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出来ることをする。

世の中には「やりたい」という熱量のある人と、
それを推したり、支えたりする人で成り立っている。
その関係性が出来上がると、俄然、活動は前に進むし、
失敗することも少なくなる。

「やりたい」人はやりたい気持ちで先走るので、
転びやすくなったり、ほころんだりする。
なぜなら、後先が見えないからだ。
後先を見たり、サポートしないとおぼつかない。

6月29日(土)に上三光集落を舞台に、
「燈り遊び」という音楽とアートのイベントが開催される。
企画したのはカタソビという音楽ユニットの二人。
集落資源を活用して燈りと音楽の世界を作ろうと頑張っている。

上三光集落を気に入って集落を舞台として企画したイベントだ。
二人が制作に傾ける情熱はハンパなく熱い。
若いというだけでない。音楽に傾けるパワーは並大抵では無い。
でも、集落が舞台である以上、集落の人の協力がなくては実現しない。

集落という暮らしの場に非日常を持ち込むわけだから、
イベントをするといっても、そんなに簡単な話では無い。
カタソビの熱量と集落の熱量、そしてひとりひとりのポジションが異なる。
スキルも経験値も想像力も興味も・・・・・
どこが違ってどこが同じか分からない。
そうこうしている内に、時間はどんどん経過する。

でも、世の中は良くしたもので、徐々にひとつの世界に近づいていく。
それぞれの持っているスキルや経験値、関心が寄り添うようになると、
共有する世界が広がってくるからだ。
地域の竹を切って行燈を作る。それも気が遠くなる程の量だ。
もくもくと楽しそうに作っているのがSさんである。

毎日、ボランティアでコツコツと行燈づくりに励んでいる。
周りはそれを見ているから、自然とイベントに関心を持つようになる。
「彼が頑張っているから・・・・私も・・・」という気持ちを喚起させる。
会議での意見交換がすべて決めるわけでは無い。
こういうひとりひとりの活動が、イベントを作り上げて行く。

意見をいうことは簡単なことだが、
できることをするというのが難しい。
できることをする人が増えれば、
イベントはきっと楽しいものになると思う。

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