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短編小説「電車漢」

「もうダメ!漏れるぅ!」
「ああああああああああああああああああ!!!(ブリブリブリブリュリュリュリュリュリュ!!!!!!ブツチチブブブチチチチブリリイリブブブブゥゥゥゥッッッ!!!!!!! )」

電車内は0.2秒ほどの沈黙から一気に大騒ぎとなった。凄まじい悪臭から逃れるように隣の車両に避難しようとしている人は大混乱に陥っている。

俺のすぐ後ろに立っていたJKの様子が変だ。俺のズボンからこぼれ落ちたミートソース状の排泄物を見てなにやら嗚咽を漏らしてから

「うっ…ベロベロベロベロベロウォロロロロロロロロロロロロロロロロロウエー!ゲボォ!ゲヘェ!デヘーェ!!!」

JKとは思えないようなゲロを披露したのである。
その酸っぱい匂いに俺も気持ち悪くなって途端に

「ベロベロベロベロベロウォロロロロロロロロロロロロロロロロゲボロロロロロロロロォォォ!!!!!」

と嘔吐してしまった。そのJKと目があったので

「貰いゲロしちゃったじゃないか!」と説教した。しかし、実は半分は入社式前に気合を入れてラーメン太郎を全マシマシでたいらげてきたからそれが吐いた理由だった。

あんな豚の餌もう二度と食わん!!!と心に強く刻み込むと同時に最寄の駅で降りた。
するとさっきのJKが付いてきて俺をホームに投げ入れようとした。小娘の分際で男をホームに落とせるかと余裕をかましてたら意外と力が強くて揉み合いになり、一緒にホームに落ちた瞬間、電車がきて2人ともバラバラに吹っ飛んでしまった。

俺「というわけなんです。」

閻魔様「それは100、JKの女が悪いな。」

JKは泣いていたが地獄送りになった。
世の中を舐めた小娘にはおあつらえ向きだ。

そしてその後なぜか俺も地獄送りになった。

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