ウーニー

ウーニー

最近の記事

近所のじいちゃん

近所のじいちゃん。 会っても、「どうも」という程度で、 人と話すこともなく、畑が居場所だった。 その畑、今は雑草に覆われている。 前は、自転車を乗って畑まで通っていた。 漕ぐ力が弱くなり、いつの間にか電動自転車になった。 やがて、電動自転車も思うように行かず、 倒れることも増え、自転車は手から離れた。 じいちゃんの日課は出かけること。 しかし、近かった畑もやがて遠くなった。 歩く距離も短くなった。 やがて、歩くこともままならなくなった。 家にいては生き甲斐が無い。 外に

    • 出来ることをする。

      世の中には「やりたい」という熱量のある人と、 それを推したり、支えたりする人で成り立っている。 その関係性が出来上がると、俄然、活動は前に進むし、 失敗することも少なくなる。 「やりたい」人はやりたい気持ちで先走るので、 転びやすくなったり、ほころんだりする。 なぜなら、後先が見えないからだ。 後先を見たり、サポートしないとおぼつかない。 6月29日(土)に上三光集落を舞台に、 「燈り遊び」という音楽とアートのイベントが開催される。 企画したのはカタソビという音楽ユニット

      • お隣さん

        隣りさんが、笹団子を持ってきてくれた。 いつも、いろいろお世話になっている。 考えてみれば、 お隣りさんと仲が良ければ 毎日幸せだ。 都合の悪い時には、 いろいろな事が頼める。 ボクの自由も増える。 このように美味しい差し入れもある。 この反対に、仲が悪ければどうだろう。 目の上のタンコブで、いちいち気に触る。 きっと、それだけで憂鬱だろう。 お金、仕事、友人、趣味など、 人生は頑張ればいれいろなものが手に入るが、 お隣りさんは選べない。 そんな

        • たった1軒のお店の廃業が与える影響

          古今東西、人の歴史は交流から生まれる。 交流が促進されれば地域も人も活発になるし、 減少すれば人も地域も沈滞する。 そして、交流を支えているのが飲食でもある。 昭和の時代は経済の成長に沿うようにして 地域の交流活動が盛んになった。 集まる機会も、飲食する機会も増えた。 仕出しも増え、ことある度に杯を交わした。 どの地域にもそれを支える料理屋や割烹があり、 マイクロバスを用意し、細かいニーズに対応した。 自治会、地域行事、PTA,、農協、消防団から各種協議会に至るまで、 地

        近所のじいちゃん

          蔵のある古民家雅蔵を体験してみてください

          クラウドファンディングは、応援しようと思うのは関わりがあるからで、 支援といってもそんなに簡単ではありませんね。 古民家雅蔵の交流拠点もここに関わっている人は少ないわけで、 リターンのひとつとしてお試し利用体験コースを設けてみました。 季節の良い季節に、田舎でまったりと過ごしてみませんか? #READYFOR #クラウドファンディング

          蔵のある古民家雅蔵を体験してみてください

          35年も地域で鼓童公演を続けてきたワケ

          5月19日に新発田市で鼓童の公演があった 主催しているのはKODO イン シバタという実行委員会で、 今年で公演活動が35周年となる。 よくもまあ、これだけ長く続けてきたと思う。 「良かった!」と言うお客様の声と、 メンバーの関わりの自由さ、 そして、価値観の多様性があるからだろう。 楽しいから続けて来られた。 1989年に活動を始めてから、 鼓童の公演はほぼ隔年ペース。 その間に小さな公演や異なる活動など、 関心のある事にこころを傾けてきた。 メンバーの関わりの自由さと

          35年も地域で鼓童公演を続けてきたワケ

          シュウちゃんの水辺のオアシス

          新発田市上三光にある水辺のオアシス。 集落に住む鈴木さんの手作りの自然公園である。 彼がこの公園を作り始めて何年になるだろうか。 川辺の一番の藪だった場所が今では憩いのスポットとなった。 夏になると水位が低く、水がきれいなことから、 小さいお子さん連れが涼みに来る。 「わー、水がきれい!」 「わー、冷たい!」 親子で一緒になって楽しんでいる。 オーナーの鈴木さんは手入れを欠かしたことが無い。 毎日、時間があるときに手入れをしている。 入園料はない。 必要なのは、鈴木さんに

          シュウちゃんの水辺のオアシス

          古民家×地域資源×体験交流

          夏休み期間中に「夏の自然学学校」を開校します。 快適に活用できるようにクラウドファンディングを公開しています。 多くの人にご覧頂きたいと思います。 #READYFOR #クラウドファンディング

          古民家×地域資源×体験交流

          蔵の片付け

          蔵は大切なものを保管するところだが、 多くは不要物の倉庫になっている場合が多い。 モノを得ることが幸せだという昭和の残骸の多くが詰っている。 家の片付けでさえ大変なのだから、 蔵の片付けまでは手が回らないことは少なくない。 空き家対策で一番ネックだった蔵の片付け、 「蔵の片付け探検隊」と銘打って行った経験があったので、 古民家の蔵も探検隊を募って片付けた。 「へえ~!」と思うものから、「何で?」と思うものまで 蔵は時代の縮図が詰っている。 京都の東寺のフリマに行った際に、

          新潟県立歴史博物館移動展「三光石とやきもの」

          新潟県立歴史博物館移動展「三光石とやきもの」

          三光焼の調査と展示

          2024年5月から新潟県立歴史博物館が上三光地内で かつて存在した三光焼の発掘調査が行われた。 地元という縁から調査に協力した。 事業主の分家であったことから 古民家の当主に話しを聞く機会が増えた。 歴史は光だけでない。 語りたくないことも少なくない。 三光焼は大正時代にあった焼物だが、 今回の発掘は、それ以前の明治初期のもの。 時代の断片はかすかに残っている。 いろいろな発見があった。 家を処分することになったことで、片付けていたら、 偶然、大正期の三光焼の事業組合の設

          三光焼の調査と展示

          集い、飲み、語らう。

          集い、飲み、語らう。

          古民家、付き合いの始まり

          現代社会で家はヤドカリみたいなものだが、 分家に出て家を持ち、 家が生計そのものの時代で育った当主にとって、 生家はこころの拠り所だったと思う 定期的に通ってきて維持管理していたが、 なかなか出来ることではない。 家は住まなくなると朽ちていく。 定期的に家の空気を入れ換え、 庭木の手入れ、草取り、冬囲い、 愛着があってもなかなか出来ないことである。 思い入れなる家の処分に際して、 お試し活用体験を申し出たわけだが、 二つ返事でOKをいただき、 家のカギを託して下さった。

          古民家、付き合いの始まり

          古民家の魅力

          古民家の魅力

          生家と当主

          家の処分をどうするか、 家主も気になっていたことから、 お試し活用という申し出を あっさりと許可して下さった。 ご自分が愛している生家の行く末は家主も気になっていたのだろう。 ここの家は当主で四代目。 初代が分家して建て、家の基礎をつくった。 二代目が鉱山投資で失敗した。 三代目が財産を処分して満州へ渡った。 四代目が当主で、満州で生まれた。 戦後、引き上げて移り住んだが、 高校を卒業すると東京の大学に進んだ。 卒業すると新潟鐵工に就職、 すぐに38豪雪に遭遇する。 前代