【サティアン・ダンマサタン(前編)】バンコクの街中にあるタイ女性の駆け込み寺は美しい地上の楽園
タイ旅行の計画を立てている時、サクヤンを終えてから、夜のヴィサカブーチャ(仏誕祭)まで時間があるのでどこに行こうかとGoogleマップとにらめっこしていたら、とても美しい場所を見つけたので立ち寄ってきました。
ここは想像以上に素晴らしい場所でしたので、2回に分けてご紹介しようと思います。
前半はサティアン・ダンマサタンを創設したメーチー・サンサニーの紹介や、タイでの女性信者の立ち位置などをメインに書きます。
富や名声や美があっても幸せじゃない
この【サティアン・ダンマサタン(Sathira-Dhammasathan)】は、タイで非常に有名なモデルだったメーチー・サンサニー(Mae Chee Sansanee Sthirasuta)が作りました。
彼女は多数のメゾンブランドのミューズとなり、モデルとして成功をおさめました。
しかし、富も名声も手に入れたけど、何か虚しい、何かが足りない、と27歳の時に全てのキャリアを捨て、メーチー(尼僧)になることに決めました。
愛にあふれた楽園
彼女は修行後、財団を立ち上げバンコクの郊外バンケーンに性的虐待を受けた女性や望まない妊娠をしたシングルマザーを受け入れました。
刑務所や矯正施設にいる女性達にも対話をしに行くなど積極的に活動をします。
彼女の言葉に感銘を受け、救いを求め、また、行き場の無い女性が次々と集まり大きな集団となりました。
ですから、ここにはメーチーしかいません。
私はこの動画を見て非常に感動し、今回のバンコク旅行の旅程に組み込むことに決めました。
残念ながらメーチー・サンサニーは2021年・68歳で癌でお亡くなりになったのですが、彼女の意思はちゃんと引き継がれています。
タイでは女性は僧侶にはなれない
タイに行くと、街中でオレンジ色の袈裟をきた僧侶を見ることができます。
しかし、得度を受けブッダの教えについて学ぶ僧侶になれるのは男性だけです。
いわゆる尼僧はおらず、「熱心な仏教徒の女性」という立ち位置で、在家信者と変わりない扱いです。
ここらへんについてはまだ、学びが少なくちゃんとした説明ができず申し訳ありません。
そういうこともあり、こちらの施設は【ワット(寺院)】ではありません。
ただ、サティアン・ダンマサタンのような女性修行者集団の存在は、本当に心から救いを求めている女性達にとっての駆け込み寺的な存在になっているのは容易に想像できますね。
今でこそ、この案内図のように、広大な施設ですが最初は大きな一本の木を植えることから始まりました。
静けさと穏やかさに溢れる場所
敷地内では裸足で移動するため、受付で靴袋を貰い中に入ります。
入場は無料です。
メーチーしかいない施設ですが、男性でも入ることができます。
とても美しく整備されており、メーチーやボランティアの方が常に掃除されているので、裸足でいることが気持ち良い。
砂場だったり、芝生だったり、木の橋だったり。
足の裏から色んな感覚を違いを感じることができ、とても楽しいです。
誰かの記事で読んだことがあるのですが、人は靴を履くようになってから、体に溜まった電気を放出できず心に不調をきたすようになってしまったと。
サティアン・ダンマサタンの中を散策していると、足裏から自然のエネルギーを吸い取って、吐く息まで透明になったような気持ちになります。
おとなもこどももみんな笑顔
メーチーや支援者の開催するアクティビティもあります。
お絵描きセラピー、お花のろうそく作り、ビーズ細工作りなど色々あります。
職業訓練校も併設されているので、フットマッサージもあります。
これらは有料ですが、施設の運営費に当てられます。
土曜日だったので、こどもを連れたお母さんやご家族がたくさん。
散策している人にメーチーが話しかけたり、子ども達をあやしたりしています。
大きな広場では法話も行われていて、メーチーのお話しが上手なのか、時々笑い声も聞こえたりしていました。
後半へつづく
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