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【主要SNSを分析】うまく活用するための特性をまとめました

こんばんは、神宮寺です。

今日は、マーケティングには欠かせない、というか生活に欠かせない『SNS』について、それぞれの特徴をまとめていこうと思う。
SNS広告の話はさんざんしてきたが、今日は広告ではなくシンプルにSNSの特性について書いていく。

SNSの捉え方は人それぞれで、使い方も人それぞれなので、異論や反論はあると思うが、そういった部分も参考にしていきたいので、ぜひTwitter等でコメントや感想を頂けると嬉しく思う。


❏なぜSNSについて知ることが必要か?

今現在、SNSを何一つ使っていないという人はいないだろう。(このnoteを読んでいる時点で1つ使ってますね)

昔はユーザーとの接点はテレビが主流だった。テレビ番組が、周囲の人と共有できる最大の話題だった。

でも今は違う。私自身も地上波のテレビを見ることはほぼない。
昔は友だちとの会話で盛り上がりたくて、必死に「トリビアの泉」を見ていたが、今は昨日のテレビの話をされても絶対についていけない。それでも困るシーンは一瞬もない。

何か盛り上がっている話題があれば、その場でTwitterやYoutubeで検索して見ればいいし、その話題がすごく興味のある分野であれば関連する人やチャンネルをフォローしておけばいい。

昔はテレビが所有していた人々の可処分時間を、今はSNSが多くのシェアを獲得しており、今後も拡大を続けていくだろう。

つまりこの超主要なユーザーとの接点をマーケティングに活用しないのは愚策であり、目の前に転がるチャンスをみすみす逃してしまっているとも言える。
マーケティングというと、「広告をどう使うか?」という点ばかりに目がいきがちだが、広告だけではない。
むしろ、無料でできるマーケティングをやり尽くしておくことが重要である。

SNSはもちろん無料で利用することができ、多くの人との接点を持つことができる。そこで接点を持った人に、自社の世界観や商品の魅力を伝えられれば、そんなに効率的なことはない。
自社のSNSに何らかの接点を持った人に、好印象を与えられる設計をした上で、接点を増やすために大規模に広告を活用するということもできる。

さらにSNSの魅力として継続的に接点を持ち続けられるという側面もある。
広告を使って新たな接点を作り、その後はその接点を無料で活用し続けることができる、ということだ。

単純に「広告を出して、商品を買ってもらって、終了。」ではなく今後も継続的に商品を買い続けてもらうファンとして囲い込むことができる。
簡単にファンとか言ってしまったが、もちろん簡単にできるものではない。
でもその分うまくいけば得られるリターンもすごく大きいし、うまくいかなくてもうまくいくまで模索すべきだと思う。

こうした背景を踏まえると、SNSについて知っておいて損はないということが理解できるだろう。


❏特性を理解しないとうまく活用できない

「SNSを活用しよう!」と決断したところで「で、何を使おっか?」となるだろう。
SNSといってもたくさんある。そして今後もたくさん新キャラが登場してくる。

「自社のマーケティングに合うSNSはどれなのか?」
まずは、それぞれのSNSの特性を把握した上で、考える必要がある

というわけで今回は以下9個のSNSを例に分析をしてみたいと思う。

・Twitter
・LINE
・Instagram
・Facebook
・Youtube
・TikTok
・Clubhouse
・voicy
・note
(これはSNSじゃなくない?と思うものもあるかもしれないが、個人が発信側にも受信側にもなれるという観点で選んでいるので、多めに見て下さい)


❏それぞれのSNSの利用目的

人が何かのサービスを使うときには必ず目的があるので、まずはその目的を整理しておきたい。
「SNSなんてどれも暇つぶしでしょ?」と一言で片付けてしまわれがちだが、それでは絶対にうまく活用することはできない。
利用する目的やシーンを詳細に知ることは大前提として必要になる。

また、1つのSNSでも人によって利用目的が違ったりするのがまた面白いところで、「その目的を満たすんだったらこっちのサービスのが便利ですよ」みたいな感じで新しいSNSが出てきたりしている。
そして、さらにそこに対抗して「その目的用の機能を追加したんでうちのサービスで完結できますよ~」みたいな感じで新しいサービスが淘汰されることも多い。

(例)
・インスタLIVEやYoutube LIVE → Clubhouse → Twitterのスペース
・Instagram → Snapchat → Instaストーリーズ

では、それぞれのSNSの目的を簡単にまとめていく。

▼Twitter
・自分が今思っていることをつぶやきたい
(自分が考えていること・感じていることを共有したい・共感したい・意見をもらいたい)
・人のつぶやきを聞きたい
(世の中の人たちがどんなことを考えているのかを知りたい・世論を知りたい・最新の動向を知りたい)
▼LINE
・メインのコミュニケーション手段
(家族・友だち等と会話したい、電話・メールの代替)
▼Instagram
・写真を共有したい・残したい
(自分を知ってほしい・自分の世界観を作りたい)
・知りたい・参考にしたい
(人の世界観に触れたい、雑誌の代替)
▼Facebook
・つながっておきたい
(リアルの知り合いとのオンライン上での接点)
・近況を報告したい
(わりとオフィシャルな感じで)
・近況を知りたい
▼Youtube
・楽しい・面白い
(娯楽、テレビの代替)
・知りたい・学びたい
(勉強や情報収集の手段)
・発信したい
(自分もしくは自分のコンテンツを多くの人に見てもらいたい)
▼TikTok
・楽しい・面白い
(娯楽、発信するのも見るのも楽しい)
・発信したい
(自分もしくは自分のコンテンツを多くの人に見てもらいたい)
▼Clubhouse
・知りたい・学びたい
(著名な方のセミナーのようなものが無料で聴ける)
・人脈を広げたい
(突然面識のない人と話せる・自分も知ってもらえるチャンス)
・楽しい・面白い
(関心のある人の雑談を聞くことができる・親近感が湧く)
▼voicy
・知りたい・学びたい
(耳だけで何かをしながら学習できる)
・楽しい・面白い
(耳だけで楽しめる、ラジオの代替)
▼note
・知りたい・学びたい
(じっくり読んで理解したい・関心のある人の考え方や動向を知りたい)

ざっと目的を整理したところ、共通するのは「楽しい・面白い」という娯楽としての側面と「学びたい・参考にしたい」という学習としての側面の2つがメインであることがわかる。

そもそもSNSのサービス提供側の視点として、利用者が増え、利用時間が伸びれば伸びるほど儲かるので、「楽しい・面白い」を抑えていないと正直厳しい。もちろん「学びたい」という欲求を満たすのも大事だが、どちらのほうが使われる人や時間が多いかで考えると圧倒的に「楽しい・面白い」に分があるように思う。

「楽しい・面白い」を抑えることで、これまでテレビを見たり、ラジオを聞いたり、雑誌を読んだりしていた時間をリプレイスすることができる。

そして、この「楽しい・面白い」を
・どのような手段で伝えるのか?
・それ以外の価値(学びなど)をどのように付加するのか?
などによってそれぞれのサービスの特徴・特性に違いが生まれている。

次の章で、それぞれのSNSの特性について深堀りをしていきたいと思う。


❏それぞれのSNSの特性

特性について分析する切り口はたくさんあるが、今回は以下4つの視点でまとめていく。
①年代カバー範囲
②コミュニケーションの密度
③拡散力と情報量
④情報伝達の形式


①年代カバー範囲

それぞれのSNSの利用者の年代をざっくりまとめてみた。

スライド1

パッと見でわかるように、若年層をカバーしているSNSのほうが多い。
若年層のほうが新しいサービスに対する情報感度が高いので、当然である。

基本的な流れとしては、まずは若年層でブームがはじまり、盛り上がりが強くなるにつれて大衆化していき、徐々に年齢層が高い利用者も増えてくるという感じだ。

一方、10年くらい前に一世を風靡していたFacebookは今ではおじさんが使うSNSという認識になりつつある。MAUも減少傾向である。
「20代向けのコスメのプロモーションでFacebookをガンガン活用していこう!」なんて発言をしたら一瞬で老害認定されてしまう。

このくらい移り変わりが激しく、ぼーっとしていると一瞬で置き去りにされてしまう。
年を取るにつれて、まわりの人たちの年齢も上がってくるので、新しいSNSの火種を当然見つけにくくなる。
アンテナを張り巡らせて、常に新しいものに触れる意識が大切になるのは間違いない。


②コミュニケーションの密度

続いてコミュニケーションの密度についてまとめてみた。

スライド2

ここは、「リアルの自分」としてサービスを活用するかが重要な視点になる。
LINEやFacebookは基本的には、リアルの自分と同一人物としてアカウントを作る。
つまり、相手も自分のことを正確に認識した上でコミュニケーションをとることができるので、双方向のコミュニケーションが成り立ち、密度も高くなる。

コミュニケーションの密度がどんな場面において重要になるか、例を使って説明する。

(例1)
オンラインサロンではFacebookのグループ機能が使われることが多い。
オンラインサロンは、多くのフォロワーを抱える影響力のある人が、一部のコアなファンとより密なコミュニケーションを取ることができるものだが、これはInstagramやTwitterではなかなか成り立たない。
密なコミュニケーションを取るためには、相互の信頼が必要で、信頼はネット上の架空の人物との間には生まれない。
匿名のデメリットとして、自分は攻撃されずに相手を攻撃できてしまうことがあげられる。
そんな環境下ではなかなか思っていることをそのまま発信することは難しく、サロンの価値がなくなってしまう。
なので実名制というFacebookの特性を活かして、密なコミュニケーションを可能にしているといえる。
(例2)
LINEを活用したCRMもコミュニケーションの密度を活用した施策と言える。
例えば、自社のコスメ商品を買っくれた人とLINEでつながっておくことで様々なコミュニケーションを取ることができる。
---
・使い切りそうなタイミングで「使い心地はどうですか?今なら●%オフで再購入いただけます」というコミュニケーションを取ることができる
・新商品が出た時に、「●●をご愛用頂きありがとうございます。さらに進化した新商品が発売になりました。●●をご愛用頂いている方のみの限定価格でご購入いただけます」などのコミュニケーションを取ることができる
・ユーザーが悩みや困り事、質問などをLINEで気軽に問い合わせすることができ、ストレスが軽減される
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これはLINEのコミュニケーション密度があるからこそなせる技である。
もし仮に「購入ありがとうございます!もしよければTwitterのフォローをお願いします」という仕組みにしてしまうと、大きなロスが生まれるのは間違いない。一方通行のコミュニケーションと双方向のコミュニケーションでは、重みが違うからである。
Twitterで「新商品出ました~」というのと、LINEで上記のように案内するのとでは雲泥の差が生まれる。

以上のように、フォロワーとのコミュニケーションの密度もマーケティングに活用する上で非常に重要な視点になる。


③拡散力と情報量

続いて、「拡散力と情報量」についての特性をまとめてみた。

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