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天性

2023/11/30〜2023/12/1





行きます



時刻5:00過ぎ。
まだ陽も差さぬ暗い夜窓に響く声。
慌てて飛び起き、我に返る。


今日これから
タカシさんは帰国する


だがフライトまで既に3時間を切っている。

『やばい、時間が無いっ…!』

私が寝坊する間に出発準備を済ませていた彼は、一足先にチャーダスさんの家を後に。

それを追いかけ、空港に向かう私。
合流を願いつつ、未だ暗い街の中を駆ける。
何としてでも見送りをしたかった。


そして時刻7:00過ぎ。

空港に到着した頃、時間ギリギリだったタカシさんは既にチェックインを済ませ、搭乗口にいた。

起きられなかった無念と、無事に飛行機に乗れると知った事への安堵感。


しかし最後は
予想もしなかった呆気ない幕切れ…


自責の念を抱えてのバス乗車
荷物を置いたチャーダスさんの家へ



この日で私のホームステイ生活も終了。
そしてまた、一人旅が始まる。




はずだったのだが





もし良かったら

12/4まで居ていいよ



なんと、チャーダスさんの厚意で延泊させてもらえる事に…!


そして地元の観光地を紹介してもらい、図らずもアンタルヤに長く居られる事になった私は、一人またバスに乗る。

デューデンの滝という場所へ
最寄りのバス停に到着
ここは市民の憩いの場にもなっているようだ

しかし生憎の小雨模様でこの有り様
脇を流れる川を伝い…
滝に到着

写真は上手く取れなかったが
広い景色はやはり気持ちが良い


気分をリフレッシュさせて戻ると、チャーダスさんが家の掃除をしていた。

モップ掛けを手伝う
無料で泊めてもらっているので当然
何より
これもまた楽しい時間だ



翌日は快晴。
地図を見ながら徒歩圏内のビーチへ行こうとすると、チャーダスさんも外出するらしく、家の鍵を渡してくれた。



もう完全に信用されている



道中の大学敷地内で昼食

パンとバナナとマーガリン
水はゴミ箱から拾った物
食いかけのサンドウィッチと
チーズデニッシュも
問題無し!
問題無し!
食べ歩くこと40分
コンヤルトゥ・ビーチに到着
綺麗な青い海
地元の人達がイスを並べ
のんびり過ごしている

思っていた以上に居心地が良く、1時間ほど海を眺めて帰宅。

時刻18:00。
チャーダスさんの家でシャワーを浴びさせてもらい、部屋に戻ると新たなフランス人の男性ゲストの姿。
彼、ディランはヒッチハイクで旅をしている好青年。
お互いに挨拶をした私達3人はその後、チャーダスさんの知人が集まるバーへ繰り出す。

バス移動も慣れてきた
既に20人近くが集まっている

トルコ、ロシア、ヨルダン、イラク、フランス
国籍は様々

会話は英語で統一されているようだ
日本の音楽、漫画好きなトルコ人男性
アンダッチと急遽、カラオケをする事に

まさかトルコでL'Arc~en~Cielを歌うとは…!


ひとしきり楽しんだ後はチャーダスさんの友人、ムラさんの車で送ってもらう。

チャーダスさんとムラさん
そして今夜から部屋を共にする
ディラン
帰宅前に御馳走になったケバブ
サラダにかかったザクロソースも絶品

恐るべしトルコ料理



最近よく思うが、行く先々で度々出会いがあり、仲が深まり、次に繋がっていく。
チャーダスさんが提案してくれたホームステイ延長、そして今日の集会もそうだ。

“ローカル文化を知る旅がしたい”という自分の理想に、もしかしたら少し近づいたのかも知れない。



その後
悔しくも見送り出来ずに終わってしまった
タカシさんからメッセージが届いた


その人柄は天性の武器です




自分では良くわからないが
そうであれば嬉しい事だ


そしてメッセージには
こうも綴られていた


また絶対に会いましょう




もちろん、また必ず



次回は
この出来事を笑い話にできる様に



2023年3月から世界中を旅して周り、その時の出来事や感じた事を極力リアルタイムで綴っています。 なので今後どうなるかは私にもわかりません。 その様子を楽しんで頂けましたら幸いです。 サポートは旅の活動費にありがたく使用させて頂きます。 もし良ければ、宜しくお願いいたします。