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大学授業一歩前(第139講)

はじめに

 今回は公民連携を仕事にしてらっしゃる矢部智仁様に記事を寄稿して頂きました。大変お忙しい中、記事を作成して下さりありがとうございました。是非、今回もご一読下さいませ。

プロフィール

Q:ご自身のプロフィールを教えてください。

A:大学卒業後リクルートに入社、後に経営コンサルタント会社役員を経て独立。リクルート時代は住宅部門の研究所において業界動向調査や関係機関へのロビー活動に従事、その間、国や行政が設置する委員会の委員なども歴任。50歳を前に社会人大学院(公民連携専攻)に入学。これを契機に後に東洋大学 大学院 公民連携専攻 客員教授(PPPビジネス担当)に。
 現在は複数の企業と提携して仕事をしながら、日本不動産学会監事、国土交通省 PPPサポーター として産官学をつなげるポジションを自認して活動中。

オススメの過ごし方

Q:大学生にオススメの過ごし方を教えてください。

A:自分の頃とは環境が異なるので、今どう過ごすのが最適かについてはお伝えできませんが、過去にも現在にも共通するのは、日常感じる小さな気づき、書籍や講義での学びなどを通じた知見の蓄積、人との交流を通じた関係性の蓄積、目前の事に真摯に取り組むことで獲得する信頼の蓄積、など様々な個人的資本を蓄える時間とすることは共通だと思います。
 自身で振り返ってみると結果的に過去の蓄積に支えられていると感じることは多いです。

必須の能力

Q:大学生に必須の能力を教えてください。

A:能力とは、一般的には「物事を成し遂げる力」「物事に有効な働きを与える力」ということになりますから、大学生にとってはまずは目の前の物事をやり残さないこと、こういう姿勢や行動を持ち続けることが、まずは身につけるべき能力と言えるのではないでしょうか。
 その際、「must」だからやるという臨み方では完遂する確率も高まらないでしょうから、「やりたい」「好き」だからやるという気持ちを持つように自分を仕向けること、実はこれも一つの能力と言えるかもしれません。

学ぶことの意義

Q:学ぶことの意義を教えてください。

A:自分は、自分が知らないこと、できないこと、わからないことを知りたい、できるようになりたい、わかりたいという気持ちを持って過ごしていますので「意義」みたいなことを考えたことはありません。
 ただ強いて言えば、そういう気持ちを持ち続けることで「つまらない」という気持ちがなくなること、そして新しい出会い(人物や情報、出来事など)が楽しくなる、ということは自分の時間、人生にとって良いことだとは思っています。

オススメの一冊

Q:オススメの一冊を教えてください。

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A: サイモン・シネック 著・栗木さつき訳『WHYから始めよ! インスパイア型リーダーはここが違う 』日本経済新聞出版社です。
 リーダーシップ論としてばかりではなく、個々人としても、目前のことを「なぜやるのか」「誰のためにやるのか」という目線で考え、目的志向で物事に臨むことの大切さや重要性に気づきを与えてくれるのではないかと思います。

メッセージ

Q:最後に大学生へのメッセージをお願いします。

A:自分が社会人大学院に50歳目前でエントリーしたように、自分自身を変えてゆく(大袈裟だが)ことはいつからでもできるし、いつでもできるはずです。
 ですので、まずはいろんなことに興味や関心を持って視野を広げられるのが学生時代にゆとりのある時間の活かし方ではないかと思います。

おわりに

 今回は公民連携を仕事にしてらっしゃる矢部智仁様に記事を寄稿して頂きました。実は私の通っている明治大学経営学部公共経営学科でも公民連携(PPP.PFI)を専門に学ぶ授業があり、まさにその分野の第一線でご活躍してらっしゃる方に書いて頂き大変光栄です。
 矢部様の👇でnoteを運営なさっており、是非そちらも合わせてご一読下さいませ。

 次回は一つの区切りである第140講。次回もお楽しみに!!

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