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第12回 排便日誌と排尿日誌をつけて自分に必要な備えを知る

みなさん、おはようございます。
毎週月曜日に更新する災害時トイレの連載です。

6月12日は、長野県大桑村の住民福祉大会にて講演させていただきました。大桑村のみなさま、ありがとうございました。

今回は、自分の排泄を知ることの大切さ、について書いてみたいと思います。今年も出水期になりましたので、水害対策も含めてしっかり備えていきましょう。

テーマは「第12回 排便日誌と排尿日誌をつけて自分に必要な備えを知る」です。

個人や組織、地域のトイレの備えにつながることをできるだけ分かりやすくお届けできるように頑張りますので、よろしくお願いいたします。

災害時のトイレを備える目的は、関連死予防と感染症予防をしながら、安心して避難生活を継続することです。
自宅での必修アイテムが「携帯トイレ」であることは、以前の記事「第10回 断水のとき、これがあれば自宅のトイレを使うことができる」で書きました。

この携帯トイレを備えるには、自分の排泄を知ることが必要です。
ここでいう排泄を知るとは、排尿回数と排尿量、排便回数と便形状です。

排泄を知ることによるメリットは大きく2つあります。

1つ目は、携帯トイレがどのくらい必要なのか、つまり1日に何回トイレに行くのかが分かっていれば、備える回数が明確になります。
目安は5回ですが、私は平均7回でした。

また、携帯トイレはメーカーによって吸収量が異なるので、自分の排尿量が分かれば、より安心できます。
もし携帯トイレの吸収量が300㏄で、自分の1回あたりの排尿量が500㏄だったら困りますよね。。。ちなみに、私はおおよそ300㏄~400㏄の間くらいですが、寝起きは450㏄でした。

以下のサイトに、各社の携帯トイレの吸収量を公開していますので、チェックしてみてください。(各製品のページに「仕様・性能データはこちら」というボタンがあり、そこに掲載してあります)

2つ目は、平時の健康な排泄状態を把握しておくことで、体調の変化に気づきやすくなります。
体調の変化って意外と気づきにくいので、何か指標があると、気づくきっかけになります。
具体的には、排尿回数が極端に減ったことが分かれば、水分摂取に気をつけるようになりますし、便形状が変われば、食べるものに意識が向きます。

避難生活は、極度なストレス状態と食事内容の変化により、体調を崩しやすくなります。それをいち早く知らせてくれるのが排泄です。
まずは自身の排泄を知るために、1週間の排便日誌(排便回数と便形状)と排尿日誌(排尿回数・排尿時刻と排尿量)をつけることをおすすめします。

なお、便形状というのは下図のブリストル便形状スケールを参考にしてください。これは便の形状を7つに分類したもので、もっともいい形状は4番です!

作成:NPO法人日本トイレ研究所


以前に「あなたのうんちは7つに分類できる」を書きましたので、参考にしてください。
それでは、今週もみなさんにとって充実した日々になりますように!


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