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冬と嫉妬の詩

白い吐息に混じったつまらない感情を、宵闇の空に向けて放った。ヒリリと凍てつく北風からマフラーで口元を守って、君の温もりにもう一度息を吐く。温度は一瞬で逃げ去ってしまったが、僕の心に少しだけ残った。何度目だろうか。こんなくだらない感情に支配されそうになってしまうのは。別に君を信頼していないわけじゃないんだ。それは本当なんだ。でも、僕は僕自身を信頼できていないから、振り回されてしまうんだろうな。こんな些細なことで疑心が生まれるのが嫌になる。でも、同時に救われたような気持ちにもなる。だって、もし君と離れてしまえば、もう振り回されることはないんだから。自分を嫌うこともなくなるんだ。でもね、それは不可能なんだ。君は僕の人生だから。君の暖かさを僕は知ってしまっているから。なければ足りなくなってしまうよ。あぁ、いつの間にかまた君に振り回されてる。いつの間にか吐息が熱くなっていたんだよ。

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