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第18回 口腔ケアと排泄ケアは深く関わっている

みなさん、こんにちは。
毎週月曜日に更新する災害時トイレの連載です。

7月24日は、品川区防災協議会品川第二地区協議会から声をかけて頂き、災害時のトイレの備えについて、話をさせて頂きました。
朝からご参加いただいたみなさま、ありがとうございました。

さて、今回のテーマは「第18回 口腔ケアと排泄ケアは深く関わっている」です。

排尿・排便をスムーズにするためには、水分と食事をしっかり摂る必要があるのですが、このとき気をつけなければならないのは口腔ケアです。

口腔ケアといえば、歯磨きやうがいです。
平時は、歯磨きやうがいを出来ますが、災害時は水が無いので普段通りにできなくなってしまいます。飲み水ですら十分にないと思います。

そうなってくると、水分摂取が不十分で口の中が乾燥するので、ウイルスなどに感染しやすくなります。
食事の汚れが残った状態のままにしておくと細菌が増え、虫歯や歯周病、さらには誤嚥性肺炎になることもあります。
ちなみに、誤嚥性肺炎とは、唾液や食べものが誤って気道に入ってしまい、肺炎を起こすことで、命を落とすことにつながります。

じゃあどうすればいいの?ってことになりますよね。
水や歯ブラシが無いときは、液体歯磨きで口をすすぐことやウェットティッシュを指に巻いてそれで歯の汚れを拭き取ることも効果的なのです。
(防災グッズに歯ブラシも、ぜひ入れておいてくださいね。)

その際に、アルコール分を含むものは口の中を乾かしてしまうので避けてください。もし、歯ブラシがあれば、水に浸してからブラッシングです。歯ブラシの汚れはティッシで拭き取りながら繰り返してください。

最後は、少量の水で2~3回に分けて口の中をすすげばOKです。

口のケアができていなければ安心して食べることができませんし、食べれなければ排泄も乱れます。
口からおしりまでは、一本の管でつながっています。
ということで、口腔ケアと排泄ケアは深く関わっていることを憶えておいてくださいね。

参考:「災害時のトイレ・下水道フォーラム」開催のご案内
2022年8月4日にビッグサイトでフォーラムを開催します。
テーマは「災害時のマンションでの避難生活とトイレ対応」です。
建物が大丈夫であれば、そこで避難生活をすることになります。
おそらくマンションのエレベーターは止まります。
水、食料、そしてトイレの備えが必要です。
災害用トイレの展示もありますので、ぜひご参加いただければありがたいです。


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