A「あのぅ、命を5つ頂けないでしょうか?」
B「いいですよ。5つ合わせて1円になります。」
A「いやー助かります。ちょうど死にかけだったので、なんとか命拾いしました。」
ここはとある未来の国の出来事。科学の進歩が目覚ましい成果を挙げ、人々が死を乗り越える時代がやってきた。
一方で容易いほどに命を手に入れられる結果、人々は命を軽んじるようになり、飛び降り自殺未遂、殺人未遂などが横行した。
C「後命も3つ残ってることだし、大怪我して学校サボろっと!」
ガシャーン、Cは大型トラックにわざと跳ねられ、病院へ緊急搬送された。
C「あぶねーあぶね。死ぬところだったけど、間一髪助かりましたわい。」
こうして自分の身を危険に晒すことに抵抗がなくなり命に対する価値観がバグってしまった。
人間は本来1つの命、1つの人生しか生きられなかったはずなのに、どこで道を踏み間違えたのだろうか。
担当:とろろ魔人
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