短編小説『Smells Like Teen Spirit』
俺の名前は武野宇。
新卒で某ネコマークでお馴染みの会社に就職し、倉庫の作業現場へ配属された。
配属ガチャを思いっきり外し、絶望の淵へと追い込まれた。倉庫の現場というと基本頭のおかしい人しかいない。大声で喚き散らして日頃の鬱憤を晴らすクソ上司、まともに勉強せずに地元の不良として名を馳せた輩など、考えるだけで胃に穴が開くくらいストレスまみれな環境だ。
俺の代は配属ガチャを外したら即座に退職代行に頼って1日で辞める人が多いという。俺も退職代行を使って辞めたい気持ちは山々だが、辞