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町中がバロック建築!世界遺産のシチリア島ノート

今回はシチリア島のシラクーサからバロック建築の建物群で知られているノート(Noto)へ向かいます。


ノートの歴史

ノートは1693年の大地震によって多くの建物が崩壊。その後数十年に渡っての復興事業によって、以前あった町から離れた場所に再建され、後期バロック様式の町として生まれ変わりました。他にもカターニアを含む7つの町で多くの後期バロック様式の建物が建設され、ノートと共に世界遺産に登録されています。

カターニアなどは町の限定されたエリアだけが登録されていますが、ノートは旧市街全体が世界遺産。

ノートまでの道のり

シラクーサからは二両編成のオンボロ電車。まだ最高気温は30度を余裕で切るくらいでしたが、日が当たり電車内で汗だく…クーラーなしの電車です。

40分ほどで到着。ノートの駅からはずっと上り坂で、20分くらいは歩いたでしょうか。後ろを振り返るとこのとおり。

ノートのバロック建築

急な坂が多いので登り下りが大変なところもありますが、旧市街はとってもコンパクトなので比較的歩きやすいです。

ノートは震災復興で建築家たちによって都市計画がきちんとされたため、通りは碁盤の目になっていて、景観を考えて土地の傾斜を上手く利用した設計になっています。

ノートの目抜き通り

まずは真っ直ぐ伸びる目抜き通り、Corso Vittorio Emanueleから。

目抜き通りの両側には素晴らしいバロック建築の建物が並んでいます。

旧市街への入口の門もやはりバロック建築。

町の中心のバロック様式の大聖堂

町の中心にある大聖堂は階段を登りきったところにあり、かなり目立つ存在。

内部は真っ白で洗練された雰囲気です。

イタリアはどこもフレスコ画が美しいです。

大聖堂の前は市庁舎。

ノートのバロック建築の建物は、トゥファという黄色がかった石灰岩がよく使われているそうで、夕日が当たるとオレンジ色に。

あたり一面オレンジ色に染まったバロック建築群はとっても美しいです。

丘の上から早朝に見た大聖堂のドーム。

印象的なバロック様式の教会

町にはたくさんの教会が点在しています。

目抜き通りにある教会。曲線が美しいです。

こちらは逆に内側に向けてカーブを描いている教会。

こちらも見事な教会。

奥にある建物の波打つ曲線と装飾が素晴らしいです。手前の教会は比較的シンプルですがいくつかの映画のロケに使われたのだとか。

一般の建物も美しいバロック建築

教会や公共施設だけでなく、マンションやアパートとして普通に使われているバロック様式の建物も多いです。

こんな天井が高そうな歴史的な家に住んでみたいです。

バルコニーがステキな住宅。

映画のロケ地としてのノート

バロック建築の建物がこれだけ一箇所にまとまっているのは珍しいのではないかと思います。それだけあって映画のロケ地になることも多いそう。

町中の階段にはノートで撮影された映画をモーチーフにしたアートがいくつかあります。

目抜き通りにもノートで撮影された映画のポスターが貼られ、撮影の誘致も積極的にしているようです。

とにかく素晴らしいバロック建築の数々で感動のノートでした。ノートからは北上してタオルミーナに向かいます。

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