野良ジジイのボヤキ

先日見た情報番組によると、近年「野良猫・犬」が激減しているらしいです。野良が減ったと言っても「何故減ったのか?どう減ったのか?」が気になるところです。保護猫として保護され、恵まれた境遇を得て、野良でなくなったか?保健所に捕まり、殺処分されたか?では、減り方が大分違う。

野良猫だって、野良犬だって、昔は街の一員でした

 

昔「野良ネコ」や「野良犬」は、近所で、わりとよく見かけた。

僕は、セレブじゃなかったから、ペットなんて、わざわざ「ペットショップ」で購入するものでなく、道すがら、たまたま出逢い、懐かれ、情が移り、家族として招き入れたもので、そうした過程の一つ一つから「命を預かる責任と覚悟」を育んだ。

「飼い主」とは、店で購入したから成れるものではない気がする。

「野良」という不遇な境遇で会った主だから、彼らも全力で甘えてくるし、我々も精一杯それに応えた。 そうして出来た「絆」が、ペットと主の正しい繋がりだった時代を知る僕は、命を購入するという行為に違和感を覚えてしまう。

 

前記の通り、僕は、経験無いけど、店頭で、これから共に暮らす「命」が、レジでチーンと計上され現金で清算されるのを見て、子供達は何を感じるのだろう?

 

そもそもヒトは何故彼らを飼うようになったのだろう?きっかけは、きっと「生活の為」だったと思う。たとえば、猫科の補食獣の俊敏性は、毒蛇や毒虫等の我々の身近な外敵を退けるのに効果的だったから、飼い慣らしたのだと思う。

 

そんなふうに、生活を守り、命を学ばせてくれる存在に値段を付けるなんて、傲慢過ぎません?

野良猫・犬は減っても、僕だって「独身高齢者」だから、どこにも属さず、飼われてもいないから「野良ジジイ」って所だ。今の時代の価値観に馴染めない、ノラジジイの呟きに突き合わせてしまって、すみませんでした。

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