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帰ってきた夕刊UNI

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夕刊UNI~有料note~に続く第二弾! 追記型有料エッセイマガジンです。表紙は、めめんともりさん作。
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2014年10月の記事一覧

㉖秋の一日 byちゃっかり

我が家のちゃっかりが書いた作文が学級通信に載っていた。 本人は何も言わずに寝てしまったが、ふと机の上に目をやると一枚のプリントが。 今日はちゃっかりの意外な一面を発見。なかなかのセンスなので紹介しようというバカ親全開の夕刊UNIである。  これである。 起承転結はなんとなく出来ているものの、オチが弱いのが惜しい。しかし、秋祭りにどんばな(天狗)を追いかけた一日がとてもリアルに伝わってくるのである。 特に、「やっぱりちゃっかりはちゃっかりやな!」と納得するのが、5行目か

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㉔練り合わせ

本日、ドカ弁とちゃっかりの氏神様のいらっしゃる神社の秋祭りに行ってきたのだ。 各地区から、男たちが布団太鼓のだんじりをかく(担ぐ)姿がとても勇ましく「オンナコドモはあっちいっとかんかい!」のピリピリした空気に包まれ、神社の中はまさに古来からの習慣通りの「男の世界」を表していた。 見た目にいかついあんちゃんたちが、自慢のだんじりをかいて、怒号で気合いを入れながら宮入してくる様子をライブで観ていた。 だんじりの練り合わせをよその地区と境内で競うのであるが、これがまた面白い。

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㉓ぴょん吉、ドライブスルーで購入できず。

ひょんなことから、夫の友人であるぴょん吉のことをここに書いてみたところ、彼のキャラクターが意外にも好評だったので、ぴょん吉の決め台詞 「あのね、一回えらいことになってね!」をシリーズ化しようとたくらむ腹黒いunimamである。 自分と夫、ぴょん吉で飲んでいたときのこと。 「あのね、一回えらいことになってね!」 「ふんふん。またなんかやらかしたん?」 「配達途中にね、マクドナルド食いたくなったんですよ!」 「ふん。で食べに行ったわけ?」 「でも買えんかったんですよね

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㉒ぴょん吉

夫の友人にぴょん吉という子がいる。 あまりに不思議で面白いので自分も彼のファンなのである。 ぴょん吉とは長らく会っていないのであるが、先日久々に夫と話している時にぴょん吉の話が出たので帰ってきた夕刊UNIに書こうと思う。 誰でも一人くらいは変わった友達がいるってケースがあると思うのであるが、ぴょん吉はその変わった友達の中でも、圧倒的上位を占めるなかなかの変り者なのである。 ぴょん吉は、淡路島出身の男の子である。 彼が学生時代、淡路島で漁業関係の配送のバイトをしていた時

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㉑アーティストちゃっかり先生

ちゃっかりの愛する友達”ラスカル”の名は”にゃんにゃん”である。 毎日肌身離さず抱きしめているため、髭はえらいこっちゃの状態であっちゃこっちゃにひん曲がり、耳、首、しっぽと、様々な場所をおばあちゃんに手術してもらっているのである。 自分の母は、料理はイマイチであるが、裁縫ごと、編み物、お花、整理整頓の神である。 対して自分は料理は好きだが、家庭科は通知表で「2」を取ることもたびたびであったほど、ミシンとか、手芸とかが苦手である。 こういうのは得意な人にやってもらったら

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⑳母のおにぎり

小学校4年生の時の作文の綴りが出てきた。 つっこみどころ満載のヘタクソな文章に、誤字脱字だらけの作文。 しかし、当時が一気に戻ってくるような懐かしさを感じた。 父も母もまだ若く、妹もまだ小さかった頃、当時10歳の自分はこんなふうに周りを見ていたのかと昔の自分に会いにいったように感じたのである。 自分の母はお弁当を作るのが苦手であった。 遠足のお弁当には必ず、火を入れ過ぎて真っ黒になったタコのウインナーや炭のように焦げたハンバーグが入っていて、極めつけはデカすぎて俵型

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⑲ファッションリーダーちゃっかり

衣替えの季節である。 先日、ドカ弁とちゃっかりの衣替えをするのに部屋中に夏物やら冬物を広げて捨てるもの、あげるもの、出すもの、しまうものの選別作業に追われていた。 ドカ弁の着ていたもの、正確にはほとんど着ていないもので可愛い服がたくさん出てきたのである。 GAPで買った色も形も模様もおしゃれなものなんかがごっそりとクローゼットで眠っていたようである。袖を通さないまま時間が過ぎ去り、サイズが合わなくなってしまった服たち。 「これはちゃっかりに着せよう。気にいるやろ!」

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⑱心象風景の共有

明日から箱根駅伝の予選があるという話題を朝からテレビでやっているのを観ていた。 番組では、4年生の有力選手がメンバーを外されたことについて、本人と監督にインタビューしたものを放送していた。 毎日毎日走り続ける陸上選手たち。 努力が実を結ぶ者もいれば、報われなかった者もいる。 スポーツ選手は努力が報われるとは限らないことを、本人もサポートする側の人間も承知の上で日々頑張り続けるしかないのだと思う。 そこでメンバーを外されたこの4年生の彼は、 「自分に努力が足らなかった

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⑰アート書道に憧れて

バラをくわえて踊っているのではない。 自分の書の持ち味は「情熱的な勢いある運筆」である。 以前も夕刊UNIで書いたと思うが、自分の作品は「やるんかゴラぁ!」的な要素が隠しきれない隠し味として、どうしても前面に顔を出してしまうのである。 noteをはじめた頃は、やはり書家として本の表紙を書きたいとか、オサレ系リビング雑誌に取り扱われるようなアート書道なるものにも挑戦し、あわよくば書の担当としてオファーが来ないか?などと色々妄想してみたのである。 しかし、実際問題としてど

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⑯ちゃっかり、天狗にたしなめられる

本日は、地元の秋祭りであった。 獅子舞が地域の家を一軒ずつ訪問し、無病息災、家内安全を祈って舞ってくれるのだが、その際、”お花代”というものを渡すのである。 ”お花代”は、家によってお金であったり、お酒であったり、果物、お菓子など様々である。 大人はこれで「あぁこれでまた無事に一年が過ごせるなぁ。」と静かにお茶などを飲みながらつぶやくだけであるが、子どもは一年で一番興奮する祭りなのだ。 子どもたちにとってのヒーローは、何といっても「どんばな」と呼ばれている天狗である。

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⑮ちゃっかりのなやみ

毎度おなじみuni家の次女、ちゃっかりの秘密をまた夫を通して知ることとなった。 最近のちゃっかりは、イライラしていて、すぐ怒ったり泣いたりするので 「いよいよ、女子の入り口に立ったのかな~。」などと感じてはいたのであるが、最近その悩みがわかったのである。 女子向けのお悩み相談をしている、キッズなんでも相談とかいうサイトにアクセスしている履歴を夫が発見し、「今からそっちにLINEで送るから!」そう言って送られてきたのがこの画像であった。

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⑭小さな手

手前の小さな硯と小筆のセットは、義母の兄弟で書道の師範の方から、譲っていただいたものである。 とても古いものだと聞いたが、くすんだ黒い木箱に独特の味があり、喜んでいただき大切に使っている。 奥の大きな硯は先日一目ぼれして買ってしまった。 割と値の張るものだったので迷ったが、この硯のスッキリした滑らかさ、角が丸い木箱が何とも言えない魅力を放っていたので、これもご縁なのだと思い切ったのである。 古くても捨てられない筆、新しいのに手に合わない筆、書道道具も巡りあわせなの

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⑬鯛の刺身

父が心臓の病気で大好きだった船から丘に上がったのは58歳の時である。 その後60歳までは元の職場から連絡がたびたびあり、 「船舶免許を持っている人がなかなか見つからない。お願いだから手伝ってほしい。」と依頼され、月に10日程度であるが、船に戻って働いたりしていた。しかし家族は心配である。 「海の上で船を操縦中に発作が起きたらどうするの!」という私たちの反対に押し切られ、船を降りたのであった。 完全に丘に上がったあとの父の姿は本当に心もとない感じで、普段はかなり能天気で

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⑫KANSAI

台風一過。 そこまでに至る今朝の我が家の大騒ぎは、けったいなほどの興奮に包まれており、いつもは肌寒いはずのリビングはドカ弁の熱気で暑苦しいほどであった。 毎日何度起こしても7時を過ぎなければ絶対に起きないドカ弁が、なんと6時からキリリと起き上り、満面の笑みでテレビの台風情報に釘付けなのであった。 「へいへいー!あと1時間切った!!7時に警報出たまんまやったら休みやー!おっしゃー!!」 拳を振り上げながら大声で叫んでいるのである。 さらにIpadを開き、東京五輪の休校バ

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