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都内若手バンドインタビュー【ソノシータ@】Gt.高山曈さん、Ba.石川峻さんepisode.4

都内のぴゅらぴゅらしたインディーズバンド【ソノシータ@】の、ギター高山曈(あきら)さんとベース石川峻さんのインタビュー、第4回目です!🙌
今回は、音楽をつくる時に大切にしていることと、メンバーそれぞれへの印象について伺いました!
お互いの印象を語り合うことで、ソノシータ@の4人の素顔が明らかになった、永久保存版の回です!ぜひお楽しみください!😊

【episode.3はこちら!】

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1)”音楽をつくるときに大切にしていること”とは?

山本:今の話とも近いと思うんですけど、ズバリ、音楽をつくるときに大切にしていることは何ですか?
石川:すごい質問や(笑)。僕は自分にしか出せない音を出す、ですね。それはずっと大切にしてます。ベースという楽器の性質上、機械に取って替わられやすいポジションだと思っていて。じゃあなんで人が弾くのかっていうの考えたこともあって。
他のベースの先輩とか、師匠がいたんですね。その人たちと話していてやっぱりそうだなと思ったのが、スピーカーから出ていく音っていうのは、PAさんによってある程度変わっちゃうんですけど、自分の指で弾いた弦のアタック音とか、自分の肉体や骨から鳴った楽器の振動とか、そういうのは絶対に誰にもどの機械でもいじることはできない、自分にしか出せない音だと思ってるし、さらにそこに感情を乗せると、ちゃんと人に飛んでいくっていうのをすごく感じていて。
機械のように弾くってことは全然無いし、変に意識して他の人と全然違うことをしてやろうとかではなくて、自分が出したい音とか、こう思ったんだ、とか、こう感じたんだ、みたいなものを指に込めて、音として出していく、色んな歌詞とかメロディーとか、ステージから見える景色とかを総合して詰め込む、想いを込める感じで弾いてるなと思いますね。それはめっちゃ大事にしてる。
喜多:つまるところ、自分の身体性や感情とつながってる音っていう意味合いなのかなと思ったんですけど、その時の自分の気持ちとか、体調とかも含めて、その時の自分だからこそこの音が出てる、っていう音を出したいってこと?
石川:そうですね。ソノシータ@の曲に「ナノハナ」って曲があるんですけど、ナノハナの歌詞の中に「咲いてるナノハナ、見つけて今更わかったよ、両足使って歩かなきゃ」っていう歌詞があるんですよ。この歌詞の響き方が、今までの人生の中での響き方と、今を生きてる中での響き方では全然変わってきていて。
ナノハナは僕がメンバーになる前の曲なんで、もう4年前の曲で。(この曲は)もともと好きだったけど、この4年間生きてきて、今自分の人生を両足使って歩かなきゃって思って生きている自分が弾く音と、4年前とでは全然変わってきてると思ってて。毎回やってて泣きそうになるんですね(笑)。

喜多:その4年間の軌跡も含めて…ってことですね。
石川:今の自分は普通のことはできないけど、他の人と比べたり、よろけたりしつつも立っていたりとか、ただニヤけてそこにいるだけでも別にいいって思えるようになったりだとか。でもやっぱり両足使って歩かなきゃいけない時もあって。
そういう僕が生きてきた感じが、ナノハナに込められてる想いと重なって、自分なりにすごい響いてくるものがあって。なんか音変わったなぁって思いますね。
喜多:そういう今の生の感情を、ちゃんと死守したいっていうことですかね。
石川:そのためにもベースを弾いてますね。
喜多:今の自分を表現したいっていうことなんかな。どうですか、あきらさんは?
高山:スッゲー良いこと言われたから、話しにくいですね(笑)。あまり深いことは言えないんですけど、曲を作るときに大切にしてることってなると、目立たないけど味があるっていうフレーズを作りたいと常に思ってますね。
喜多:そう思う理由って何かありますか?
高山:(一般的な)ギターのイメージとして、やっぱり「目立つこと」みたいなのがあったりするんですけど、ギターの良さってそれだけじゃないよねと思っていて。もちろん、目立つのもギターだからこそできることなんですけど、もっと幅の広い楽器なので。ギターの良さを知ってほしいっていうのかな。
音楽を聴いて、チラッと聴こえたこの音なんだろう?ってなったときに、ギターってこういう音も出せるんだ、っていうのを伝えていきたいって感じですかね。自分はそういうフレーズの方が好きっていうのがありますね。
喜多:ある意味、ギターの固定概念を覆すというか、ギターの可能性の部分を自分が見せられたらいいな、という感じですかね?
高山:そうですね。あんまり深いことじゃないんですけど(笑)。
喜多:深いことを言わないとダメな回ではないですよ(笑)。

2)メンバーそれぞれに対する印象〜4人の関係性とソノシータ@〜

石川:あきらは、世間一般的にいうスター性のあるギタリストみたいな、モテたくてギター始めました、みたいなタイプではないと思っていて(笑)。あきらのあり方みたいなのもそうだなと思うけど、ほんとにめちゃくちゃマイペースに自分の人生を楽しんでるタイプやなと思ってて。ガーッと努力したりとか、人と比べて勝とうとしたりとか、そういう楽しみ方じゃなくて、ゆったり楽しむというか。こういうあり方もあっていいんだぜ、みたいなことをさり気なく伝えてくれてる気がしていて。僕はそこが好きなんですよね。
高山:いいこと言うね。
石川:そうでしょ?
一同:(笑)
石川:つまりそういうことやなと思ってます。

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(撮影:上原俊(@LuckyHappySHUN))

喜多:逆にあきらさんは、しゅんくんのベースに対して何か思うことはありますか?
高山:このバンドって、ベーシストは何回か入れ替わったりしたんですけど、やっぱり石川が入って”正解”ができたなっていう感じがしてます。今までのベーシストが悪いというわけではないんですけど、石川がいろいろ説明してくれた通り(episode.3を参照)、俺もそうだし内田もそうだし、前に出るっていうキャラではないんですよね…いや、内田は前に出てるか?(笑)
喜多:ある意味では、そう?(笑)
高山:普通はギターが前に出るところを出ない人なんで、そこを石川が前に出てくれることによって、バランスが良くなった感じがしますね。
決してdisるわけじゃないんですけど、今までのベーシストは、ソノシータ@がバンドとして一つになるためというより、演奏するためにいるっていう感じがあって。極端な話、ソノシータ@じゃなくてもいいよね、みたいな。でも、石川が入ってくれて「ソノシータ@」ができたっていう感じがします。
石川:すごい(笑)。
喜多:めちゃめちゃ深い(笑)。しゅんくんが加入したことで、ある意味ソノシータ@が完成したというか…。
高山:そうですね、土台ができたっていう感じですかね。過去のベーシストと比べて、そんな感じはありますね。

▼メンバー4人でのWebミーティングの様子。イケメン俳優のインスタライブ風の石川さんにご注目(笑)

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山本:今、お互いに対する印象の話がありましたけど、他のお二人の印象も聞きたいなと思っています。まず、内田さん(Vo.)に対する印象ってどんな感じですかね?
高山:内田は、良い意味で狂ってるって感じですかね。実際に話してても、こいつちょっとやべえなって思うこともあると思うんですけど(笑)。それが悪い意味じゃなくて、あいつのアイデンティティというか個性になってるところがあって。
狂ってるけど、それが個性となって、他の人と関われてるのはすげーことだなって感じますね。ライブハウスで対バンした人とかブッカーさんとかともよく話してて、俺はそこまで突っ込むことができないなって思うことも、あいつは普通にできるんで。
それが、変な人来たよ…って感じではなくて、イェーイ!みたいな、楽しい人が来た!みたいな感じなんで。嫌な狂い方ではなくて、相手がちょっと気持ち良くなる狂い方をしているって感じですかね。
喜多:なるほど、良い意味で相手も狂わせられるということかもしれないですね。
高山:それがあいつの個性ですよね。良いところでもある。だからこそ、ギターボーカルやってて正解なんじゃないかなとは思います。あれでベースとか弾いてたら、ちょっと引きますね、俺は(笑)。
喜多:フロントマンだからよかったっていう(笑)。しゅんくんはどうですか?
石川:内田は、口下手な人ですね。頑張って世の中に合わせて生きてるところもあるんですけど、正直あーいう変態性みたいなところとか、曲の尖ってる感じとかが、内田が本当は表していきたい自分自身なんだろうなとは思いつつ、その本当に変な内田と、世の中に合わせられる内田との間で揺れ動いてたりとか。
多分、あいつ的には色々と思うところがあって、それをすべて表してくれるのがソノシータ@っていう装置なんだろうなぁって思ってるんですね。
だから、色々思ってることもあるんだろうけど、敢えて言わないようにしてるとか、いざ伝えなくちゃいけないよって時もあんまり言えない…みたいなのをすごい感じますね、口下手だなぁと。
喜多:そういうところも含めて、ソノシータ@の音楽で表現してるっていうこと?素の自分だけじゃなくて、世の中に合わせなきゃいけない自分も含めて?
石川:その象徴的なのが、「くるくるぱー」って曲で。普段の理性を保っている自分から、くるくるぱーになっちゃおうぜ!ってお誘いしてる曲なんですよ。なんでそんなに難しいこと考えてるの?みたいな。ほんとにやりたいように生きればいいじゃん。そしたら、みんな人間なんてくるくるぱーになっちゃうんだよ、だって俺がそうだから、っていう風に言ってる曲なんですよ。ステージングとかも含めて全部。
喜多:そうなると、もともと世の中に合わせて生きてる自分がいないと、出てこない曲ってことですね。
石川:そうなんですよ。そうじゃないと、そういう曲は作らない。
喜多:そういう意味で口下手なんだ。それを音楽で表現してるってことなんですね。
石川:(この話をされて)すっげー嫌がるだろうな内田。それだけは言うなよ!みたいな、キャラ設定的にキツいって言われるかもしれない(笑)。


喜多:(笑)。じゃあ、りっくん(Dr.)はどうでしょう?
高山:りっくんはなんだろうなぁ、意外と無茶振りをやってくれる(笑)。初めて会った時よりできることの幅が広がってるっていう感じですね、最近。それはドラムの話じゃなくて、キャラクター的に。昔だったらやらないんだろうなと思うようなボケを最近よくしてる(笑)。バンドとは関係ないことになっちゃうんですけど、ソノシータ@に向いた人材なんじゃないかなって思います。
喜多:どういうこと?(笑)
高山:これも前のメンバーと比較することになっちゃうんですけど、前のメンバーは結構ゴリゴリのバンドマンっていう感じで、ロキノン系みたいなドラムをやってたんで、内田のキャラクターが出しづらいバンド構成になっちゃってたなと。
さっきは石川の話をしたんですけど、りっくんも入ってくれたからこそ、ソノシータ@らしさが出てくるようになったっていうのはありますね。
喜多:りっくんの話では、ソノシータ@のメンバーから何か言われたら、とりあえずやってみようという気になるって話をしてました。無茶振りもとりあえずやってみようってなるらしいですね(前回のインタビュー参照)。
高山:そうですね。最近ボケが多いですね(笑)。

▼ライブ前におにぎりを喰らうりっくん(🍙でかすぎじゃない?笑)

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(撮影:上原俊(@LuckyHappySHUN))

石川:りっくんは、このバンドに入って一番人柄が変わった人ですね。ほんとに、あきらの言う通りで、もともとはめちゃくちゃ真面目で一切ボケないし、ツッコミとかもよくわからない、お笑いって何?みたいな、この会話で何が起きてるの?っていうレベル感で僕たちと話してたんで。
もともとりっくんは、あんまり積極的に友達を作るタイプじゃなかったというか、人付き合いが好きなタイプではないというか。それが、ソノシータ@に入ってから、男同士、友達同士のラフな絡みとか、僕たち兄弟!みたいな関係性というか、プライベートで何が起きようとも、長年の付き合いだし今後もつながっていくでしょうよ、みたいな安心感のある人との関わり方っていうのを、一番知っていった人なんじゃないかなーと思います。
本当に、最初の頃と考えると、コミュニケーション面もそうだし、すごい色々良い意味で変わってくれたなぁと感じてる。
演奏面もそうで、もともと音大でジャズ専門のジャズ科にいた人なので、基本優しいタッチというか、大きい音で叩くことができない、みたいなところから始まって。技術的にそうしなきゃいけない、みたいなところから、今では彼のキャラクターとして温かい音が出てるっていう風に変わってきたなぁと思ってますし。
それに、前よりも感情的にオープンになってきたって印象があって、それが演奏にもめっちゃ出てるなぁと思ってます。すごいかっこよくなったなぁと思いますね、演奏が。
喜多:それは自分というものが出てきたと言うことかもしれないですね。
石川:ほんとに、すごいですね。ステージでも叫びすぎて喉が枯れたって言われた時に、そんな人じゃなかったのにな、みたいな。声小さくて聞こえないような人だったのに、すごいボケるようにもなったのもそうだし、変わったなぁと思います。

【episode.5に続く】(6/28更新予定!)


📝 ソノシータ@Vo.内田さん&Dr.菅原さんのインタビューはこちら!】


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