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都内若手バンドインタビュー【ソノシータ@】Gt.高山曈さん、Ba.石川峻さんepisode.3

都内のぴゅらぴゅらしたインディーズバンド【ソノシータ@】の、ギター高山 曈(あきら)さんとベース石川 峻さんのインタビュー、第3回目です!
今回は、それぞれの担当楽器の好きなところと、影響を受けたアーティストについて伺いました😊
ミュージシャンだからこそ語れる楽器の魅力や、お二人のミュージシャンとしての成長過程を知れる今回、見逃し厳禁です!👀

【📝 episode.2はこちら!】

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1)ミュージシャンならではの視点!ベース、ギターの好きなところ

山本:ベースから始められて、ずっとベースを続けているってことは、ベースが好きなんだと思うんですけど、ベースのどういうところが好きですか?
石川:いやぁ〜、すごい質問だなぁ(笑)。どういうところが好きか…。ベースってどの楽器とも最もコラボレーションできる、一番おいしい位置だと思ってるんですね。たとえば、ドラムの叩いているリズムとどう絡むかというところとか、すごい自由で色んな選択肢もあるし。
それに、ベースって打楽器的な側面もあるけど、メロディーもついてるんで、歌とかギターとの絡みとかも出せるんですよ。リズムは作れるし、パーカッションのポジションでもあるし、メロディーとも絡んで、曲の表情を変えられたりとか、前にぐっと出てギターソロより目立つみたいなのもできるし、敢えて歌と同じメロディーにちょっとだけして、「おっ!」って思わせることもできるし。だから、色んな意味でおいしいポジションです、ベースは。一番気持ちいいポジションだと思う。セコいって思ってます(笑)。
喜多:セコい(笑)。さっきあきらさんがベースの方がかっこいいって言ってましたけど、そういうところですか?
高山:そうですね、そういうところだと思います。やっぱりどの演奏にもベースが必要だなと思います。逆にギターなんてなくていいよと思う(笑)。
山本:逆にあきらさんは、ギターの好きなところってありますか?
高山:ギターの好きなところは、音の幅が広いところ。コードで弾けば一人でもできるし、ソロとかそういうのもできれば、バンドでもできるし。自由度が高いっていうのかな。さっきギターなんてなくてもいいじゃんみたいなことは言ったけど、あるんだったらかなりバンドの幅が拡がる、音楽の音の幅が拡がる楽器だと思ってます。
音楽以外のこともそうなんですけど、終わりが嫌いで。例えば、俺、漫画とかアニメの最終巻をあんまり買わないんですよ。なんか終わりがあるのが嫌いで、ずっと続いていくものが好きなんで。
そういう意味で、楽器とか音楽とかギターって、似てるものはあるけど、幅も広いし、終わりもないものなので。楽器全体の話になっちゃったんですけど、だからギターは好きですね。ずっと続けていける趣味というか。そういうところは、ギターに限らず楽器の好きなところです。
喜多:終わりがないっていうのは、飽きずにずっと続けられるとか、ここで完成です!ってのが無い世界ってことですね。でも、そもそも何で終わりが嫌いなんですか?
高山:・・・なんだろ、悲しくなっちゃうから?
一同:(笑)
喜多:めっちゃ寂しがりな人みたい(笑)。
高山:なんだろう、最終回ってすごい嫌だなって思います。漫画とかずっと見てて、最終回が来てしまうと、これまでずっと楽しみに思ってたこの気持ちをどこに持っていけばいいんだろう、みたいな。だから、一種の逃避かもしれないですけど、最終巻は買わずに、ずっとイメージしてます(笑)。(最終巻を)買っちゃったものもあるんですけど、なんかためらってしまうというか。

▼ライブ直前の楽屋でのあきらさんのオフショット📷 決して寂しがりな屋なわけではありません(笑)。

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2)ミュージシャン「石川峻」ができるまで~ライブハウスから生まれた異才~

山本:影響受けたアーティストとか好きなバンドは、石川さんどうですか?
石川:いやー、僕は後にしてもらっていいですか?
高山:えー(笑)。
喜多:2人とも先に答えるのが嫌そう(笑)。
石川:いや難しいんだよこの質問。いつもめちゃくちゃされるんだけど。
山本:なんで難しいと思うんですか?
石川:なんだろ、僕が影響を受けてきたアーティストたちっていうのは、いわゆる一般的に出回っているメジャーなミュージシャンにもいるんですけど、本当に自分に強く影響を与えてくれた人たちっていうのは、ライブハウスで出会ってきたベーシストたちなんです。
今はもう存在しないバンドばっかりで、僕が高校生の時にたくさん通っていたライブハウスで、いっぱい対バンしてくれたバンドマンたちが、僕の中で強く影響与えてくれた人たちなんですね。
ほんとに、目下1mで起きてるベースプレイっていうのがあって、対バンし終わる度に毎回打ち上げで、エフェクターの話とか、あの時こういうフレーズを弾いてたのなぜだったのかとか、あのタッチはどういう風に出してたのかとか、ぶっちゃけ俺のべースプレイ見てどう思ったのか…とかを全員に聞いて回るっていうのを毎回のライブでやってたんですよ。月10本ライブしてた時もあったんですけど、その時も毎回欠かさずやってました。
本当によくしてくれるベーシストの方がいっぱいいて、40万円のベースを触らせてくれるとか、いつでも使っていいよ、みたいな。そういう人たちが、ジャミロクワイを弾いてるんだとか、実はいきものがかりのベースを結構聴いてて、みたいな話とかしてて、なるほど!って吸収していくというか。
そういうまじで身近にいためちゃくちゃ上手いベーシストの人たちの混血、血を混ぜたみたいな感じで言われてたんですね。
だから、ミスチルとかじゃないんですよ(笑)。…っていうのが正直な回答なんですけど、結構言いにくいっていうか、あんまりイメージ湧かないじゃないですか。
喜多:ライブハウスに行かない人にはなかなか伝わらないよね。ライブハウス文化がわかる人にはわかるけど、打ち上げまで含めての文化がわからないと、わからないかもね…それにしても必ず全員に聞いて回ってたってすごいね。
石川:とにかく楽しかったんですよね。初めて会うすごいベーシストと、ベースの話をするのが。それがすごい好きで、めっちゃ楽しかった。ただただ、新しい世界と出会うというか、その人たちとバトってる感じが僕は好きでした(笑)。今日絶対俺の方がいいベース弾いたわ、みたいな。お互いにそういう感じなんで。
喜多:バチバチなんや、そこは。
石川:あの曲のあのフレーズやばいすね、とか、あの時のピック弾きの音やばかったよ、みたいな。だからdisり合うとかじゃなくて完全に褒め合う、なんです。雨のパレードでベースを弾いてた、是永さんとか。あと、コレサワとかでベース弾いてた方とか。よく一緒にやってました。

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(撮影:上原俊(@LuckyHappySHUN))

石川:まあでも敢えて誰を(好きなバンドに)挙げるかというと、フジファブリックですね。あと、チャットモンチーと、ハヌマーンですかね。この3バンドは、かなりコピーしたと思うし、フレーズ的にも影響受けて弾いてることが多いなぁって思います。あとは、サカナクションかな!
喜多:なぜそこを強調?(笑)
石川:ソノシータ@加入後は、サカナクションに影響を受けたフレージングとかが多いんです。
喜多:それはなぜに?
石川:あきらのギターとかもそうなんですけど、僕以外の3人のメンバーの性格が、前に出て積極的に発言していく感じじゃなくて、キャラクター的にどちらかというと大人しいタイプだと思っていて。それは楽器の演奏とか、フレーズも一緒だと思ってるんですね。その中で、僕はアグレッシブに見せていこうと。お前がセンターなんかい!みたいな(笑)。
ライブではMCもめちゃくちゃ喋るし、曲中もめちゃくちゃ喋るし、フレーズも派手なものとかすごい難しいものとかをガンガン弾くんですけど。そういう斬新なフレーズが、サカナクションはめっちゃ多いんですよ。「え、そんなの弾く?」とか、逆に「そんなに弾かないの?」とか。ベーシストならではの、めっちゃ思い切ってるなっていうフレーズが多くて、それが面白いなぁと思っていて。
喜多:なるほど、それでしゅんくんはソノシータ@ではアグレッシブさを出してるってことなのね。
石川:そうそう。さっき挙げたバンドも、やばいっすね、何それ?みたいなベースをみんな弾いてる。
喜多:ベースで前に出る人ってちょっと珍しいですよね。普通、ギターで前に出たがる人が多いイメージですけど。
石川:まぁスピッツとかそういうバンドだなと思っていて。ベースばっかり弾いてるっていう。

3)曲を支えるギタープレイの原点~高山曈とBUMP OF CHICKEN〜

山本:あきらさんは、好きなバンドとか影響受けたバンドってどうでしょう?
高山:さっき言った通り、バンプが一番ですかね。音楽を始めたきっかけとか、好きになるきっかけをくれた最初のバンドがバンプなので。やっぱり、音楽やる上でバンプの影響は絶対受けたなぁって感じてます。
山本:ソノシータ@に入ってから、他のメンバーから影響を受けて音楽の好みが変わったとかはありますかね?
高山:いや、そんなにない気がするなぁ。なんだろうな、多分内田と石川は音楽の趣味が合うと思うんですけど、ぶっちゃけ自分はそんなにはまらないバンドが結構あったんで、メンバーからこれいいぜって言われてはまったのは、正直そんなにないかな。
喜多:そこは特に影響は受けてないんですね。
高山:内田は(好きなバンドは)スピッツって言ってました?
喜多:スピッツも出てたんですけど、意外と洋楽の話が多かったですね。
高山:そっちか。あいつの聴く音楽、結構コアというか、クセが強いなっていうのがあるんで。
喜多:あきらさんはそうじゃないってことですか?クセのない聴きやすい音楽が好き?
高山:そうですね。聴きやすいのがいいですね。
喜多:だからあんまり入りはしなかったんですね。
ちなみに、影響を受けたと言っても、どう影響を受けたんでしょうか?プレイの話なのか、姿勢の話なのか、考え方の部分なのか…。
高山:まあ、姿勢の部分はあるかなぁ。さっきメロディーを重視派って言っちゃったんですけど。もちろん、メロディーをまず聴いてから歌詞をちゃんと見るんですが、バンプの歌詞は、生きる上で…っていうと大げさすぎますけど、考え方の一つとして影響を受けてるかなぁ。
喜多:歌詞自体が、自分の生き方に影響している?
高山:そういうところはあるんじゃないかなと思いますね。
喜多:音楽的なところは?
高山:一応自分では意識してるつもりなんですけど、あんまり似てないと思います(笑)。
喜多:意識してるっていうのは、何を意識しているんですか?
高山:最近のバンプの曲で、同じフレーズをひたすら弾くっていうのが多くなってるのかなって思うんですけど、自分はあんまりギターをピロピロ弾ける人じゃないんで、それと同じでフレーズで曲を良くするっていうところですかね。
さっき石川も言ったけど、(自分のギタープレイは)ピロピロソロ弾く、すげえ音出すって感じではないんで、バンプもそういう感じじゃないかなっていう自分の中のイメージがあります。
さり気ないところなんですけど、(ギターを)弾いてるから曲が良くなっている、っていうのを真似している感じですかね。ギターで目立つっていうよりも、さり気なくいい味を出してる曲が最近のバンプに多いんで、そんなところを意識してます。
喜多:なるほど、そういうところに影響を受けてるってことなんですね。
高山:そうですね。そういう(さり気ない)フレーズを作りたいなぁっていう気持ちになってます。

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(撮影:上原俊(@LuckyHappySHUN))

石川:そうなんですよ、だから僕と相性がいいんです。
喜多:確かにそうだよね。よくあるパターンで言うと、ギターの方が前に出て、ベースの方が後ろで支えるっていうのが多いと思うんですけど。
石川:両方出ると、ストレイテナーとか、Red Hot Chili Peppersみたいな感じになると思うんですけど。なんかガシャガシャしたファンクみたいな(笑)。
ギタリストがすごい派手なファッションをするっていうタイプじゃなくて、スピッツとかバンプみたいに、どっちかというとメロディアスに曲を仕立て上げていく感じですね。
高山:バンプもそうね。チャマ(直井由文)っていうベースがSNSをやって前に出てたりするんで。
喜多:そういう意味で、ほんとに相性が良いんですね。凹凸がうまく噛み合っているというか。

【episode.4に続く】

📝 ソノシータ@Vo.内田さん&Dr.菅原さんのインタビューはこちら!】


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