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シュウちゃんの水辺のオアシス

新発田市上三光にある水辺のオアシス。
集落に住む鈴木さんの手作りの自然公園である。
彼がこの公園を作り始めて何年になるだろうか。
川辺の一番の藪だった場所が今では憩いのスポットとなった。

夏になると水位が低く、水がきれいなことから、
小さいお子さん連れが涼みに来る。
「わー、水がきれい!」
「わー、冷たい!」
親子で一緒になって楽しんでいる。

オーナーの鈴木さんは手入れを欠かしたことが無い。
毎日、時間があるときに手入れをしている。
入園料はない。
必要なのは、鈴木さんに会ったら挨拶をすることだ。
子ども達が喜んでくれればそれでいい。
子どもの笑顔が入園料というわけだ。

山も、川も、そして畑も放置される時代である。
地域の資源を活用して成り立った集落だが、
外貨を稼ぐ暮らしになったら地域資源に関心が薄れる。
関心が無くなれば放置される。
放置されれば集落の環境は悪化する。

悪化して喜ぶのは野生獣たちくらいだ。
林も畑も、そして空き家も彼らの棲み家になる。
環境犯罪学に見られるように、
ガラスが割られると、さらに割られるという
負のスパイラルというヤツだ。

ここでは逆になる。
きれいにすると他が目につく。
そして、関心と整備に繋がっていく。
こんな小さな物語の始まりから、
今年の夏に江戸天保時代の古民家を拠点として
子ども達の体験と居場所を兼ねて、
古民家雅蔵「夏の自然学校」を開校する。

古民家、林、川、水辺、星空、畑の野菜、竹・・・・
どれも地域にある資源である。
資源と子ども達が出会うのが自然学校、
そこでは、誰もが先生で誰もが生徒。

しかし、こういう当たり前なところに、
なかなか目がいかないのが現代社会である。

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