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シルバーブロガー七転八倒

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要介護者が人生の晩年に挑む奮闘記ブログ集です。
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ひずみ~世界の歪みから・シルバーブロガー かく語りき~

以前、脳の疾患(脳卒中)」を患った事がある

脳に損傷を負うという事は、

実に不思議な体験で、

MRIで撮影された脳の断面画像には、はっきりと白い影(損傷部位)が写っている。

その後、再発も経験し、健常者に比べると、正常に機能している脳の部位は明らかに少ない。

脳が個人の「自我」とか、「個性」や「人格」の源であるなら、発症前の自分と発症後の自分がまったく同一である保証は、どこにも無いし、む

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命短し食せよジジイ

僕は、食べる事が好きなので、食事を大切にしている。

生きるとは、喰う事だ。また、食事にとって大切な事は、単に貪る事だけでは無い。食す事、生きる事は、自分の為に他者の命を潰す事だから、食べる事と食への感謝は、同等であるべきだろう、とは言え、高齢な独身者の僕がスーパーやコンビニで購入して済ませるような食事に心からの感謝の思いを捧げるのは、案外難しい。

1年365日の全ての食事に同等に礼を払ってはい

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持病と加齢と病床と/旅情と山人

僕は、昔患った、病(脳卒中)の後遺症と、加齢が元で、よく体調を崩し、ちょくちょく入院をする。幸い今年はまだ無事だが、入院生活から離れていると、ふと入院生活を懐かしく思ったりする事が有ります。
それは旅人が、旅情に、山男が山に、誘われるように、ふと思うのです。
旅と、山と、病床の共通項は「非日常」です。そんな普段と違う空間を流れる時間は独特だから、病室を流れる時間は、特殊な時間なのです。どう特殊かと

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吾,テレビドラマに戦慄せり。

僕は、ケータイの「メモ」とか「メモ帳」ってアプリをよく使う、もの忘れが多いので「備忘録」替わりに使っている。

こうして僕は、物忘れが多い癖に「記憶」には、ある種の執着が有る。

人生とか、自己とは、記憶や、記録の集合体にすぎないと思うからです。
 僕が何者か?僕が覚えてなければ、僕という現象は、成立しないし、僕が、いかにそれを力説したって、それを証明する資料(記録)が無いと、その主張(自分が誰で

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野良ジジイのボヤキ

先日見た情報番組によると、近年「野良猫・犬」が激減しているらしいです。野良が減ったと言っても「何故減ったのか?どう減ったのか?」が気になるところです。保護猫として保護され、恵まれた境遇を得て、野良でなくなったか?保健所に捕まり、殺処分されたか?では、減り方が大分違う。

野良猫だって、野良犬だって、昔は街の一員でした



昔「野良ネコ」や「野良犬」は、近所で、わりとよく見かけた。

僕は、セレ

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断捨離の極意

この三連休を、だらだらと過ごしてしまったので、最終日の今日ぐらい有意義に過ごそうと、本棚の断捨離に取り組んでみましたが、

本の処分は、以外と難しい。棚に学生の頃の古い本をみつければ、30年以上も捨てずに、置いてあるのは、何故だっけ?等と、いちいち手が止まり、はかどらない。

また、久しく見てない古いアルバム等見つけようものなら、又、手が止まり、本棚に並んだ全てが、愛おしくなる。どうせ全てを骨壺に

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面影という風物詩

先日、ポストに遅れて届いた年賀状が入っていた。三賀日開けてから届く年賀状は、特別な味わいが有る。

僕は、若くないし、いとこ達も同様だ。
叔父・叔母となると、当然、もっと高齢だから、年賀状には、もう若くない我々にとって、安否確認の相互報告という側面も有るから、元日に届かず、気になっていた先方から、三賀日開けてから届くと「なんだ、遅れていただけか。」と、ほっとするし、普段は、疎遠で、よくある「年賀状

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老齢イリュージョン

先日、或る情報番組で、年をとると、若い頃と「時間の速度」の感じ方が、変わる理由という話を聞いた。
 子供の一日は、初めての事や、知らない事が、いっぱい有り、「新しい学び」等の刺激に溢れ、せわしなく、時間が過ぎて行く為、一日を「あっという間」に感じ、逆に、大人は、そんな刺激は、既に経験済みで、知識も習得済みなので、安定した日常を繰り返すだけなので、子供の頃感じた「あっという間」の時間が日常に無い為、

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さかさドラキュラの悦楽

僕は、或る病をキッカケに、不眠症になった事があり、その改善の為に、取り組んだのが「毎朝、決まった時間に朝日を浴びる」という事だった。ドラキュラは日光が苦手らしいけど、習慣とは恐ろしいもので、逆に僕は、毎朝その日光を浴びて「さぁ、今日も頑張るぞー。」と思っているから、さしずめ「さかさドラキュラ」ってところです。 決まった時間にベランダに出るには、決まった時間に起きねばならず、その為のリズムが生活に生

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