揺らめき
2023/12/13〜2023/12/15
さすがに朝5時まで飲んだ後なので、この日は遅い動き出し。
昼までグダグダとベッドに寝転がり、それからまた夕方までダラダラ。
「散歩でもしよう」と3人で外に出たのは、日が沈んだ後だった。
石畳の坂道が続く路地裏を抜け、ボスフォラス海峡を望む沿岸に座り込み、お互いの今後を交えつつ談笑する。
大学生のユウヤ君は20日に帰国が決まっている。それに先駆け、数日後にはイスタンブールを離れ、無数の奇岩が広がる大地、カッパドキアに向かう予定だ。
ダイキ君はギリシャ、或いはブルガリア、はたまた別の何処か…。
場所も日時も移動手段も決まっていないが、彼は変わらず自然体でのんびりしている。
かくいう私も同じなのだが、元々今後の予定を練る意味もあって訪れたトルコに約2ヶ月も滞在しておきながら、それが全く進んでいないことに若干の焦りを感じていた。
それでも、この時間を大事にしたい。
何せ偶然に出会った3人がこうしてイスタンブールを歩くなんて事は、おそらくもう2度と無いのだ。
これらの日々を肴に
いつかまた何処かで酒を交わしたい
そんな思いが常に頭の中を巡っていた。
その後、ユウヤ君はお土産を物色しに街へ。
私とダイキ君はモスク巡り。
宿でユウヤ君と合流し、いつもの様に乾杯。
夜勤スタッフのハザーも仕事の合間に外に出て、煙草の煙をくゆらせながら談笑する。
周りに迷惑にならない様、小声で話すこぢんまりとしたものだが、突飛な事ばかりが旅の思い出ではない。これもまた一興なのだ。
かけがえのない時間に響く穏やかな話し声がイスタンブールの路地裏に溶け込んでいく。
更に翌日。
この日は打って変わり、賑やかな夜。
感情が優しく揺らめく
平和な日々
2023年3月から世界中を旅して周り、その時の出来事や感じた事を極力リアルタイムで綴っています。 なので今後どうなるかは私にもわかりません。 その様子を楽しんで頂けましたら幸いです。 サポートは旅の活動費にありがたく使用させて頂きます。 もし良ければ、宜しくお願いいたします。