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NO.13 田中俊蔵さんの好きな屋久島~八万寿茶園~

平野集落に住んでいる田中俊蔵です。

僕の好きな屋久島マイブームは、この季節はお茶畑! 
普段は人の気配を感じない山や沢、海にいるのが好きな僕ですが、新茶の季節は新芽の色彩の美しさに里でもうっとりヘロヘロしてます。屋久島はたくさんの茶園がありますが、僕が特に気に入っているのは「八万寿茶園」さん。
http://www4.synapse.ne.jp/hachimanjyu/

八万寿さんは、農薬を使わないオーガニックのお茶づくりを貫いています。海外にもファンが多く、ここのお茶は本当美味しいです。そして、ここのアイスクリームも! 島内でもファンが多いです。

アイスクリームはソフトクリームではなくて、カップのものが個人的にはおすすめです。店内で食べるとお茶をサービスで出してくれるのがまた嬉しいんです。

多くの方は、県道沿いの八万寿さんの店舗でお茶を買ったり、アイスを食べたりしていますが、時間のある方は是非店舗の裏に広がっている茶園まで足を伸ばすことをお勧めします。
美しく刈り込まれた茶木の規則正しい造形美は、原生の森とは一味違った趣があります。そして、ここの茶園はとにかく鳥がとても多いです。
鳥が多いということは鳥の餌である虫や小動物も多いということです。

化学肥料を投入してもらえないお茶たちはきっと、生きものの排泄物や死骸を栄養としてとりいれて、芽を生み出しているのでしょう。人だけではなく多くの生きものたちの合作で生み出されるお茶を、そのお茶が生み出される世界を眺めながらいただく時間は、世界中からよりすぐりの食材を集めて調理された高級レストランでは決してクリエイトできない豊かさと安らぎで満ちています。

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店舗からは、緩やかな上り坂の杉並木をあがっていくので、少々汗ばみますが、それがアイスをより美味しくしてくれます。笑 その茶園を眺めながらアイスクリームを食べる。そして、ちょっと体が冷えてきたかなあと思ったところで、お店で買ってきたティパックを取り出してマグカップにかけ、家で沸かしてきた沢の水をゆっくりそそぐ。文章書いてるだけでニンマリ。何とも至福な静寂の時間が流れ出すので、是非オーガニックの茶園で一服してみてください!

茶園の風景は言語化できないので、先日作った八万寿さんの動画で味ってもらえたら。
https://youtu.be/78JIwtC0rYA
※5月4日現在、コロナウイルスの影響で店舗は休店しています。

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田中俊蔵Shunzo Tanaka 1977年7月28日生 O型

「自然を壊しながら自然を一方的に利用だけしていたくない」

を合言葉に、家づくり、お米づくり、塩作り、養鶏、ヤギの放牧、薪の暮らしなど。自然に負荷を与えないサスティナブルな暮らしを実践中。そんな暮らしの基盤をつくりながら、屋久島のネイチャーフォトを撮り続けています。披露していくPhoto & Movie は、山岳、沢、海のミックス。そして、この3つの自然界で生きるヒトを作品に織り込むことで、人と自然のオルタナティブな関わり合いを提起できたらと思っています。

この星を今一度美しき惑星に戻したい。

その原生的なモデルが、屋久島の山岳と海にはまだ奇跡的に残っています。だから僕は、屋久島の写真と映像の力で人々の心に訴えかけ、そのミッションを実現できると確信しています。

2008年に東京から移住。Aperuyを運営。

屋久島の写真家仲間と共に、島の魅力を発信するHP「Yakushima Film」を運営。https://yakushimafilm.com/shunzo-tanaka/

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