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行く末


2024/1/13〜2024/1/14


時刻8:30。
私達は宿が手配するプチツアーに参加。

10人弱でバスに乗り
遺跡を巡る
メムノンの巨像

よくわからないが、とりあえずデカい…



ハトシェプスト女王葬祭殿

古代エジプトにおいて初の女性ファラオ
つまり女王の神殿

紀元前1,500年頃の建造物らしい
壁画はそこら中、無数にある



王家の谷

古代エジプトの
王たちの墓が集中しているエリア
とにかく
壁という壁に壁画がびっしり



ツアー同行者とランチ
ビュッフェなので
食べられるだけ食べる…



最後は
ナイル川をボートで
子供の頃に教科書で読んだ
ナイル川

穏やかで力強く
意外にも濁ってはいなかった




翌日。

ナスジャと私が宿で朝食を取っていると、またも感じる視線。

振り向くと、そこには同部屋の、あの中国人の若者だ。なんと18歳だという。
中国語と共に英語も話す。
タイのインターナショナルスクールに通う学生だそうだ。

台湾と中国の言語は共通部分が多いので、お互いに母国語で意思疎通できるらしい。
会話が弾みだしたので、内容を聞き取れない私は席を離れた。



昨夜に同宿で出会った
香港人のケンドラ

彼女も同じタイミングで朝食を取っていたので
挨拶を兼ねて談笑

多彩で知的、そして鋭い感性と
自分の意思をしっかり持った
素敵な女性だった

この日が最後の会話となってしまったが
何処かで再会できる事を願う

またいつか
良い旅、良い人生を

彼女が書いてくれたメッセージ


ケンドラと別れ、再び席に戻った私にナスジャが問いかける。

「今日、この子と一緒に街を巡ろうと思うんだけど、どう?」
「彼、スマートフォンが壊れてインターネットが出来ないみたいだから…」


「うん、いいよ。もちろん」


ドミトリーの宿では珍しくない話だ。
彼はハキハキとした態度と英語で私達に御礼を伝え、それから3人でルクソールの街を歩くことに。

カルナック神殿

この街最大の神殿複合体との事



いやぁ、すごいなぁ



でもそろそろ



全部同じに見えてきたぞ…



そして、チケットを買って入場した敷地内にも鬱陶しい輩がウヨウヨ。
頼んでもいないのに勝手に案内し始め、チップを要求する者。
また、チップを渡さないと嫌がらせをする者。

これが施設職員だったりするから余計にタチが悪い。

それでも楽しもうとする私達


人はともかく、神殿は確かに見応え十分。
満足した私達は、陽の沈みかけたルクソールの街をナイル川に沿って宿へと戻る。


「いやぁ~今日は良い日だった!ありがとう!」
ハリーと名乗る中国人の彼に私も
「こちらこそ、ありがとう」
と応える。


私とナスジャは明日、ルクソールからアスワンという街に移る。
なのでハリーとも今日でお別れだ。


「それでさ…」

ナスジャが少し戸惑った様子で私に声をかける。



「この子も一緒にアスワンに行きたいって言ってるんだけど…どう?」




えっ?




あぁ、なるほど…
そういう展開ですか


ナスジャは自分の子供ほどの年齢のハリーを放っておけない様だった。
若く見えるが、彼女は私よりも年上なのだ。

確かに、スマートフォンが壊れてインターネットもできず、おまけに中国系のクレジットカードも使えないとなれば、不便どころか危険もあり得る。


うん、いいよ


そう答えた私だが正直



『これは面倒な事になりそうだな』

そんな予感がした



単なる思い過ごしであれば良いのだが…


2023年3月から世界中を旅して周り、その時の出来事や感じた事を極力リアルタイムで綴っています。 なので今後どうなるかは私にもわかりません。 その様子を楽しんで頂けましたら幸いです。 サポートは旅の活動費にありがたく使用させて頂きます。 もし良ければ、宜しくお願いいたします。