【サティアン・ダンマサタン(後編)】瞑想の効果とファンマーケティングについて考える
バンコク・バンケーン地区にある、サティアン・ダンマサタン(Sathira-Dhammasathan)に行ったお話し、後半です。
⏬前半はこちら
幻想的な瞑想スペースがたくさん
裸足で敷地内をのんびりと歩くだけでも、十分リラックスできるのですが、静かに瞑想できるスペースもあります。
地面は砂場になっており、所々陽の差し込む小窓もある小さな洞窟のような場所。
地面に座っても、石でできた椅子に座っても自由です。
みんなそれぞれの方法で瞑想を楽しんでいます。
鳥籠のような瞑想スペースもあります。
ただぼんやりとそこに座って景色を見ているだけでも癒されます。
夕方になり日差しが弱まれば、人工ではありますが小さな滝の前に座ったり、寝転んだりするのも良いですね。
瞑想って実はかんたん
瞑想といっても何も難しいことはありません。
息を吸っている、吐いている、右足が地面に付いているなど、今起きていることだけに集中するだけです。
ふっ、と嫌なことを思い出しても、今そういうことを思い出したな、と右から左に流す。
それを意識的に繰り返すうちに、今行なっている動作だけに集中し、普段頭の中を占めているゴミが少なくなっていきます。
PCのクリーンアップをするようなもので、時々こういう機会を設けると、新しいことをダウンロードしやすくなります。
よく、トイレやお風呂に入ってるときに閃いた、みたいな話聞きますけど、それとおんなじなんだと思います。
瞑想を習慣化している大企業やベンチャーのCEOなどが多いのも、そういう理由なのでしょう。
また行きたいと思わせる場所作り
とても俗な話になって申し訳ないのですが、サティアン・ダンマサタンはファンマーケティングに非常に優れていると感じました。
全く外界から遮断された、精霊が住むようなファンタジーな世界観や、メーチーやスタッフの方のホスピタリティは、まるでディズニーランドのようです。
FBをフォローすると翌日にトップファンの通知が来て、毎朝夕の法話のFB・youtubeライブの配信告知があります。
youtube動画のクオリティは非常に高く、いやらしさのない美しさを演出していますし、時々著名人をゲストに招き対談も行っています。
毎週末には全く繋がりの無い人同士で肩を揉み合ったり手を繋ぎあうレクリエーションがあったり、出産後の夫婦のためのベビーマッサージ講座など、サティアン・ダンマサタンを中心としたコミュニティ作りも上手です。
徹底的に作り込まれた世界観・ホストの親しみやすさ・コミュニティを通じて体験した幸福感が多くの人に受け入れられる要因のひとつだと感じました。
メーチー・サンサニーが、元々モデル業をしていたことも関係があるのかもしれません。
現役当時のコネクションもあるでしょうし、セルフプロデュースに非常に長けています。
これは、上座部仏教を主とするタイにおいて、メーチーのみの財団としての地位を確立するのにとても効果があったと思います。
今では世界中にサティアン・ダンマサタンのサポーターがおり、youtubeのチャンネル登録者数はなんと48万人以上です。
帰り際に蓮の花細工がかわいくて見ていると、おひとついかがですか?と聞かれました。
観光で来ているのでグラス付きの蓮の花は持って帰れないのです、と言うとわざわざ小さなプラスチックの容器にオアシスを入れて持たせてくれました。
滞在中ホテルの窓際に飾っていたのですが、それを見るたびに、サティアン・ダンマサタンでの素晴らしい時間がよみがえります。
わざわざ出向かないと行けない場所にあるので、みなさんも、ぜひタクシーを使って夢の世界へ行ってみて下さい。
2023.12.22追記
BTSピンクラインが開通したことにより、サティアン・ダンマサタンへ行きやすくなりました。
BTSスクンビットライン・ワットプラシーマハタート駅からピンクライン・ミンブリー行きに乗り換えて、ヴァチャラポン駅で下車。
ゆるゆる歩いて15分程度で到着します。
便利になりましたね〜嬉しいです!
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