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光陰矢のごとし
10月31日のハロウィンでは、仮装した子ども達がバスに乗ってきた。ポケモンやディズニーのキャラクターに身をまとい、小さい子が楽しそうにバスに乗ってくる。タッピーも運転しながら、次はどんな仮装した子が乗ってくるのか楽しみだった。なにより街全体がお祭りの雰囲気になっているのを肌で感じたのは久しぶりだった。
バスに顔見知り(と運転手側が勝手に思っているだけだが)の子どもが乗ってくると、「おおお!背が伸びたなぁ」なんて思ったりする。いつも乗せていると、少し親心みたいな気持ちが湧くこともある。
以前、こんなことがあった。いつも学校にいくためにバスに乗る男の子がいて、小学生だったから運賃は「半額」で乗車していた。ある日に、いつものようにその男の子が乗ってきたので、運賃収受の時「半額」にしていたら、「大人です。」って言われてしまった。よく見ると制服を着ている。何が驚いたって、「中学生になったんだ~。」っていうのもあるけど、子どもの成長が早いことに驚いた。
タッピーにも子どもがいて、いまは小学生だけど、数年前の小さかった頃のアルバムをみていると、たった数年前の写真とは思えないほど、子どもが成長していることに気が付いた。
息子と一緒にお風呂に入り、背中を洗ってあげている時、「この子の背中を洗ってあげられるのも、あと数年か。」なんて思ったら、少しさみしくなってしまった。
昔、タッピーが成人になったとき、おじいちゃんからもらった手紙に書いてあった以下の文言を思い出す。
「光陰矢のごとし 少年老い易く学成り難し」
要は、若い時代というのは本当にあっという間だからねーあんまりぼーっとしてたらすぐ終わっちゃうよーという意味だ。
その時は「ふーん。こんな言葉があるんだ。」ぐらいにしか思っていなかったけど、子どもをもつと、「確かにそうだな」と思う。
そんなことで、最近のタッピーはいつもより力をこめて、息子の背中を洗うのであった。
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