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幸せの沸点が下がる(エッセイ)

この世には、幸せな体質というものがある。

幸せの沸点が低い人は、幸せな体質である。

幸せというのは、それぞれの人に違った形であらわれるものだし、それを幸せだと感じるかどうかというのも人によって変わってくる。しかし、その個別具体的な体験の中で、感覚的傾向として幸せを得やすい人はいる。

どんなことに対してでも、「日常」の閾値をこえて幸せに感じられる人というのは、とても幸福な人生を歩むことができるのだ。


例えば、その人と一緒にいると笑いがたえないというような関係性は、個人の幸せの沸点を下げてくれる。友人関係であっても、恋愛関係であっても、夫婦関係であってもそうだ。

ましてや、「笑い」のような動的な幸せではなく、静的な幸せまでも下げてくれる関係性については、さらに貴重なものだと言える。日常の些細な出来事や当たり前の景色を、ゆっくりと幸せに噛みしめることができる。


一人が幸せでいると、つられて誰かが幸せになる。そんなふうに、連鎖的に幸せの沸点が下がっていく、出発点になりたい。


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