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35年も地域で鼓童公演を続けてきたワケ

5月19日に新発田市で鼓童の公演があった
主催しているのはKODO イン シバタという実行委員会で、
今年で公演活動が35周年となる。
よくもまあ、これだけ長く続けてきたと思う。

「良かった!」と言うお客様の声と、
メンバーの関わりの自由さ、
そして、価値観の多様性があるからだろう。
楽しいから続けて来られた。

1989年に活動を始めてから、
鼓童の公演はほぼ隔年ペース。
その間に小さな公演や異なる活動など、
関心のある事にこころを傾けてきた。
メンバーの関わりの自由さと多様性、
それぞれの人たちの居場所だったから
続いてきたということだと思う。

35年もやっているといろいろな事が見えてくる。
「鼓童の舞台に女はいらない」という声、
1990年代の公演アンケートにあった。
今では誰もそんなことをいう人はいない。
男と女という世界は舞台には無くなった。

1990年頃には前身の鬼太鼓座の残像もあったが、
今の鼓童のメンバーは様変わりしている。
鼓童も変っていこうとしているし、
メンバーもそう思っている。
彼ら自身が社会の変化を感じ取っているからだと思う。

鼓童という組織、
鼓童に集う若者、
鼓童と佐渡の関係性、
鼓童を観る人たち、
チケットを販売しながら見る市場
実行委員会に集う人たち、
・・・・など、
ここで見たり、感じたたりすることが、
社会の凝縮形なんだと思う。

社会というと漠然としてつかみ所が無い。
しかし、鼓童の公演活動を通して見ると
社会というものが見えてくる。
そういう変化を肌で感じることが面白く、
おそらく35年も続いてきたのだと思う。



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