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【たまに映画】『新聞記者』ラストシーンのその先。

■ 『新聞記者』作品情報&予告

「怪しい彼女」などで知られる韓国の演技派女優シム・ウンギョンと松坂桃李がダブル主演を務める社会派サスペンス。東京新聞記者・望月衣塑子の同名ベストセラーを原案に、若き新聞記者とエリート官僚の対峙と葛藤をオリジナルストーリーで描き出す。東都新聞の記者・吉岡エリカのもとに、医療系大学新設計画に関する極秘情報が匿名FAXで届く。日本人の父と韓国人の母のもとアメリカで育ち、強い思いを秘めて日本の新聞社で働く彼女は、真相を突き止めるべく調査に乗り出す。一方、内閣情報調査室の官僚・杉原は、現政権に不都合なニュースをコントロールする任務に葛藤していた。そんなある日、杉原は尊敬するかつての上司・神崎と久々に再会するが、神崎はその数日後に投身自殺をしてしまう。真実に迫ろうともがく吉岡と、政権の暗部に気づき選択を迫られる杉原。そんな2人の人生が交差し、ある事実が明らかになる。監督は「デイアンドナイト」の藤井道人。第43回日本アカデミー賞では最優秀作品賞、最優秀主演男優賞(松坂桃李)、最優秀主演女優賞(シム・ウンギョン)の3冠に輝いた。(上記リンクより)


■何が正義で、何が正しいか。ラストシーン後、彼はどうなったか?

映画館で観なくてはと思って結局行くタイミングを逃していた。
Netflixで配信されてることに気づき速攻観た。

日本アカデミー賞の作品賞など数々受賞して既に観ている方も多いのでは?

これはフィクションとは思えない。リアルに心が擦り減る映画だ。
だって、概ねフィクションじゃないから。

学校法人森友学園への国有地売却をめぐる公文書改ざん問題で、自殺職員妻と国が争っている。映画の神崎さんの自殺そのものだ。

「世の中の普通の人が知る事実」と「限られたら裏側にいる人・戦略を指揮している人・弱い立場の関係者だけが知る真実」

後者の真実は当然ほとんど世の中に出てこないもの。都市伝説ともいわれるもの。でも実際は存在するだろう。

例えば自殺とされた事件で遺書がある。その場合は普通に自殺と判断させるだろう。では、遺書を書いた時に拉致されて脅されて書いたものだったらどうだろうか?遺書からはテキストのみで、その時の状況や感情までは残らない。書かれているという事実だけが残る。それをうまく扱うこともできる。別に映画やドラマだけの世界で起きることではない。

契約書も同じだ。もし脅されて特許権や商標権を譲渡するという契約書にサインと捺印した。その結果、特許も商標権は完全に奪われてしまう。その時に脅されてサインをさせられた状況だったとしても、弱みを握られている状況だったとしても、契約書には全く何一つ関係ない。感情も関係ない。契約書にはそこの書面にドライに書かれた契約内容とサインと捺印だけあればいいのだ。

実際に様々なビジネスを経験して、それに近いこともあった。単純なものなどない。裏ではかなり複雑なことが何本も走っている。そこも先読みして戦わないと負ける。学んだことのひとつです。戦略が必要なんです。


『新聞記者』の最後のシーンの杉原の口パクは何を言っていたのか。その次の最後のカットの吉岡の表情は何を意味しているのか。

観るもの心を掻き乱し、創造力を駆り立てる。結末が分からない、ある意味胸糞悪い終わり方。『殺人の追憶』も終わった時胸糞悪かった。『告白』を観た後もそうだった。

人間には創造力がある。だから、余白がある終わり方は心を揺さぶる。

観てない人は観てみてださい。コロナに対する政府の対応も含めて、色々と思うと思います。

ラストシーンの後の彼はどうなったと思いますか?


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