見出し画像

SEOに弱い芸名やコンビ名を見ると「もったいねえぇ!」と思うのは職業病

商品名やサービス名を決める時、ウェブマーケティングにおいては「指名検索時に上位にヒットできるか?」という点は結構重要だ。

例えば商材の名称が一般名詞そのままだったり、著名な固有名詞や既存の商品・サービス名と被っていたら、それは「SEO的に弱いネーミング」になってしまう。

近年は何を売るにしてもウェブマーケティングを視野に入れる必要があるから、商品名、サービス名、サイト名何を考えるにしても一端候補となる名前で一度検索してみて、その検索結果の中で戦えるか検討するという作業は必須中の必須なわけだ。

そんな世界の中で、芸人のコンビ名って結構このへん蔑ろにしてるものが多いな〜と特に思う。

僕のただの職業病だが、今日は見ていて「もったいねぇ〜!」と思うグループ名や芸名を紹介していくぜ。

まったく余計なお世話である。


SEO的にもったいねぇ名前

ニューヨーク

たぶん"SEOもったいないコンビ名"界のレジェンドになるんじゃないかな。

アメリカの地名としての「ニューヨーク」と検索結果を食い合っている。検索5位まではめちゃめちゃ奮闘してるけど、それ以下はほとんど地名としてのニューヨークについて言及したサイトがヒットする。

彼らほどのカリスマ性と人気をもってしても「ニューヨーク」単体で検索すればさすがにアメリカ様に押し流されてしまう。

彼らに関する情報を求める場合は「ニューヨーク 芸人」と検索することが必須だ。

実に覚えやすい名前ではあるが、SEO的には本当に辛いコンビ名と言える。逆にその条件下でここまでのし上がった彼らの実力は認めざるを得ないな。

金属バット

文字通り野球用品の金属バットと熾烈な検索結果の取り合いを繰り広げている。

まじで半々くらいでいい勝負をしているので、検索結果を見ているだけで9回裏のギリギリの攻防を観戦しているようなアツい気持ちになる。

らっこ

この記事を書くための調査中に見つけた芸人さんだ。僕が見る限りまだあまり知名度のない、これからの芸人さんと言えるかもしれない。

現状、食肉目イタチ科ラッコ属の哺乳類に完封されている。

SNSで「らっこ面白いよね」と言及してる人がいても、文脈を読まないと「ラッコという生物が面白い」のか「らっこのネタが面白い」のかひと目で判断がつかない。エゴサも難しかろう。

でも彼らが今後有名になって「ニューヨーク」みたいに検索結果を徐々にひっくり返していく様を妄想するとなんだかめっちゃ応援したくなる。

ウェブマーケター的には改名待ったなしだが、個人的にはこのまま突き進んでほしいと思ったり。

囲碁将棋

彼らの最大のライバルはBS・CSの有料放送「囲碁・将棋チャンネル」だ。

検索最上位では奮闘しているが、それ以下まで潜るとボードゲー厶の「囲碁」「将棋」関連のサイトに支配される。

「囲碁将棋」と連名?にしたのがまだ不幸中の幸いみたいなところがある。

仮にコンビ名「囲碁」とか、コンビ名「将棋」だけだったら今以上の苦戦を強いられただろう。

和牛

美味しい美味しい和牛との戦いに巻き込まれている。

和牛を料理するのは和牛か、それとも和牛かといった感じだ(適当)

祇園

ニューヨークと同様、有名地名はやはりキツそうだ。

次々に押し寄せる観光系記事に押し流されそうになりながらも検索1ページ目で奮闘している勇姿は必見だ。

アインシュタイン

あまりにも著名で偉大な科学者を真っ向から殴りに行くネーミング、度胸がすごい。

とにかくアルベルトが強すぎる。

こんなに有名でテレビで見ない日は無いほどなのに、アルベルトがとにかく相手として強すぎる。

他にも多数

銀シャリ、もも、ライセンス、チュートリアル、とろサーモン、紅しょうがなどなど、、、

あと芸人さんじゃないけど「嵐」も超攻めてるよね。

番外編

マシンガンズ・インディアンス

複数形にしてグループ名っぽくするとたちまち検索を支配できるからうまいやり方だなーと思う。

「ニューヨーク」は「ニューヨーカーズ」
「アインシュタイン」は「アインシュタインズ」
「らっこ」ら「らっこーず」
にでもしておけば"検索的には"楽になれるかもしれない…

くりぃむしちゅー

「クリームシチュー」にしなかったのは神判断と言える。

旧コンビ名の「海砂利水魚」から可愛らしい平仮名表記に変えるリブランディングに加え、一般的でない平仮名表記を採用することで料理名の「クリームシチュー」との競合を巧妙に避けている。

まとめ

本人たちが見たら余計なお世話だと思うに違いない。

今回紹介したコンビ名はSEO的にはもったいないと言えるが、一方で「覚えやすい」という数値化出来ないメリットも併せ持っている。

だから決して悪い名前だとは言えない。商品名やサービス名ではないから、何より本人たちが活動したいと思う名前というのも結構大切な要素だと思うんだよなあ。難しいよね。

ただ、エゴサはやりにくいだろうね〜。
あまりやること無いかもしれないけど、仮にSNS上での評判を数値化して分析しようとしてもデータを整理するのが大変そうだと考えてしまうのは実にキショい僕の職業病と言えるだろう。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?