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5/1-呪われたオリンピックの考察(1)

オリンピックに対して国民の疑義の声が継続的にあがっており、東京も緊急事態宣言が発布されているにも関わらず、オリンピック開催の判断ー執行権はIOCのバッハ会長に(なぜか)握られている。

緊急事態宣言が未だ敷かれている東京で、近く大規模な国際的祭典を開き、(無観客であったとしても)不特定多数の国から人が来る、それも未だパンデミックが収束していない場所から複数の変異種が来うることを知りながら、日本の将来が他国のオリンピック委員会の会長に委ねられているという皮肉。

これほどまでに、日本の政治に主体性や能動性、責任の所在がないということは本当に情けないことではないか。

国内の(超)重要事項を、主権者であるはずの国民でもなく、その国民の代表である政治家でもなく、スポーツの国際大会のトップが決める権利を持っているという。(それほどまでにオリンピックが政治性を持ってしまったということは、これまた考えるべき事柄である。)

おかしいことが当たり前のように看過されている今の状況を第二次大戦下の日本に例えることもまた安直ではあるが、本当に緊急事態であるのは、コロナ禍で医療崩壊が起きている日本の、その倫理観であるのではないだろうか。

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