誇るべき文化があります。私は滞在先でこれまでに茶道、書道、そして折り紙を紹介しました。どれも大好評で、特に折り紙は異文化交流の場でのコミュニケーションツールになる上、かつ当事者が楽しめるという一石二鳥です。
私は2月に公民館で折り紙イベントを開催しました。イベントに関連した記事もあるので下記に url を貼っておきます。

⑥地域活性化運動が盛ん

日本では近年、人口減少や少子高齢化、そして若者の都市部への流出による地方部の過疎化が問題となっていますよね。その現状を改善しようと日本全国各地で地域の経済や産業の動きを活発化させる地域活性化・地方創生が取り組まれています。
実は私は約一年前に地元の活性化に繋がる活動をしていました。例えば中高生で約半年間に渡ってプロジェクトを行い、役所に提案するといったようなことです。そのような活動を通して、地域活性化が上記に挙げた問題への解決に繋がるだけでなく、地域の繋がりによって人々に「住み続けたい」と思ってもらえるような強い結束を生み出すことにも直結すると感じました。そして現在、私は日本と滞在先の行政や街づくりの違いを考察しています。あくまで私からの視点ですが、総じて感じていることはアメリカは日本のように地域活性化の積極的な取り組みが支援されていないということです。無論日本とアメリカ社会における、浮き彫りになっている問題は異なるので一概には言えません。ですが地域活性化の事業が人々にもたらす良い結束や影響、パワーを日本で感じた身としては、少し残念です。

⑦海外へ目を向けていること

近年、政治現場や教育現場など様々な分野において「グローバル」・「ダイバーシティ」などの言葉を耳にしますよね。世界的に見ると日本はグローバル化への対応が大幅に遅れていますが、違う角度から考察すると、案外日本は海外へ目に向けていると私は感じます。例えばメディア。チャンネル数が多いと言われるアメリカですが、いざ番組をつけてみると、国内や州内、地域のニュースばかり。国外や他国のニュースはほぼ皆無。それに対して日本のメディアは海外のニュースをほぼ毎日のように報道しています。ニュースだけでなく、ある地域の海外特集などの特番なども扱われており、案外日本人の海外への関心度は高いです。

まとめ

以上が渡米したからこそ、感じた日本の魅力や良さでした。勿論日本やアメリカ含めてそれぞれの国には良い面と悪い面があります。日本には日本なりの魅力が、アメリカにはアメリカなりの魅力があると思います。国々においての違いを全て受け入れるということは難しいですが、寛容性やリスペクトの心を忘れないことが大切なのではないかと考えています。

随時更新をしていきます。ではまた!


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