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読書が出来ない

noteを始めたは良いが、中々どうして手つかずになる。メッセージやギフトを頂いたが返事のしかたもわからない。追々返して行く予定です。

さて、先日紀伊国屋書店で買った「書く人の教科書」って一冊をゆっくり読みたくて、近所のベローチェに出掛けた。自宅でYouTubeの編集をしているので、編集のストレスから解放されたく、読書なんかは自宅では出来ない。適当な服装で刺青だけ隠し、ベローチェに入ると、アルコール消毒を多めに手になじませた。店内はまぁまぁ込んでいる。ブレンドコーヒーと抹茶のなんかパウンドケーキみたいなのを頼むと席を見渡した。目立つ俺は基本、奥の席を好むがいい感じに先客に座られていた、ひとまず身近なカウンターに掛けて、角の席が空いたら移動しようと思い、レジから近いカウンターに掛けた。先ずはこれが間違いの始まりだった。ブレンドをふーふー啜りながら紀伊国屋と書かれた紙袋から書籍を取り出す。前回少しだけ読んだ箇所のしおりのところで開いたが、頭から読むことにした。一番最初の頁に指を這わせて読み始めると背中の方で会話が聞こえてくる。ケーキと珈琲を注文する客とレジ打ちのバイトの会話だ。俺の席の真後ろがレジだったのだ。読み始めて間もなくのところで、客の「なににしようかしら」とか「やっぱりアイスのコーヒーで」「ケーキは出てるだけですか?」この辺の声に毎回引っ掛かる。もっときついのは「電子マネーいけるっすか?」「あっ小銭落とした」とか言いながら俺の座る椅子の下で手をもぞもぞさせながら小銭を拾う奴まで。これでは集中できないと、抹茶のパウンドケーキみたいのを袋から取り出したらケーキ表面の抹茶パウダーが「ブハっ」と舞って書籍に飛沫する。さらにそれを口に放り込むと、アレルギーで万年鼻を詰まらす俺は喉で吸い込んでしまい、咽て咳込むことに・・・抹茶パウダーが飛び散り大変なことに。やれやれと紙ナプキンでテーブルを拭いていると、奥の席に座っていたカップルがお茶を終わらせてトレイを持って立ち上がった。俺は直ぐに自分のトレイとスマホと本を両手でつまむと、奥の席に真っ先に移動した。やはり落ち着くな、とブレンドを飲みながらまた本を開く。ようやくすらすらと読み進めることができたと思って安心していると、矢鱈とうるさいおばちゃん三人が隣の席に掛けて来た。嫌な予感がしたが、神経質な俺は心と頭を「無」にして、しれっと読書を続けた。だが目の前でおばちゃんの一人が変な動きをするのでどうしても気になり視線を隣の席に向ける。水色のニットを着たふくよかなおばちゃんが両手を上げて手を叩くような動作をしている。ぶでーんと出た腹をテーブルにぶつけながら「YouTubeで覚えたダイエット体操よ」と別の二人に力説している。二人は「そんなの効かないでしょ?」「効果あるの?」と別に期待しないで質問をすると、水色のおばちゃんは「それがこれを始めてから2キロ太ったの。しかも腰も痛めちゃって」ここからが最悪だった。「水色」は自分の観ているダイエットユーチューバーの悪口を永遠に喋り始めた。「あいつは3セットやってない」「腕立てやランニングは早送りと編集で胡麻化している」「最初はしょぼいフローリングだったのに今はタワマン」「整形してる」「インスタ見たらダサい水着でナイトプールに行ってた」こんな話をババァ三人がげらげら笑いながらやっているので読書のスイッチは完全にオフになってしまった。ババァ達が痩せることは絶対にない。冷めたブレンドを流し込んでベローチェを後にした。

翌日、午前中に麗子と散歩に出掛けた際に本を持参した。近所「PRONTO」に場所を定めると、モーニングセットを頼んで二階席へ。ようやくゆっくり読めると思い頁を捲り、ブレンドを啜る。なんとも贅沢だな、と感じていると目の前で麗子が「最悪や・・・」「300も・・・」「血糖値が・・・」ぶつぶつ独り言をこぼしているので「一応」聞いてみた。「どうしたの?」「昨夜のポテトチップが原因で300㌘太ったんや!ちょっと失礼!」突然立ち上がると麗子は変なスクワットをやりだした。俺は周りを気にしながら読書を諦めるしかなかった。




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