苦手なおかずが隆起する学校給食|詩
泣かないで
どんどん冷たくなっていく体温への
戦い方を知らない
泣かないで
風がふわふわと頭を撫でて
手をつないでくれる
泣かないで
醜悪に満ちた過去を剥ぎ取ってくれる
泣かないで
器用に振る舞えなかった
正論という暴力を真に受けた
泣かないで
給食で吐いた
食べても食べても
苦手なおかずが隆起して増え続けた
泣かないで
自分を大切に扱い
ふわふわの毛布でくるんであげる大切さを
学校で教えてほしかった
泣かないで
多数決は
あまりにも簡単で
あまりにも難しかった
泣かないで
大丈夫だから
わたしも同じだから
君の代わりに泣くから
風は泣きじゃくりながら言った
いかがでしたか☕️
私は雑に文字を置き、言葉を絡ませ、ぐちゃぐちゃと、丁寧に素手で潰します。文字を噛み切ります。足で蹴り飛ばします。画面に言葉を叩きつけて、今日も、これからも、読んでくださる皆様と、ひきつった笑顔で生きていきます。
最後まで読んで頂き、ありがとうございます。
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