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とろろ魔人が書いた記事

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#小説

短編小説『Smells Like Teen Spirit』

俺の名前は武野宇。 新卒で某ネコマークでお馴染みの会社に就職し、倉庫の作業現場へ配属され…

短編小説「役者」

俺の名前は沼田太郎、売れない29歳の無名役者だ。 舞台での芸名は”ヤラセカカシ”だが、皆か…

短編小説「結婚」

 西暦20XX。日本は既に人口減少を食い止めることができず、国力が衰退していた。このような状…

約束

A子「K君と私ってすごい仲良いよね〜」 K「あー確かに仲良いよな。」 A子「何よ、その素っ気…

A「あのぅ、命を5つ頂けないでしょうか?」 B「いいですよ。5つ合わせて1円になります。」 …

バレンタインデー

今日は待ちに待ったバレンタインデー。 俺はこの日のために自分のうんこでこねたチョコレート…

文通

私は付き合っている彼氏とは決まってLINE以外にも文通する。特に彼氏に怒りの感情をぶつけたい時に、LINEだと書ききれない事をまとめて書いてわざわざ郵送する。 私は自分がいかに悲しくて怒りに満ちた人間かというのを誇示するために、手紙の上にスポイトを一滴垂らして涙を表現している。 今日も彼氏と大喧嘩したので、思い知らせてやろうと思い、また手紙の上からスポイトを一滴垂らして、私が悲しみに暮れてることを表現した。この芸術作品を速達で届け、彼氏を思い知らせて、私の支配下に置こうと

路上

今日も俺は道端で出したうんちを食べて生活する。俺は桂修造、39歳独身男性のホームレスである…

来世

俺は今絞首刑台の上に立っている。まもなく死刑が執行される。そして刑務官の合図により、俺は…

笑い

「ザーメン、くさメン、僕ヤリチン!」 こうしてつまらないギャグをかまして今日も客から罵声…

サボリーマン、時空を駆ける

俺は今日も遅刻寸前で会社へ向かってる。昨日やらかしたミスの説教があると思うと憂鬱である。…

自粛警察24時

2020年1月、某国でコロリウィルスの感染が最初に確認された後、世界中でウィルスの感染拡大が…

Panic at the train

朝6時00分。不快なアラーム音と共に目覚めた。俺の会社は自宅から約1時間40分ほどかかる。その…

とあるコンビニ店長の憂鬱

いらっしゃいませ!の挨拶とともに憂鬱な1日が始まった。俺は50歳のコンビニ店長。自分の店を持ちたいという気持ちから、コンビニ店長になったが、実際は借金まみれの地獄を味わってる底辺。 使えない無能な学生バイトと頭のよろしくないお客さんばかりを相手にしてきたせいか、最近胃袋にポッカリ穴が開いてしまった。 平均睡眠は2時間。バイトをバックれた輩の分まで俺がやらなきゃならん。今日も朝っぱらからバイトリーダーのC子から人数が足りないから救援に駆けつけてくれと電話が入り、嫌々ベットか