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海月たう
2022年1月31日 18:34
曖昧な意識が、少しづつ輪郭を保ち始めている。まだ街は寝ている。僕はこの時間が好きなんだ。ヒンヤリとした温度を身体に取り込み、細胞にアラームを聴かせていく。お気に入りのフード付きジャケットを羽織り、気分を上げる為に派手目なウォーキングシューズを履いた。今日はどこまで行こう。昨日の自分に宣戦布告をしながら、寝ぼけた街の雰囲気に、今日も溶けていった。
2022年1月30日 22:42
雪が混じる空気の粒が、少しづつ僕の中に浸透していく。果てしない時間を感じた。それと同時にどうしようもない不安も。街明かりの街灯が息を吹き返した頃、スマホが無機質な声を上げました。誰が見てるわけでもないのに、激しく高鳴る胸の鼓動を悟らせないように、震える手で画面を撫でた。「もしもし?うん、今着いたところ」君の聞き慣れた声を思い出しながら、ここまで声帯に集中したのは初めてだったよ。肺に溜まった
2022年1月23日 22:54
白い吐息に混じったつまらない感情を、宵闇の空に向けて放った。ヒリリと凍てつく北風からマフラーで口元を守って、君の温もりにもう一度息を吐く。温度は一瞬で逃げ去ってしまったが、僕の心に少しだけ残った。何度目だろうか。こんなくだらない感情に支配されそうになってしまうのは。別に君を信頼していないわけじゃないんだ。それは本当なんだ。でも、僕は僕自身を信頼できていないから、振り回されてしまうんだろうな。こんな