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駐車場を効率的に使う。空港で活用されるパーキングロボット「Stan」

UNICAST Robotics

みなさんは駐車場で空いている場所を探すのに苦労したことはありますか?

筆者はあります。大きな駐車場だとなおさら大変ですよね。探している時間がもったいないですし、同じ場所をぐるぐる回るのも疲れます。さらに、駐車場を運営する立場から見ても駐車場を効率的に使えないというのはマイナスになります。有料駐車場を持つ空港などがその例です。

より多くの車が停められれば、その分駐車料金による収益は増えますよね?そのため空港としてはより多くの車を停められるようにしたいのです。しかし、既存の駐車スペースは限られており、新しく駐車場を増設するというのも簡単な話ではありません。そこでフランスのリヨン空港は、この問題を解決するために「Stan」というパーキングロボットを導入しました。

株式会社ユニキャストは、人とロボットによる未来の共創を目指すソフトウェア開発会社です。このマガジンでは、海外の情報を中心に様々な社会課題の解決のために開発されたロボットを紹介しています。また弊社では最新ロボットの導入支援も行っております!今回ご紹介した製品に興味がございましたら、お気軽にご相談ください。

駐車スペースの最適化。自律走行で車を運ぶロボットとは

「Stan」はフランスのスタートアップ企業であるStanley Roboticsが開発したパーキングロボットです。車を所定の位置に置いておくと、コンピューターが駐車場の空いているスペースをチェック。その後、「Stan」が車を牽引し、自動で駐車を行います。 高級ホテルなどにある、自分の車をスタッフの方が代わりに駐車をしてくれるバレットパーキングサービスのロボット版と考えると分かりやすいかもしれません。

▲「Stan」紹介動画 Stanley Robotics YouTubeチャンネルより

「Stan」の利用方法は簡単です。駐車場の入り口にガレージがいくつか用意されているので、そこに車を止めて鍵をかけ、荷物を持ってガレージを出ます。その後スマホで専用の機器にQRコードを読み込ませることで、利用者のフライト情報や駐車情報を確定させます。情報が確定すると反対側のガレージの扉が開き、「Stan」が車を運んで駐車してくれます。

導入空港のひとつであるリヨン空港では、「Stan」専用の区画を用意し、そこで「Stan」のみが駐車を行うそうです。ドライバーの乗っている車も歩行者も入れません。専用の区画を決めることによって、安全な駐車が可能になっています。駐車場での事故は人の運転が原因となっていることが多いそうです。ロボットのみの駐車場なら事故を減らせそうですよね。

利用者の帰りのフライトが到着する頃には、車は「Stan」によって最初に停めたガレージの中に運ばれており、すぐにガレージから出発できるようになっています。「Stan」のサービスは利用者のフライト情報に接続されているため、このようなことができるのです。

また、TechCrunchの記事によると、「Stan」はただ空いている場所に駐車をするだけではないようです。例えば利用者が長期の旅行をする予定である場合には、「Stan」は利用者の車を後列の方に配置し、その前に他の車を詰めます。そして利用者が戻ってくる日になると、「Stan」は車をアクセスしやすい位置に移動します。

「Stan」がもたらすメリット

「Stan」による駐車では、同一面積に駐車できる台数が平均50%以上アップするといいます。確かに、駐車後に人の乗り降りが必要なければ、その分のスペースも削減できますよね。500台分の試験運用の結果、リヨン空港とStanley Roboticsは、「Stan」による駐車スペースの数を2,000台に増やす契約を締結しました。

▲「Stan」による駐車の様子 Stanley Robotics公式サイトより

「Stan」のおかげで、ドライバーは駐車場で空きを探す時間を省くことができ、同じ場所を回るストレスから解放されます。駐車の際に自分の車を他の車にぶつけてしまうといったリスクも軽減します。空港は有料駐車場により多くの車を受け入れられるため、収益の増加につながります。「Stan」の活用は、利用者側と空港側のどちらにとってもよい結果をもたらしているのです。

日本企業との提携。自律走行システムの展開を目指す

今回は空港での「Stan」の活躍を紹介しましたが、「Stan」は自動車産業での利用も想定されています。完成した車の自動輸送や、車の保管所での管理を行うそうです。個人的には、「Stan」は完全自律型のロボットなので、昼夜問わず運用が可能な点がいいと思います。夜も自動で動くのであれば、車の輸送や移動の流れが速くなりそうです。

また、Stanley Roboticsは三菱重工とパートナー契約を結びました。2社はロボットの自律走行システムを、日本およびアジア太平洋地域の複数の産業分野に展開することを目指すようです。日本に「Stan」が来る日も案外近いのかもしれません。

パーキングロボットの存在を初めて知った時、非常に驚きました。そんなことをしてくれるロボットまでいるとは思いませんでした。筆者は駐車が下手なので、ぜひパーキングロボットにお願いしたいです。早く日本でもパーキングロボットの活用が広まってほしいなと思います。

株式会社ユニキャストは、人とロボットによる未来の共創を目指すソフトウェア開発会社です。当社では、新規ロボット・ITシステムソフトウェアの開発や最新ロボットの導入支援を行っております! 今回ご紹介した製品含め、ご関心がございましたら、こちらのページからお気軽にご相談ください。


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